「ニート」30代で増加と言うが…

水瀬ケンイチ

10代、20代のニートは減っているのに、30代ニートは増加しているとのことですが…。

NIKKEI NET 2009/07/03より引用】
「ニート」30代で増加 09年版青少年白書
 小渕優子少子化担当相は3日の閣議に、2009年版「青少年の現状と施策」(青少年白書)を報告した。非労働力人口のうち、家事も通学もしていない、いわゆる「ニート」が30歳代で増加傾向にあると指摘、より若い段階での対策が必要と指摘している。
 年齢別にみると、08年の15~29歳までのニートの合計は43万人で前年からほぼ横ばい、03年に比べ5%減少した。30歳代は39万人と、03年比2割増となった。ニートになるとなかなか抜け出せない若者の増加も一因とみられる。ニートとなった原因は不登校や高校中退にたどり着くことが多いため、内閣府は早い段階での対処が重要と強調している。
【引用おわり】

自分も36歳で、今は余剰資金で投資などにうつつをぬかしていますが、いつ心身の問題で働けなくなるかわかったものではありません。
けっして他人事ではないという思いがします。
そして、この記事の統計は、ちょっとミスリードする部分があると思うので指摘させていただきます。



この白書によると、ニートの定義は、「15歳から34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者」としているようです。
つまり、30代ニートは30歳~34歳までで、35歳~39歳はニートの定義から外れるため、統計から漏れていることになります。
この白書では「30代ニート」は39万人で03年比2割増となったと言っていますが、実際には、その倍以上いてもおかしくないということです。
さらに、40代ニート、50代ニートがいても一切統計にはあがってこないことになります。
そう考えると、早い段階(おそらく中高生を想定していると思われる)での対処も大切ですが、今そこにある問題としてニートの高齢化への対処が求められて然りだと思います。

転職活動をしている複数の友人たちから、34歳を超えると求人数がぐっと減ると聞きました。
ニートの高齢化および固定化は、今後の国内経済にとって深刻な問題だと思います。
34歳までの統計だけを見て状況を判断することは、政策のミスリードにつながると思います。

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Posted by水瀬ケンイチ