インデックス投資の具体的方法 8ステップ

「水瀬さんが考えるインデックス投資の方法って具体的にどんな感じですか?」

ブログを始めて8年目、こんな質問をされることが増えてきました。
ほとんど毎日インデックス投資に関するブログ記事を書いているのですが、その本数も2,000本を超え、すべてに目を通すのはおよそ無理というレベルになってしまいました。
なので、要点がつかみにくくなっているんだろうなぁと推測しています。

そんな時に「ここを見てください」と言えるページを作っておきたいと思い、インデックス投資の具体的方法についてまとめました。

これは、インデックス投資のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)をもとに、他の識者たちのよいところをつまみ食いしつつ、日本の金融環境に合わせてアレンジし、ネット上の無料ツールなどの便利情報を含めてまとめたものです。

比較的短時間でインデックス投資の基本が分かるようになっているので、初心者の方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

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【第8回】 最後に教えます!金融のプロは教えてくれない「インデックス投資を続けるコツ」

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 インデックス投資は、最初に積み立ての設定をしてしまえば、毎月の作業が自動化できます。つまり投資家としては資産をただ持っているだけで、「何もしない」時間がほとんどになります(年に1回のリバランスは必要ですが)。

 何もしないということは、本来簡単なことのはずです。

 でも、この情報化社会では、TV・新聞・PC・スマートフォン等から、次々と情報が流れ込んできます。いざ相場下落の情報が流れてくると、どうしても自分の保有資産の損失額が気になりだします。

 特に、2008年のリーマン・ショックに端を発した世界金融危機の時や、本コラム執筆時点(2011年10月8日)では、新聞は連日「世界同時株安」「最安値更新」などと、まるでこの世の終わりのようなトーンの報道ばかりしています。

 いっそ保有ファンドを全部売ってしまい、損失を食い止めたいという衝動に駆られることもあるでしょう。

 実は、そんな不安な気持ちに打ち勝ち、インデックス投資を長く続けるためのマインド面の「コツ」があります。

 これは金融機関では教えてくれないことです。なぜなら、投資家の不安心理こそが、金融機関の商売の種でもあるからです。

 投資家の不安心理につけこみ、「損失が出ているファンドは売却して、今後有望なこちらの新しいファンドに乗り換えて取り戻しましょう」などと言って、金融商品の売買を促進することで、金融機関は手数料収入を得られるわけです。


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【第7回】 「ネット証券、積み立て、ほったらかし」で楽ちんインデックス投資生活を始めよう!

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 インデックス投資の下準備がいろいろ整ったところで、いよいよインデックス投資の実践です。

「どこ」で投資すればいいのか!?

 インターネットで取引をおこなう「ネット証券」です。では、どこのネット証券がいいのか?

 証券会社や銀行など、投資信託を買える金融機関は山ほどありますが、実は、第6回のコラムでご紹介したおすすめインデックスファンド(CMAMインデックスファンドeシリーズ、eMAXISシリーズ)がすべて購入できる証券会社はたった3社に限られています。

 具体的には、SBI証券、楽天証券、カブドットコム証券の3社です(2011年9月29日現在)。

 上記ネット証券のうちどこを選ぶかですが、既に私たちは購入する商品やその割合を自分で決められるので、実は証券会社の役割はそれほど重要ではありません。ネット証券が力を入れている情報配信や投資信託選択ツール、トレーディングツールなどは、インデックス投資の場合、ほとんど使いません。お目当てのインデックスファンドが購入できさえすればいいのです。

 しいて言えば、ご自分のメインバンク(給与振込口座等)からの「即時入金サービス」に対応しているかどうかです。

「即時入金サービス」というのは、銀行から証券会社へ、無料かつ即時に入金できるサービスのことです。長い運用期間中、これができるととても快適です。

 細かく言えば、ポイントサービスやモバイル対応等いろいろ違いはあるのですが、これはもう趣味の問題かもしれません。調べてみてお好きなところを選んでください。ちなみに、私自身は楽天証券をメイン証券として使っています。

「いつ」投資すればいいのか!?

 それは「毎月」です。
 インデックスファンドの購入方法については、当コラムでは「積み立て投資」をおすすめします。

 思い出してください。第2回のコラムで、インデックス投資をする前に「生活防衛資金」を生活費の2年分以上確保することがとても重要であるというお話をしました。生活費は人によって違うので金額はまちまちでしょうが、少なくとも何百万円くらいにはなるはずです。

 それを別途確保した後、手元に投資資金として大金を自由にできるかたはそうそういないでしょうから、給料など毎月の収入の中から、投資資金を捻出する「積み立て投資」が現実的だと思います。

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【第6回】 インデックス投資に必要な投資信託は3000本以上ある中のたった4本、ズバリこれ!

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 アセットアロケーション(資産配分)が決まったら、いよいよ商品選びになります。

 インデックス投資をするための金融商品には、大きく分けて「インデックスファンド」「国内ETF」「海外ETF」の3種類があります。どれを使ってもインデックス投資はできるのですが、本連載が想定している読者は、投資に興味はあるけれど未経験、もしくは投資の初心者です(と編集K氏にきつく言われています…汗)。

 私は、インデックス投資初心者のかたには、ズバリ、「インデックスファンド」をおすすめします。なぜなら、利便性が高く手間がかからない、言い換えれば、いちばん楽ちんなインデックス商品だからです。


インデックスファンドってどんな商品?そもそも投資信託って何!?

 そもそも、投資信託とは、多くの投資家から集めた小さな資金をひとつの大きな資金にまとめて、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。株と比較すると、小額から投資可能なうえに、さまざまな銘柄に分散投資できるというメリットがあります(分散投資の効果は第3回参照)。

 この投資信託が、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の二つに分類されます。

 市場平均に連動することのみを目指して運用されるのが「インデックスファンド」、それに対して、より大きな投資収益(市場平均を上回る投資収益率)を目指して運用される「アクティブファンド」です。

 この説明だけだとイメージ的に、「なんだ、インデックスファンドは儲からなさそうだな」という感じがするかもしれません。

 ですが、連載第1回でもご説明したとおり、ウォール街の金融のプロでも市場平均(インデックス)にはなかなか勝てません。アクティブファンドのおよそ7割はインデックスに負けているというのが、知る人ぞ知る金融業界の常識です。

 このことは、できれば利幅が大きい(=投資家からしたらコストが高い)アクティブファンドを売りたい金融業界にとって非常に不都合なので、インデックスファンドは意図的に個人投資家の目にあまり触れないような奥深い場所に置かれています。

 それを本コラムでは、ぐいぐいと引っ張りあげてきます。


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【第5回】 保有資産の値動きの9割を決める資産配分の「肝」は意外にも日本債券だった!

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 前回の連載(第4回 保有資産の値動きの9割がこれで決まる!? アセットアロケーション(資産配分)を簡単に計算する)の内容が、とても重要だったので簡単に振り返ります。

 アセットアロケーション(資産配分)で保有資産の値動きがほとんどが決まってしまうこと、自分のリスク許容度(耐えられる最大損失金額)の範囲内でアセットアロケーションを作ること、そして、保有資産の期待リターンとリスクを自動計算してくれる超便利ツール(しかも無料!)を使った、株式クラスのおすすめアロケーション2つについて、お話ししました。


値動きの派手な株式に目が行きがちだが、実は重要だった日本債券の組み入れ比率

 さて、今回はアセットアロケーションの決定の「肝」をお話したいと思います。それは、ズバリ「日本債券」です。

「なんだ、肝とか言う割には地味だな…」とお思いになるかたもいらっしゃるかもしれません。なぜなら、債券は株式に比べると期待リターンが低く、特に日本では長期間にわたって低金利が続いているからです。

 インデックス投資ブログでも、議論が華やかなのは主に株式クラスの中身についてです。例えば、世界の株式時価総額比率(世界市場ポートフォリオ)がよいとか、それより世界のGDP比率がよいとか、いや将来の新興国の成長を織り込んで新興国株式中心がよいとか、喧々諤々の議論が行なわれています。もちろん、それはそれで有意義なことではあります。

 しかしながら、投資が趣味でも仕事でもない普通の個人投資家にとっては、株式クラスの中身を細かく検討することよりも、日本債券をどの程度組み込むかを検討することの方が、実は、はるかに影響が大きいのです。


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【第4回】 保有資産の値動きの9割がこれで決まる!?アセットアロケーション(資産配分)を簡単に計算する

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 ここに、衝撃のデータがあります。

『国内追加型公募投信の資産分配型ファンドにおけるポリシー・アセットアロケーションの説明力は、(1)リターンの時系列変動に関しては約90%、(2)ファンド間のリターン格差に関しては約70%、(3)ファンド間のリスク格差に関しては約95%、(4)リターン水準に関しては約95%である』(「ポリシー・アセットアロケーションの説明力」小松原宰氏)

 急に難しい言葉が出てきてなんのこっちゃ?と思われたかもしれませんが、投資家の資産運用において、とても重要なことが書かれています。

 要するに、『投資成果はアセットアロケーション(資産配分)でほとんど決まってしまう』ということです。もっと簡単にいうと、投資資金を大まかな資産の種類(国内外の株・債券など)にどれぐらいの割合で投資するのかによって保有資産の値動きがほぼ決まってしまうということです(正確には「ほぼ説明できる」ですが)。


銘柄選びや売買タイミングよりも、どの資産にどんな割合で投資するかが重要だ!

 実は、金融のプロの間では、このことは半ば常識になっています。「え?そんな話聞いたことないよ。銘柄選択とか売買タイミングが重要じゃないの?」というかた、いらっしゃるのではないでしょうか。

 証券会社やマネー誌の発信する情報は、「次に騰がる銘柄はズバリこれ!」とか「投信分配金利回りランキングベスト10!」とかそんな情報ばかりで、アセットアロケーションの重要性についての情報など私たちの耳にはほとんど入ってきません。これは、いったいどういうことでしょう?

 それは、金融機関が売りたい商品と、投資家が必要な商品が違うからです。金融機関は、投資家のアセットアロケーションがどうなっていようがお構いなしです。自社の利益となる商品、利幅が大きな商品を勧めるだけです。むしろ、投資家がアセットアロケーションの重要性に気づいてしまうと、売りたいものが売れなくなるので困るかもしれません。

 一方、投資家が必要な商品は、本来、金融機関のおすすめ商品とは関係がありません。個々人が目指すアセットアロケーションを作るために、必要なアセットクラスの商品を自分で選んでいくのが本来の形です。

「アセットアロケーションとやら重要なのは分かったが、実際にどうやって決めればいいの?」という疑問が当然出てくると思います。

 インデックス投資の観点で、アセットアロケーションを丹念に研究してきた結果、アセットアロケーションの決定方法には、「ひとつの大前提」と、大まかに「2通りの方法」があるようだということが分かってきました。

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【第3回】 期待リターンは維持したままに、リスクだけを低減できるのが分散投資のスゴさ――金融のプロに騙されない等身大の資産作り

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

将来の不確実性を定義するのがリスク。大儲けの可能性がある商品は危険度も高い!?

 第2回のコラムの最後で、リスクのお話が出ました。

 でも、そもそも、リスクって何でしょうか?
 普段、私たちが生活やビジネスのなかで使うリスクという言葉は、「危険」や「危険度」といったようなマイナスの意味を持っています。「リスクを避けろ」というように使われています。

 でも、面白いことに、金融の世界ではリスクの定義が少し違います。金融の世界では、リスクとは、「将来の結果の不確実さ」のことを表します。

 将来の結果の不確実さという意味では、損する方向だけでなく、儲かる方向にも当てはまります。リスクとは、損するマイナスの可能性であると同時に、得をするプラスの可能性でもあるのです。

 例えば、定期預金は予め金利が決まっているので、将来の結果の不確実性はとても低い(予めリターンが決まっているので当たり前ですが)。これを「リスクが低い」と言います。

 それに対して、どこかの企業の株式は、一発当たれば大儲けできるかもしれないし、その企業が倒産して大損するかもしれないので、将来の結果の不確実性が高い。大儲けする場合も大損する場合も同じように、これを「リスクが高い」と言います。


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【第2回】 金融危機、リストラ、災害、入院…不測の事態にも安心して投資を続ける秘訣とは

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 それでは、私が実践しているインデックス投資法をお伝えしたいと思います、と言いたいところですが、投資を始める前にやっておきたいことがあります。


インデックス投資を始める前に、最低限把握しなくちゃいけないこと

 まずは、家計の状態を把握することです。

 「ええ~つまらない!」と思われるかもしれません。しかし、毎月の生活費が収入を越えているような状態は、いわば底に穴が開いているバケツのようなものであり、どんなに効率よく水を足しても(効率的な投資をしても)水はたまりません(資産は増えません)。

 毎日家計簿をキッチリつけろなどと言うつもりはありません。ざっくりとした1ヵ月の生活費を把握することです。

 私もやった簡単な方法は、ある月に銀行口座に給料(収入)が入ってから、ちょうど1ヵ月後にそれがいくら残っているかを見る方法です。冠婚葬祭などの突発的イベントもあるので、2~3ヵ月見ておけば、だいたいの生活費が把握できると思います。そして、給料(収入)の残高がプラスになっていればまずはよしとしましょう。

 もし、マイナスならば、それは投資などしている場合ではありません。そのままの生活を続けていると、いずれ家計が破綻しかねません。

 なるべく早く生活を見直すことが大切になろうかと思います。生活費の見直しは、金額が大きな部分から、不動産→保険→車→水道光熱費→…といった順番に行なうのがよいのですが、節約は本コラムの趣旨ではないので、そこは節約のプロにお任せしたいと思います。

 次に、「生活防衛資金」を貯めることです。

 「なんだよ、まだ投資に入らないのかよ!」と思われるかもしれません。しかし、この生活防衛資金は、投資を始める前に必ず必要なお金であると考えます。


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【第1回】 なぜ銀行や証券会社は低コストで楽な投資法を個人投資家に隠すのか!?

金融のプロに騙されない等身大の資産作り

 はじめまして、水瀬ケンイチと申します。

 私は某IT企業に勤務する30代の会社員です。仕事のかたわら、零細投資家として「インデックス投資」なる投資法を実践しています。その実践記を6年前から「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」というブログで公開しております。

 ありがたいことに、そのブログが皆さまにご好評いただき、昨年12月に「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(朝日新書)という本を経済評論家の山崎元氏と共著にて上梓する機会に恵まれました。

 それが、どういうわけか、バリバリのアクティブ投資家(後述しますので、とりあえず「インデックス投資家と正反対の投資家」だと思ってください)であるダイヤモンド社の編集K氏の目にとまり、こうしてコラムを書くことになりました。

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