日経新聞にインデックス投資の記事、「インデックス投信 若者が存在感」「金融商品開発に影響力」

今朝の日経新聞朝刊家計面に、インデックス投資関連の記事が掲載されていました。

日経新聞2010年2月15日27面

【日経新聞2010年2月15日朝刊家計面より引用】
インデックス投信 若者が存在感 金融商品開発に影響力
最近、低コストのインデックス型投信(日経平均株価など指数に連動する投信)を利用して国内外の株式や債券へ長期分散投資する若い投資家が増えてきた。
投信を運用する側でも彼らから商品開発のヒントを得ようという動きが活発化。
個人と金融機関の新たな関係が始まりつつある。
【引用終わり】

記事は、上記冒頭部分から、2010年1月9日に行われたイベント「第2回インデックス投資ナイト」の様子を紹介、その中での「投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー2009」の紹介をしています。
1位に選ばれた「バンガード・トータル・ワールド・インデックスETF」の運用会社日本法人バンガード・インベストメンツ・ジャパンの加藤社長のコメント、「業界関係者からではなく、投資家の方から評価いただいたことを光栄に思う」、2位に選ばれた「eMAXIS新興国株式インデックス」の運用会社三菱UFJ投信の代田商品企画部長のコメント、「彼らにきちんと評価されるかどうかは、我々運用会社にとってプラスの緊張感」と続きます。

個人投資家の手弁当で運営されているインデックス投資ナイトは、日経新聞から見てもインパクトがあったようですね。
当時、ロイターはじめいろいろなメディアに熱気をもって取り上げられていました。
当日参加した私から見ても、集まった個人投資家たちの熱気と、賞を受賞した運用会社側の方々が本当にうれしそうだったのが印象的でした。
(関連記事)
2010/01/12 第2回インデックス投資ナイト実況レポート(その5)

そこから記事は、インデックス投資投資家・ブロガーたちの紹介に移ります。
当ブログとも相互リンクのブロガーさん、ybさんは「昔は個別株や高コストの投信などをやみくもに買ったがもうからなかった。そこで投資を勉強すると、資産配分を考えたうえで長期投資することの大切さがわかった」とコメント、イーノ・ジュンイチさんは、IT知識を活かして自サイトで投資理論に基づく適正な資産配分を無料で作れる仕組みを提供していると紹介、そして不肖私水瀬は、ブログの月間回覧数が約30万件で標準偏差・相関係数・海外ETFなど専門用語が飛び交う高度な内容を考えるとかなりの人数だと紹介されています。
彼らをさして、「自ら勉強し、金融機関のお仕着せでなく行動する投資家層が着実に拡大し始めている」と評されています。

良く紹介されていてうれしはずかしではありますが、やはり「拡大し始めている」という程度の表現が正確だと思います。つまり、まだまだごく一部のムーブメントであるというのが現実なんだろうなと。
ただ、こうしてインデックス投資家やインデックス商品が新聞に取り上げられるだけでも、数年前のインデックス投資環境から考えれば格段の前進なのかもしれません。

そこから話は、金融機関と個人投資家の関係についてになります。
楽天証券の新井外国株式事業部長のコメント、「以前から一部のインデックス投資家から直接意見を聞き始めていた」、三菱UFJ投信は昨年秋に「eMAXIS」シリーズの感想を聞くためブロガー十数人を招いて座談会を開催したことを紹介、日興アセットの今井ETFセンター長は「上場MSCIコクサイ株」上場について「個人投資家の要望が特に強い商品だったので、ぜひ実現させたかった」とコメントしていました。

実際、いくつかの案件には僕も関わったのですが、たしかに金融機関側にも個人投資家・個人ブロガーの意見を聞こうという機運が高まりつつあるような気がしています。
インデックスファンド・ETFなど個人投資家に有利な低コスト商品は、金融機関側には旨みのない商品であることが多く、今まではなかなかこうした機運はありませんでしたが、少しずつ風向きが変わってきているのを感じました。
(関連記事)
2007/10/21 直接取材敢行@楽天証券(まとめ)
2009/11/05 三菱UFJ投信「ネット投資家向け投資信託を考える」ブロガーミーティング体験記

今回の記事を見て思ったのは、投資信託全般において、ともすれば利害相反で敵対的になりがちな個人投資家と金融機関の関係が、少し変わってきたのではないかということです。
もう少し正確に言うと、運用会社(販売会社ではなく)と個人投資家の関係という新たな関係が生まれつつあるのではないかということです。
今まで、良くも悪くも販売会社主導だった投資信託業界において、販売側に有利な商品ばかりが生み出されてきたように思います(もちろん、なかには良心的な商品もあったでしょうが)。
そこに「個人投資家の声」という後押しを受けてプレゼンスを向上させた運用会社が、本当に運用したい商品も出せるようになってきたのではないかと。
なにも低コストのインデックス商品がすべてというわけではなく、いろいろな商品の中から、個人投資家が自分に合った商品(販売会社が売りたい商品ではなく)を自由に選べるのが理想なのだと思います。

いや、まだまだ胎動というレベルだとは思いますが、個人投資家にとっては好ましい方向なのではないかと思いました。
関連記事


  





コメント

山は動きつつある..

意義深い記事をありがとうございます。
本当に「山は動きつつある」と実感しますね。

あとは投資の外側にいるビギナーの方々に
「インデックス投資」という選択肢があることを
できれば投資実践の前に知っていただくことが重要であると思います。

rennyさん37歳、ybさん37歳、イーノさん44歳、水瀬さん36歳。
私も37歳になりました。「若者」という歳でもないと思うのですが、インデックス投資は、ブログ、インターネット証券といったツールと同様にこの世代と相性が良いと思います。
証券や保険の世界では、より合理的・効率的なやり方が支持されるようになってきていますね。今後は年金、不動産もそうなるのでしょうか?規制に守られてきた医療・福祉も?
影が薄いと言われてきた団塊ジュニア世代ですが、ようやく世の中を動かす力になってきたようで嬉しく思います。微力ながら私も一助になれればと思っています。

インデックス投資家が増えるのは

確か第1回インデックス投資ナイトの時に最終的にはMSCI-KOKUSAI連動型などを東証で上場させるのが最終的な目標なんて言っていたような気がしますが、それから僅か1年でそれが実現して、今ではそれに伴う問題点をどうするのか?って言うレベルにまでインデックス投資環境が整いました。
一見、遅いようで早いスピードでインデックス投資環境が整っています。

しかし、問題はそれを利用できる日本国民の層がどんどんいなくなる点でしょう。
それは間違いなく日本人の賃金の長期的な下落です。
インデックス投資家が増え続けるには何時までもマイナーで影の存在に近い事が必要と考えられます。
インデックス投資が国民的存在になれば低賃金層(ワーキングプア)への転落とマーケットが効率的では無くなる2つの点で考えればやはり手放しでは喜べません。
投信会社やマスコミへの影響力を持つ事は必要条件だと思いますが、現在の高校生の就職率68.1%でかつ正社員で有っても給与が月10万円を切ったり、「ベースアップ、定期昇給が全く無い」、厚生年金が無いなどの「名ばかりの正社員」の求人も増えています(先週のNHKクローズアップ現代から)。
ですから、インデックス投資家が増える為には絶対数が少ないと言うマイナーの面は不可欠と言う訳です。

マスコミの注目度は重要ですが、それを支える国民の所得層も見ておく必要が有りそうです。

レバレッジ君です。

本日の日経の記事は思わず電車の中で熟読しました。

年齢が記されていたのが目立ちましたね。私は今42歳。カンさんと同世代で、昔は「新人類」なんて言われていました。

静かに、いろんな世代の間でインデックス投資が着実に浸透している、そんな感じがします。

さざ波がウネリに

まだ独学で何となくはじめていたインデックス投資歴2年目の私。初参加となった第2回インデックス投資ナイトで、参加者の並々ならぬ金融知識もさることながら、個人投資家であるブロガーが、金融商品を評価して選ぶだけに留まらず、商品を取扱う運用会社を表彰してしまうところにものすごく驚愕したのを今でも鮮明に覚えています。
金融機関と個人投資家の新しい関わりは、間違いなく新しいウネリを起こしていると思います。

昨日のでしたか・・・。。。
今、気がつきましたが、今日はもう買えませんね。。
情報提供ありがとうございます!因果関係が個人から運用会社へ!って良いですね。
実際のわれわれのお金がどう搾取されて、搾取と運用の違いが「コレダ!」というのが、
本を読んで、ブログを書いて、色々な人のブログを読んでやっとわかるようになりました
から・・

○原因
 最近、低コストのインデックス型投信(日経平均株価など指数に連動する投信)を利用して国内外の株式や債券へ長期分散投資する若い投資家が増えてきた。
○結果
 投信を運用する側でも彼らから商品開発のヒントを得ようという動きが活発化。

>カン・チュンドさん

山は動き出しましたか。すごいですね!
あとは認知度向上ですね。
カンさんが大きく寄与していると思いますよ。


>MHさん

団塊ジュニアも黙ってないぞ、というところを見せていきましょう!


>タカちゃんさん

インデックス投資環境の改善は喜ばしいところですが、それを利用する国民の所得所得水準の低下は由々しき問題として残りそうですね。
後者を改善するのは、僕たちインデックスブロガーの手に余ります。なかなか難しそうです。どうすればいいのでしょうね。
政治家や財界に働きかけるのか、あるいは抗えない世界の潮流なのか。


>レバレッジ君さん

インデック投資の効用は世代を問わないと思います。
一見、インデックス投資は若者世代のもののように見えるかもしれませんが、高齢者層には高齢者層なりのインデックス投資があるように思います。


>じろらもさん

さざ波がうねりへ。まさにそんな感じかもしれませんね。


>矢向さん

図書館に行けば、1週間前くらいまでの新聞なら見られるかもしれません。
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