ニッセイ基礎研究所の債券ポートフォリオ運用戦略

ニッセイ基礎研究所のレポートに、債券のポートフォリオ運用戦略についての興味深いレポートがあったのでご紹介します。

ニッセイ基礎研REPORT 2009年5月号
債券のポートフォリオ運用戦略

債券投資といえば、金利動向を予測して、今後の金利上昇を見込むのであればデュレーションを短くして(短期債・MMFなどに投資)価格下落幅を小さくし、今後の金利低下を見込むのであればデュレーションを長くして(長期債などに投資)価格上昇幅を大きくして収益を拡大するというのがポピュラーな運用戦略のように思われます。
(僕はそんなアクティブには運用していませんが…)

このレポートでは、金利動向の予測に頼ってデュレーションを短くしたり、長くしたりする債券投資手法は非常にリスクが高いとしています。
そして、デュレーション操作以外の方法で、収益を得られる方法を提唱しています。

金利の方向ではなく、金利の変動(ボラティリティー)やイールドカーブの動き(スティープ化、フラット化)の予測によって、ダンベル型ポートフォリオ(短期債と長期債)、ブレット型ポートフォリオ(中期債のみ)、ラダー型ポートフォリオ(短期債から中期債・長期債をまんべんなく)という3種類のポートフォリオを使い分ける戦略です。

専門用語になんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、レポートを読んでみると思ったより難解ではなく、「へ~そんな戦略もあったんだ」という感じです。
個人投資家が小額からやるにはハードルが高いような気もしますが、新しい切り口の戦略を知ったような気がします。

個人的に、将来はポートフォリオの債券比率を高めていく予定です。
なので、債券投資の重要性は増していくのですが、株式と比べてなかなか情報が少ないのが現実です。そういう意味では、貴重なレポートでした。
いやー、債券投資は実に奥が深い。

ご興味があるかたは、ご一読されてみてはいかがでしょうか。

※レポートはニッセイ基礎研究所の見解であり、水瀬の意見そのものではありません。本記事は単なるレポートの紹介と感想であることを予めご了承願います。


(関連記事)
2008/07/14 「いま債券投資が面白い!」(前川貢著)は貴重な外国債券投資の実践本
関連記事


  





コメント

機関投資家はよく「階段型ポートフォリオ」を作っているようですよ
利付国債の残存1年から10年に10分割して均等に買い付けるという
感じで。
個人投資家は今まで意味の無いようなw国債を無視しすぎて大きな
痛手を受けてきた人が多いかなと思います。
かといって今のタイミングで国債投資のウェイトは増やしませんけど

ラダー型ポートフォリオ

水瀬さん、こんにちは。
私は数年前から、こつこつとラダー型ポートフォリオ(短期債から中期債・長期債をまんべんなく)を作成しております。米ゼロクーポン債なら、額面千ドルから投資できるので、償還期限を10年に分けても、最低1口5~7万円で合計50~70万円でポートフォリオを作成できます。お手軽です。
でも、証券会社との取引価格と市場実勢取引価格のかい離(実質手数料)がどれだけ抜かれているのか判らないのが悩みの種です。
また、米国金利が歴史的に低水準なので、このポートフォリオを継続する必要があるのか、ちょいと悩んでます。

龍王さん
それは階段型ではなくラダー(はしご)型ですよ。
均等に保有しているものを「階段」と呼ぶのはイメージに合わないですし。

債券はバイ&ホールドしようとしても満期になれば自動的に償還されてしまうため、償還されたらそのお金でまた残存10年の債券を買うことで均等保有を維持する、債券ポートフォリオとしては最も単純で無難な手法です。

ラダー型

ラダー型は一定期間には満期を迎て流動性があるので金利上昇局面でもある程度の追随はできます。
問題は、均等保有なので金利変動によってある程度のデコボコが出来た時のリバランスが面倒です。
そう考えるとある程度の資金が必要ですが、将来、自分がリタイヤした時の事まで考えると、1年後には既に満期になる債券が現金化されるので、計画的に使うのにはやりやすいと思います。
特に60歳でリタイヤを計画するのならば60歳から64歳までの間は公的年金を繰り上げ受給してもリタイヤメントプランニングに必要な現金の確保が重要です。

その他にも、普通の日本国債を使っても良いのですが、少し高い金利を狙うのならば信用リスクを取って比較的格付けの高い日本の事業債に投資する方法もあるかも知れません。
ただし、この場合は希望する残存期間が無いなどの問題が出てくるのでラダー型に限らず、他に形でも構築が難しい問題が有ります。

その他に、ニッセイ基礎研究所には将来の日本における物価上昇率や日本国債利回りや経常収支予想などを行っていて、意外と使える予想データが載っています。

ここから先は直接関係は無いのですが、今年は年金加入記録から自分の年金額をシミュレーションするプログラムを完成させました。
これを見て足りない分は運用で賄う計画なので、債券の満期の違う物を組み合わせてリタイヤメントプランニングも考えたいです。

>龍王さん

債券の残存期間均等買い付けは、個人投資家でも比較的簡単にできそうですね。
将来やってみたい戦略の一つです。


>蓄財王さん

やはり金利動向も気になりますよね。
この世界同時低金利状態のなか、今後金利が上昇すれば債券価格は軒並み下落するはずですし。(デュレーションにもよりますが)
うーん、難しい。


>タカちゃんさん

ラダー型はいろいろな意味で、ダンベル型とブレット型の中間にあるようです。何事も中庸が好みのかたにはいいかもしれません。
しかも、ラダー型は資産の取り崩しには便利だと思います。
実際、そういう使い方をされているかたも多いのではないかと推測しています。

蓄財王さん
大まかなのでよければ、米Yahoo!Financeを参考にできると思います。
http://finance.yahoo.com/bonds/composite_bond_rates
Yahoo!Financeには「Bond Screener」というのもありますが、どうやら日本からはアクセスできないようで…

タカちゃんさん
債券は株式に比べると価格変動が少ないので、そういう意味でもデコボコをならそうとするとたくさん買う必要がありますよね。
だから個人レベルでラダー型ポートフォリオを組む場合なら、額面単位で均等にすれば十分じゃないでしょうか。

債券絡みでこんなの見つけました。

いっこうに下がらない長期金利は何を意味する?
http://money.jp.msn.com/investor/stock/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2009042000&cc=02&nt=02

静まる金融市場、次なるビッグ・ウェイブは?
http://money.jp.msn.com/investor/stock/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2009042400&cc=02&nt=02

>アルビレオ師匠

>>Bond Screener

試しにIEの言語設定を英語(US)に設定してみましたがダメした。
ちくしょー(^^::


>Tansney Gohnさん

興味深い情報ありがとうございます。
個人的偏見かもしれませんが、債券ファンドマネージャーは株式ファンドマネージャーよりも言うことが常識的だと思うのは僕だけでしょうか。

コメントの投稿

※現在、コメント欄の運用は停止しております。書き込まれても反映されませんのであらかじめご了承ください。

非公開コメント

広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引とエントリーで最大100,000円分獲得キャンペーン実施中(2017/09/30まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座開設&各種お取引で最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中!(2017/09/30まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

厳選ブログリンク集

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)