山崎元氏、ブログで外国債券の期待リターンは国内債券と同じだと頑なに主張

以前、ブログで「ポートフォリオの債券クラスに外国債券クラスを組み込むべきかどうか」という記事を書きました。

これはある日のtwitterでの議論をまとめたもので、その議論のなかでは外債不要論が幅を利かせており、それは、感覚的には、世界金融危機と同時に起きた円高進行で、為替リスクの大きさを痛いほど再認識したという感じ。理論的には、山崎元氏が主張する「外国債券の期待リターンは日本債券と同じ」という前提の「外債ほぼ不要論」が影響を与えていそうだという内容でした。(詳しくは上記記事参照)

このブログ記事に対しては、「いや、外債もアリでしょう!」という外債アリ派の方々からたくさんのコメントをいただきました。
その理由は、過去のリターンで検証した結果だという意見をはじめ、リスク低減効果のためとか、自分自身の勉強のためなど、様々でしたが、個人的には、どれもなるほどな~と思わせるものばかりで、なるほどアセットアロケーションには正解はないのだなぁなどとひとりで納得したところでした。

と思っていたら、本日、山崎氏がブログでまた外国債券についてブログ記事をアップされていました。

山崎元のホンネの投資教室
第116回 外国債券の期待リターン

詳しくは上記ブログ記事を参照していただきたいのですが、要するに、外国債券の期待リターンは日本債券と同じであるというお話の繰り返しです。
なおかつ今回は、「過去数十年程度の延長で期待リターンを考えることはかなり偏りのある一つの相場観だ」と数十年の過去データを使った反証を否定されています。

個人的な考えとしては、山崎氏の主張は理屈としては納得できるものの、やや理論により過ぎていて現実世界の現象を的確に捉えきれているかは少々疑問が残る…でも反論できないので外債不要路線に傾きつつある…といった感じです。
ゆえに、ポートフォリオにおける債券クラスの比率はそのままに、そのなかの国内債券:外国債券の比率について、以前は0%だった日本債券クラスを徐々に増やして、外国債券クラスと逆転させて為替リスクを抑えようと目論んでいます。(09年7月時点ではこんな感じ。現在はもうちょっと進行してるかも)

山崎氏のホンネの投資教室の記事に対して、外債アリ派の方々がどう反論されるのか、ちょっと聞いてみたいところです。


P.S
http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/cmt/8897c43bdf58a1fa3621f028664ab404
の最後の方のコメントを見て、これは水瀬が山崎氏の手のひらの上で踊っているなと思ったあなた、そのとおりです(笑)
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コメント

「実質」実効為替レート

彼は実質実効為替レートの事を言っているのではないでしょうか。
しかし、「実質」のグラフを見る限り1995年以降は円安にふれているように見えます。
1970年から見ると円高のように見えなくはないですがそれは苦しい見方でしょう。
日銀のデータを見る限り間違った主張に思えます。

今年はお世話になりました。
来年も時々登場すると思いますのでよろしくお願いします。
良いお年を(^^)

山崎氏に賛成派 ですが少数派かな・・・

理屈の上では、山崎氏の言う通りだと思います。


特に今回の「過去数十年程度の延長で期待リターンを考えることはかなり偏りのある一つの相場観だ」には強く賛同します。
たかだか数十年のデータで期待リターンが違うと言い切るような主張は、無茶苦茶すぎます。
そのような方は毎年の月ごとの数十年データを取って、各月の期待リターンを決めるつもりなのか・・・

外債ってこんなに儲かるんでっせーっていう体験談でもあればおもしろいかもしれませんね。…きいたことないですけどww

この問題は難しい・・・

そもそも、2国間の実質金利差が生じても、それが逆転したりして明確に実質金利が長期的に高い状態が継続するとは考えにくいです。
仮にも、2国間の実質金利差が長期的に大きく生じても、大抵の場合は実質金利が高いその国に対して通貨下落要因を持っている場合もあります(経常収支の大きな赤字、または財政赤字が大きい債務国など)。
ですから、はっきりと実質金利の高い通貨が有利とはいえないと思います。

それから、実質実効為替レートの場合ですが、これは1973年3月=100としていますが、これはそもそも変動相場制に移行した時からが有効なので、検証するには時間が短いのも理由の1つです。
これは長期的なチャートにすると分かりますが、1995年までは大局的に円高傾向、2007年までは大局的には円安傾向と言えそうです。
現在の実質実効為替レートは強いとも弱いとも言えないです。
チャートで見る限りボックスを描いているのではなく、大きな山を描いています、ですから時間が短いと考えた方が良いと思われます。

ちなみに山崎氏はカントリーリスクを除いてと言う前提なので、一般通貨では長期で実質金利が高い状態が継続する国を見つけるのは容易ではありません。
一般通貨の実際の消費者物価上昇率(10月、OECDのデータ)の前年比で日本は-2.53%、英国1.54%、米国-0.18%、スイス-0.83%。
現在の日本は米国に比べての短期実質金利は高いと言えそうです。
しかし、数年前までは日本よりも米国の方が高かった時も有りました。

新興国だと見つかる場合も有ります。
南アフリカ5.73%、トルコ5.07%。
南アフリカランド建て債券残存1年2ヵ月クーポン6.72%、価格99.98、利回り6.74%、トルコリラ建て債券残存3年クーポン14.11%、価格111.11、利回り9.31%(いずれも楽天証券12/28 10:00現在)です。
トルコの実質金利は高そうですが、金利部分は20%源泉分離課税されます。
例えばトルコリラ債の場合はクーポンが14.11%ですから、実際に受け取れる金利は11.288%でその分は実質利回りは下がります(直接利回りは10.159%)。
税引き後の実質金利はトルコでもそれほど高くはないと思われます。

ABの差が無いから

いつも興味深く拝見させていただいています。
今回の山崎氏の理論はその通りと思いますが、A国とB国の相対的な関係が固定されているところに少し疑問を感じます。また、A国とB国の間に長期的には差が無いから、それぞれの短期的なブレを平均化するために分散する目的で外債に投資するのではないでしょうか。個人レベルでは100年、200年と長期で考えても無意味な気もしますし。

補足です

実質実効為替レートのチャートは↓。
http://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/fxcp8jp.html
1995年まではアップダウンはあっても上昇傾向で、それ以降は下落傾向です。
比較的短期で見れば山を5つぐらい描いています。
このグラフがボックスと言えるかどうかも分からないですし、その高さ(円高)の水準もはっきりと違います。

財務省が海外にIRに行って国債の宣伝をしても、海外投資家は低金利だからあまり興味がないそうです。また、外貨準備にしめる円建ての割合も少ないです。
多くの海外投資家と金融当局は、山崎氏のようには考えていないということなんでしょうかね。それとも、別の理由で買わないのかなあ。。

基本的には儲かれば・・・

ナンでも有りかなと思うのですが。

Kackyさんへ。実例を。

>外債ってこんなに儲かるんでっせーっていう体験談でもあれば
>おもしろいかもしれませんね。…きいたことないですけどww


2026年償還の米国債、(割引債、ゼロクーポン債)

99年5月に額面100$に対して22$(1$=122円)で購入

08年12月 62$(1$=91円)で売却

小数点以下、四捨五入。これらは為替&販売手数料&税金込(割引債は非課税枠があり無税)の結果です。為替差損は-25%ありながら円転換して2.1倍、投資期間10年強で。利回り7%超。豪ドルとか新興国債券ではありません。投資不適格の社債でもありません。ただの米”国債”です。あの暴落局面で円換算の外債インデックスなら債券高でも為替が円高で結局、掛け算するとマイナス。どうしてこうなるか?

1.長期割引債ETF(EDV)と外債インデックスに含まれる利付中期債ETF(IEF)のドルベース、比較チャートですが、
http://finance.yahoo.com/q/bc?t=2y&s=EDV&l=on&z=m&q=l&c=IEF

バブリ度合が違うのが一目瞭然。為替差損を吹き飛ばす債券高。因みに割引債は利子が出ないので課税しようにも課税されずに、利子の再投資&複利運用の問題がない。生外債(利付債)、外債ETFなら配当・利子が出て課税され、さらに再投資に問題あり。

2.税金の問題。外債インデックスファンドで値上がり益が有れば課税。外債ETFも同じ。割引債は非課税枠があり、枠内であれば無税。利益は丸々、手取りへ。

個人型401Kを利用すべしとY氏は推奨していたようですが、実際、どこの金融機関のプランが良いか知らずに何処かの飲み会で、「何処が良いの?」「鹿児島銀行!(今は琉球銀行ですが)」と個人投資家から教えて貰ったとか?T氏の最近出版した本にはSBI証券、スルガ銀行、鹿児島銀行、琉球銀行とか登場するようですが実は、鹿児島銀行は最早、2位ではなく3位に転落。2位は住友生命なんですよ、ビックリですが。中身は日本株(0.2625%)、外国株(0.2625%)、日本債(0.168%)、外債(0.2415%)。

N氏は神戸で講演会があったときコモディティ・インデックスファンドを買っているとスライドで説明していたので、下記の資料(↓)を見せて、「株式インデックスファンドとは違うのですよ。アセットクラスが違うということではなく、金融商品の仕組みが違う。株式のほうは”現物”。コモディティは”先物”。6ヵ月とかで限月乗換(Roll-Over)。このとき先高状態だと差損を生じて指数から乖離しますが・・」。”?”マーク×3個位、頭の上に並んでいました(汗)。コモディティ投資が良いか悪いかの問題ではありません。ご自分で購入している金融商品の”仕組み”を理解されていなかったようです。個人投資家ならまあ、結果オーライでしょうが専門家、評論家がね~♪。
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=200609_077a%2epdf&id=690

理論(税制、再投資問題の解決策)、実績値、実体験を基にいろいろお話させて頂きました。小生の考えは、専門家、評論家も結構、”穴”があるかな。個人投資家のほうが知っていることもあるかな、ってところです。Y氏は恐らく、
1.割引債の非課税枠という制度
2.利子が出ないのだから、利子に課税しようがなく、かつ再投資・複利運用の問題が発生しない

この2点を知らないのではないかと推察します。勿論、税制は変わるので注意が必要ですが。でも言い方を変えれば、制度を知っていて、制度があるうちに使い倒す。やり逃げもありかなと。因みに外債(特に米国債)、今、買いたいかと聞かれたら、あのEDVのチャート、天井で売り逃て”米国・長期割引債”はノー・ポジションですから・・・。

外国債券の期待リターンは日本債券と同じであるという説を完全に受け入れるかどうかは別として、自分の資産におけるトータルな外貨比率や日本債券の位置付けを再考する機会を与えてくれた山崎氏に感謝!

個人的には、外国債券と日本債券の期待リターンが同じだとしても、別の動きをするのであれば、分散効果とリバランスによる逆バリ作用などを無視できないため、今のところ投資対象からははずせません。。


ここではこの話題について既にある程度ガス抜き済みかもしれませんが、インデックス投資ナイトにゲスト参加する山崎氏以外の方々の見解には興味が湧いてしまいます(ニヤリ)

私もあぶりだされてきました(笑)

この問題は難しいところがあるでしょう。過去データをどのくらいの期間を見るべきかですが、10年や30年では短すぎるかも知れませんが、為替がドル円で250円や360円の円安に再度なる可能性があるなら、長めに取った方がサンプルが多くなるので精度が上がると思います。結局のところ未来のデータは今入手不可能なので今は分からないというのが結論だと思います。

あと、その人の平均余命も考慮する必要があると思います。

それはおそらく過去データを長期に採った場合よりも短いでしょうから、運用期間中の外債の成績は 運・不運の要素の方が大きくなるでしょう。これは株でも同じです。

と、いうわけで 『分からないから分散しておけ』 に1票です。

仮に期待リターンとやらが等しくとも、

「過去数十年程度の延長で期待リターンを考えることはかなり偏りのある一つの相場観だ」

つまり

数十年程度の短期では期待リターンからの乖離が大きくなる可能性が高い

という事実だけで外国債券に投資する価値はあると思う。

やたらと「世界分散、インデックスの積立投資なら安心」といった趣旨の記事や書籍を繰り返す(売り手側の)専門家の方達の文章と比べれば納得できる部分が多いです。少なくともリーマンショック直前(直後)の不利なタイミングから投資を始めていても積立なら利益が出ているというまやかしの文章よりは…。

不要は言い過ぎ

仮に外債と国債のリターンが同じだとしたら、なおさら分散の意義があると思います。

やはり山崎氏は注目されたいだけのようです。

初めてコメントします。いつも参考にさせていただいています。

私も『分からないから分散しておけ』 に1票です。
一昨年までは外国債券で良いリターンを得ていましたし、昨年は国内債権のおかげで傷を和らげることができました。また、それを原資にしたリバランス(+積立)が功を奏して、今年はリーマンショックのダメージをかなり取り戻すことができました。
リスクやリターンを真剣に研究されている方には頭が下がりますが、私はこれからもタダ乗りさせていただきます。

悩ましいです

同じリターンなら、
コストが安い国内債券中心が良いのかな~という気がしてきます。

でも、分散効果を信じて外債も買っていく予定です。

良く分からないですねw

外債は外国株だけだと値動きが大きくなりすぎるので外債を組入れて
いる感じですが、新興国債券は株式並かもしれませんw
仮にリターンが国内債券とほぼ同じなら安全資産として国内外の債券に
1:1で入れておいてもいいような・・・いや リターンが同じなら
リスクの少ない国内債券だけでいいのか。でも同じかな・・・・
為替レート次第ですね 外国株があると十分為替リスク取ってるから
外債はいらんかもしれませんね。それでも一応よくわからないから
積立の1つに外債インデックスは入れています。ちなみに豪ドル債券は持っています。
他のインデックスでは組入れ少ないのと資源価格に連動するところもある
ので分散投資の1つに組み込んでます。

周知の事実

外国債券と日本債券の期待リターンが同じというのは、理論的に説明された周知の事実のようです。

Bill Gross氏もGrafton St氏も同様のことを述べています。
ただ両氏が山崎氏と異なるのは、外国債券と日本債券のみでなく、株、債券、不動産、金、商品など全ての資産の期待リターンが同じとしている点です。

http://fortheopensociety.blog17.fc2.com/blog-entry-182.html
http://fortheopensociety.blog17.fc2.com/blog-entry-183.html
http://fortheopensociety.blog17.fc2.com/blog-entry-177.html

元米国財務長官のサマーズ氏も同様のことを話しておりますし、全ての期待リターンが同じというのは事実のようです。
ジム・ロジャーズ氏も同様のことを述べていました。
ロジャーズ氏は商品のイメージが強いですが、商品が割安であるから「今は」いい続けているに過ぎないようです。

バフェット氏もいずれ株が上がるがすぐにはあがらないと言っています。10年くらいは我慢かもしれません。

だから分散あるのみ。

ぷれでたさん
>1995年以降は円安にふれているように見えます。
プラザ合意という大波以降のデータだけを抜き出して根拠とするのも、それはそれで苦しい見方に見えてしまうのですが…

Werder Bremenさん
税金のことは人によってけっこう違って一般化が難しいので、山崎さんに限らずアセットアロケーションなどの理論寄りの話では無視することが多いです。
「知らない」のではなく「無視するのがお約束」となっているようです。

難しい事はよくわかりませんが、そろそろ日本のカントリーリスクを意識する時期に入っていると思うのですが如何でしょうか?一つの残念なシナリオですが、政府が日本の借金を返済する方法として、ハイパーインフレを起こして、手持ちの外貨準備金を売却して返済金にあてる方向に進んでいるように思えてなりません。65年前には戦争をしていたと考えるとこれから先どのような事が起るのか予想は出来ません。
そこで、外国債券の期待リターンは日本債券と同じと言うのはかえって外国債を保有する意味が出てくるのではないでしょうか?私は日本政府と同じように外債の購入もしておきます。

>ザッジさん、

そのアセットの(コスト引き前)期待リターンが同じと言うだけでは分散の意義があるとは言えないと思います。
山崎氏他の方々が外債不要という理由は外債の投資コストが高い場合が多いから、コストが分散効果以上にリターンを押し下げてしまうという話です。
(コスト引き前)期待リターンだけで話をするならEmerging Marketにも入っていない国の株や債券にも投資すべきとなります。しかし、現実に投資するにはコストが大きすぎるので投資する意義は無いでしょう。


>Werder Bremenさん、

9年半で2.1倍だと今の国内債券と比較するといい利回りですが、難しいところですね。
日本国債の20年国債でも1990年には7%の利回りを記録しており、同じ程度の利益を出すことは可能と言えそうです。
「外債が儲かる」というよりは、外債でも国内債券でも高金利債券は金利の波に乗ることで儲けるチャンスがあるということかと思います。私が強く興味を持ったCSKの転換社債なども大きく儲けるチャンスでしたし・・・

プラザ合意は1985年なのに

1995年まで10年も実質実効為替レートが円高に動くのは変でしょう?
1995年以降の円安も含めて実質実効為替レートは当てにはならないすよ。

他人に突っ込むのが好きみたいですが少しは自分の頭で考えてから書き込んだ方がいいですよアルビレオさん。

http://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exrate.htm

もう少しだけコメントすると・・・

>アルビレオさんへ

そこにコメントした通り、税制は変わる。だから「使えるうちに使うのも手」ということで・・・
>人によってけっこう違って一般化が難しいので、・・・
まさにその通りです。但し、そのY氏、個人型401Kを推奨していて、その理由に「掛金所得控除とか税制で有利(売却益、配当利子分配益に課税されない)」を挙げていたはず。ところが、一方で、特別法人税のことは述べていなかったはず?実にチグハグ?そういう意味でも”穴”がある?プロの専門家、評論家なら説明責任を果たすべきと思うところもある。これはN氏でも起こった事例で、自分で買っている”金融商品の仕組み”を理解していなかった。プロの評論家、専門家として素人の個人投資家に説明責任が果たせるのか、一寸、疑問に思ったこともある。

>吊られた男さんへ

>・・・同じ程度の利益を出すことは可能と言えそうです。

まあ、そういうことになりますね。但し、この話の”肝”は利付債ではなく”割引債”です。日本国債でも利付債を買えば、7%の利子に20%課税されて再投資することになり利回り低下(実質5・6%へ)の原因に。しかも利付債では複利運用に問題が残る。実は今回と似たような話が日本国債でも1997年頃、起こったんですは。昔話で歳がバレちゃうけど(汗)。昔、日本の国債にも、”わりこく”と呼ばれる、個人でも購入できる割引国債があったんですは。この年、そう山一&拓銀連鎖倒産。今回のリーマンブラザース大暴落の日本バージョンとも言うべき事件。死んだお袋が寄りにも寄って、山一に”わりこく”預けていた(汗)。妹の話だと、顔面蒼白になって腰を抜かしていたと。俺はそのときカナダに住んでいたので見ていなかったが。幸い山一、客の預かり資産を運転資金に注ぎ込むことはしていなかったので無事だった。更にこの話には、”オマケ”が付いてくる。今回のEDVに似た現象。つまり、金融不安、信用不安で、株大暴落。一方、長期割引”国債”は爆挙げで、

ダイブフエテモドッテキタ(滝汗)。

こういう株大暴落の場面では中期利付国債の、外債インデックスファンド(及び相当するETF)より効果的?今は日本国債・長期割引国債、個人で買えるものは無いはず?

もう少し補足します

理論については山崎氏の意見に賛成です。
問題は、外国債券に投資する場合のコスト要因です。
まずは税金ですが、既にコメントにあるように一般化するのが難しい面が有りますが、一般投資家の場合は税法上不利な金融商品を買っている場合が多いように見受けられます(だからクーポンの高い高金利利付債が売れる)。
信託報酬など手数料要因をみても大抵の場合は外国債券に投資する投資信託などは日本債券に比べて高い物が多いです。
これも一般投資家(特に投資に余り詳しくない人)で有れば信託報酬が1%を超えるものを買っているケースが多く、これはOKWaveを見てもはっきりと言える傾向です。
だから、傾向として日本人が外国債券を買う場合は日本債券を買う場合に比べてリターンが下がる(日本債券のリターンを下回る)可能性が高いのでは?と思います。

コストが0で有れば期待リターンは円金利に等しくても、コストの違いで「日本債券>外国債券」のような事が起こりやすいように思えます。
投資に詳しい人で税金や手数料要因が分かっている人はむしろ少数派なので、マーケットやコストに余り詳しくはない一般投資家には外国債券はお勧めができないです。

最近は再び日本の財政破綻論が巷に言われていますが(OKWave)、これも現在の日本の経常収支の継続的な黒字を考えると直ちに破綻するとは思えず、これも外国債券を買う1つの理由にもなっているようです。
中には経常収支が赤字で通貨が売られやすい国なのに高金利と言う理由だけでその国の債券を買っている人もいるようです。

理論上期待値が一緒なら、実務としては分散するのが合理的なんじゃないの?

と思うのですが・・・違うんでしょか?

分散しましょう。

分散にコストがかかるのであれば、コストの低いところの範囲で分散すればいいだけです。
日本国債集中よりは良いです。臨機応変にいきましょう。

洞爺湖さんは理解されておられる。リターンが同じだからこそ分散の意義があります。

あと、日本の財政はアメリカ並に悪化してます。ただ、円はドルよりも健全かな。ドルはジャブジャブに通貨供給してるし、最後の売り手の日本と中国の存在がある。こんなペースで通貨供給されたら、掘古さんの言う通りゴールドの価値が上がるばかりだ。

こりゃ失礼

ぷれでたさん
単純に数字を読み違えていました。すみません。

Werder Bremenさん
なるほど。
ただまあ割引債の節税効果などはやっぱり満期時など将来の話であり、401Kの税制上のメリット(所得から全額控除される)は現時点確定していてすぐに効果が得られるので将来税制が変わってもその部分のメリットはある、そこらへんで扱いが違うのかなぁという気もします。
逆に言うと所得控除の話ではなく「売却益、配当利子分配益に課税されない」を理由にしているのであれば、確かにちょっと一貫していないですね。

>にゃ・・・?さん、

理論期待値が一緒でも、コストが0.1%と2%では実際のリターンは違いますよね。
エマージングにも入っていないような国で日本の証券会社では取り扱いが無いような債券を買おうとすると数%ものコストがかかることもあります。理論上の期待値を吹き飛ばすくらいのコストです。

コスト込みの期待値が一緒なら分散する意義があるという話で、コスト抜きの理論期待値が一緒の場合は別になるかと思います。
余計なコストを払うことで得られる分散効果がコスト以上なら分散投資すべきでしょうし、分散効果よりコスト負担の方が大きいのであれば投資すべきではないでしょう。


>ザッジさん、

その「コストが低いところの範囲」が問題なのだと思います。
山崎氏は0.6%程度のコストは高く、0.25%でようやく許容水準と主張されています。この水準に同意するかは各人の判断ですが、私も外債で「コストが低い範囲」という商品は401kの投資信託か、ある程度の資金量があっての生債券くらいしか思いつきません。このコメント欄では米国債のゼロクーポン債のように。しかし、生債券で低コストで分散しようとするとかなりの資金量が必要になります。
債券の期待リターンをいくらと置くかは人次第ですが、仮に年4%と見たとして、年0.2%と年0.6%ではだいぶコストの差があると思います。

なるほど

確かに0.25%以下のコストの商品は多くない。
だったら債券は日本国債だけ買おう!
なんて話がでたら円安に進むのだろう。あっ、92円台だ。

金投資も同じ。インデックス投資家が投資するまでは上がり続けるだろう。

そんなものかな。

分散効果

はじめまして。

とんちんかんなことを言ってたら申し訳ないのですが、外債に投資することで分散効果が発揮されるか否かは、山崎氏のブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/isyamazaki/diary/200911060000/)の中にある相関係数データの有効性にかかっているのではないでしょうか?
山崎氏の外債不要論の根拠は、ブログ中の表「アセットアロケーションの計算」にあるのでしょうが、その表を見る限り、外債への組入れ比率が低いことから、外債へ投資することによる分散効果は低いのではないかと思われます。
ただ、表で用いられている相関係数のデータは「過去数十年程度の延長」に過ぎないわけですから、相関係数の設定如何では、外債投資のコスト高を補って余りある分散効果を発揮する有効フロンティアも作れそうな気がします。

諸々の判断材料を提供して・・・

僕のコメントの締めにしたいと思います。どう解釈するかは人それぞれ。自己判断、自己責任ということで。

1.Y氏は資産運用はしておらず預金、MRFだけとのこと。自分で買っている金融商品を、「これエエで~♪」と投資家に推奨して値上がり、売り抜ければ利益相反。理由はごもっとも!但し、逆に言えば、身銭を切るようなことはしないで論評しているということ。如何考えるかは人、それぞれと。
http://www.globis.jp/850

2.大和証券の支店で奇妙な事件があったようだ。想像逞しくすると、
http://fund.jugem.jp/?eid=568
a)儲かりそうにない個人客だからやる気が無かった。或いは応対に出た証券マンがたまたま新入クンで自社で扱っている”金融商品”を知らなかった。
b)金商法の強化で商品説明が面倒だから拒否した。
c)先進国の割引国債自体、儲けが”薄い”ので、利幅の大きい金融商品へ誘導しようとした。

a)は箸にも棒にも掛からんとして、b)は投信でも債券でも説明する手間は同様かな。為替&債券価格リスクetc。c)ならば個人投資家にとっては都合の良い商品?いずれも憶測の域を出ないと断っておく。自己判断でどうぞ。

3.コストの話が出ているので販売価格(売買スプレッド)に関して興味ある情報を。
http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-468.html#more
http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-423.html#more
野村は2、3、6月とその時の気分で変わるようです(汗)。大和が有利かと言えば外国証券口座管理料3150円/年。3百万円外債残高があれば、ザックリ、年0.1%のコスト増に。三菱、野村はこれが無料。ケースバイケースとしか言いようがありませんな。

僕のザックリとした感触は、通貨、運用期間にもよるが、10年超の保有で外債インデックスファンドよりはコスト(信託報酬等)は低いかな。外債ETFよりは少し高い。但し配当(利子)が出ないぶん、課税によるロスは少ないのでドッコイ、ドッコイに。これに非課税枠制度がついて、(長期)割引債に軍配が上がる。今の税制でと断り書きつきで、最もコストパフォーマンスの良い”外債投資”と思います。

>アルビレオさんへ

http://plaza.rakuten.co.jp/isyamazaki/diary/200605020000/

>・・・掛け金が課税所得から控除されて、運用益に対する課税が繰り延べされる形で、・・・

個人型ではなく企業型だが401K制度としては同じ。所得控除と運用益課税繰り延べの利点は述べた上で、「特別法人税」のデメリットは記述なし。個人型もどっかで見たが。この点でも、「片手落ち」「説明責任不足」と思う。因みに辞めた会社の後輩に会って、「特別法人税が課税されると会社の401Kの定期預金、今なら-0.7%位になって元本が少しずつ減っていくんだよ」と教えてやったら、「そんなトンでもない税金、有るんですか!?」だと。専門家、評論家さん達がこういう事実を伝えていないからとも言えるし、従業員(社員、個人投資家)が知ろうとしないからとも言える。評論家、専門家も突っ込みどころ、満載だと思う。

以上

まとめ

それでは、いろいろご意見いただいたので総括とします。

Ⅰ批判逃れ

今は長期下落相場の一時的な反発に過ぎない。
さらに下がる可能性が高く、高値更新には何十年という時間がかかる可能性がたかい。

堀古氏、ビル・グロス氏コメントより

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/horiko/horiko_20090721.html
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/horiko/horiko_20091009.html

したがって、安全資産で多く持ってもらったほうが、いざというときの責任逃れになる。

Ⅱ期間が大事

山崎さんが力説するデータは過去35年間(1973年~2007年)ですね。
その期間をしらべると、どうやらコモディティのリターンも良い。
ということは、山崎さんが力説する数字を信じるならばコモディティのリターンも信じることができる。そうでないと矛盾しますよね。
日本国債のみの投資でよいという考えの人はコモディティ投資も検討すること。それがデータだから。

だから、分散が大事という山崎さんが意図しない結論になりました。

勉強になりました

「外債ほぼ不要論」は、本当に盛り上がるのですね。コメントを書かれた方の多くは、しっかり自分感を持たれているようで流石です。おまけに、大変博学の方もいらして、私も勉強になりました。このテーマに関しては結論が出ていると思いました。
相場観をもたない方には、先進国の外債(投信も含む)は、リスクも高いし、期待収益率に比べ、手数料が高すぎます。
と思っていたら、家内が、先日、今後5年間の基準価格の期待上昇率が5.5%(年率ではない)程度の国内債投信を購入していました。販売手数料が、1.05%なので、初年度は解約すれば損はほぼ確定です。「だって、解約することないもん。」ということです。

たくさんのコメントありがとうございます

>コメントいただいた皆さま

たくさんのコメント(久々のコメント30超え)をいただき、おひとりおひとりにレスすることができません。
まとめてコメントさせていただきます。

外債ほぼ不要論に対しては、かなりの反論がありましたね。
主なものでは、税制の有利さ(これはhttp://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1250.htmlでも指摘させていただきました)、個人の運用期間が限られていることによるある程度の相場観の必要性、日本のカントリーリスクの問題、生債権を使えば低コストであること、分散効果への期待(将来は分からないから分散!)などがあったように思います。
ほかにもいろいろなご意見をいただきました。

なるほどと思うコメントもたくさんありました。
特に、個人的には「将来は分からないから分散」という考え方はしっくりきました。
ひと一人の短い投資人生の中では、現実が理屈どおりに動くのか?それすら定かではありません。
自己責任のもと、自分が信じる考え方にしたがって、思い思いのアセットアロケーションで投資するしかないのだなぁと思いました。

たくさんのコメント、ありがとうございました。
当ブログの常連の論客の方々フル参加という感じでした。
また、読者さま同士の議論も活発に行なわれたのがよかったです。

この議論を山崎元氏もご覧になっているといいですね。
インデックス投資ナイトに向けていいガス抜きになったしめしめと思われているかもしれませんが(^^)

「年金情報」と言う、年金基金向けの情報誌があります。その中に関係する記事が載っていましたのでご紹介いたします。

格付投資情報センターの舎利弗アナリストが「外債リターンの裏にある意外な傾向」と言うタイトルで、以下のデータを示しています。
77年1月~09年9月まで期間で、
 米国10年債利回り① 年率7.37%
 日本10年債利回り② 年率4.35%
 利回り格差(①-②) 3.02%
 為替レートの変化率 -2.94%

よって長期的には外債の期待リターンは国内債券と同一と考えることができる、と。外債不要とは言ってませんけどね。

>Uさん

貴重な情報提供ありがとうございます。
偶然見つけたのですが、みずほ信託銀行でも、外国債券クラスと国内債券クラスの期待リターンを同一と設定していました。
この考え方、意外と浸透している?
http://www.mizuho-tb.co.jp/corporate/unyou/pdf/asetmix/2_chouki.pdf

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外債ほぼ不要論は本当か?

水瀬さんのブログで盛り上がっていましたが、私なりにチェックポイントを書き出してみました。 http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1270.html ★ ...

個人向け社債販売状況(外貨建)2012年7月6日(金)現在

新刊ピックアップ 混乱の本質 叛逆するリアル 民主主義・移民・宗教・債務危機 ジョージ・ソロスやスティグリッツなど世界を代表する有識者16名による現代社会に対する論考集...

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