「グローバル・ソブリン・オープン」(グロソブ)と「上場インデックスファンド海外債券」(上場外債)の比較記事

水瀬ケンイチ

本日の日経新聞朝刊29面に、投資信託「グローバル・ソブリン・オープン」(グロソブ)とETF「上場インデックスファンド海外債券」(上場外債)の比較記事が掲載されていました。

グロソブと上場外債の比較表
(日経新聞2010/01/25朝刊より。クリックで拡大)

同じ毎月分配型の外債投資商品を比較しています。
記事をざっくりまとめると、以下のような感じでした。

  • 一番の違いは、グロソブは投資信託で、上場外債がETFであること。
  • 運用手法は、グロソブがアクティブ運用で、上場外債がパッシブ運用。グロソブの設定来運用成績(分配金再投資と仮定)は40.1%のプラスで、インデックスを11.4ポイント下回る(2010年1月14日現在)。
  • コストは、グロソブよりも上場外債の方がかなり安い。信託報酬はグロソブが約1.31%で、上場外債が約0.26%。売買手数料はグロソブが0~1.575%で、上場外債がネット証券で0.1%程度。
  • 売買のしやすさは、グロソブは翌営業日の基準価額、上場外債は取引時間中いつでも(ただし、今のところ1日あたりの売買が平均1700万円程度)。
  • 投資の最低金額は、グロソブが1口6000円程度で、上場外債が10口50万円程度。
  • 情報提供は、グロソブの方が充実。分かりやすい目論見書や説明会など。

記事では、一長一短あるというような言い方ですが、個人的には、上場外債に軍配が上がるような気がします。
その理由は…


なんと言っても運用コストです。
記事の中で、カン・チュンド氏も「債券はもともと株式に比べて長期的に期待できる収益率が低い。その分運用コストの影響が大きくなってくる」と解説しています。
毎月分配型は、リタイア後の高齢者に人気があるようですが、平均余命の伸びを考えるとその後の運用期間もけっこう長いので、運用コストの違いが効いてくると思います。

グロソブと比べて、上場外債の投資の最低金額が50万円程度からと大きいところがデメリットではありますが、元々既にある程度資産がある高齢者層がターゲットであることを考えると、あまりデメリットにはならないような気がします。

ただし、上場外債の1日あたりの売買高が平均1700万円程度しかないというのが、いかにも心もとない。
記事でも指摘されていましたが、割高に購入してしまわないように、成行注文ではなく指値で注文するべきだと思います。
また、東証のこのWEBサイトで、取引価格と基準価額との乖離を調べてから購入した方がよさそうです。
(関連記事)
2009/05/24 ETFの取引価格と基準価額の乖離がわかるサイト

でも、グロソブを熱心に勧める金融機関はたくさんあっても(金融機関に旨みたっぷり)、上場外債を勧める金融機関はあまりなさそう(金融機関に旨みが少ない)なので、結局グロソブの方が売れるんだろうなぁ(^^;


P.S
記事では触れられていませんでしたが、正確には、グロソブは日本債券を含むのに対して、上場外債は日本債券を含みません。ちゃんと比較するなら、上場外債+個人向け国債といった形で比較するべきかもしれませんね。
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Posted by水瀬ケンイチ