森永卓郎氏の最近の著作まとめ読み。感想は…

水瀬ケンイチ

2003年に「年収300万円時代を生き抜く経済学」で一世を風靡した森永卓郎氏ですが、当時、僕も何冊か熱心に読みました。

あれから数年、そういえば最近読んでないなと思い、比較的最近の著作を、年を追ってまとめて読んでみました。
2007年「年収崩壊」、2008年「年収防衛」、2009年「年収復活」。
さて、感想は…






良くも悪くも、変わらないなあという感じです。

まず、弱肉強食の新自由主義批判、それを進めた小泉政権批判、格差拡大、年収低下、でも仕事は辞めるな、節約のすすめ、投資のすすめ、副業のすすめと来て、最後は、お金をかけなくても楽しい人生は送れますよ、という流れです。
時事ネタをちりばめつつ、どの著作も、だいたいこのような感じで展開されています。
(Amazonや楽天ブックスの詳細情報で、目次を見ていただければ一目瞭然)
変わらないということは、ワンパターンとも言えますが、言葉を変えれば主張が一貫しているとも言えます。

内容自体は、生活の実感と近い感じがして、個人的には納得できることが多いです。
導入部分は経済学的ですが、中身は生命保険の見直しやクーポン券の活用などの節約術や、ヤフオクを使っての副業など、身近な生活アドバイス的な内容になっており、参考になります。
特に、お金をかけずに人生を楽しもうというメッセージには、リタイア後の生き方についての大きなヒントが隠されていると思います。

ただ、年を追うごとにだんだん言葉にキレがなくなってきているような気がします。
サブプライム・ショック以降、世界は財政出動モードで、行き過ぎた自由主義には規制をかけていこうという流れです。これでは、得意の新自由主義批判もしづらそうです。
当時は勢いがあった小泉政権批判も、その後総理大臣が3回も変わっており、今や色あせ気味です。民主党政権にでもなったら、ますます批判しづらくなりそうです。

3冊読んだらもうお腹いっぱいになったので、また何年かしたら、「年収○○」を読んでみようと思います。
その時、内容がどう変わっているのか、あるいはやっぱり変わっていないのか、楽しみです。
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Posted by水瀬ケンイチ