「iシェアーズ」を展開する米ブラックロックが日本で上場投信(ETF)を強化

水瀬ケンイチ

今朝の日経新聞に、「iシェアーズ」を展開する米ブラックロックが、日本で上場投信(ETF)を強化するとの記事が掲載されていました。

【日経新聞2010/03/02朝刊4面より引用】
資産運用世界最大の米ブラックロック 日本で上場投信強化
世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは日本での業務を拡大する。世界的に強みを持つ上場投資信託(ETF)の取り扱いや、リスク管理の受託業務に乗り出す。ローレンス・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)が1日、日本経済新聞記者に明らかにした、世界でETF市場が拡大する中、日本は出遅れている。同社が本格的に展開すれば、市場拡大に弾みがつく可能性がある。
(中略)
個別業務ではETFの品揃えを強化する。「iシェアーズ」のブランド名で展開するETFは世界の上場投信(約1兆ドル)の48%の残高シェアを持っている。フィンク氏は「世界で築いている地歩を日本で5年かけて築く」と述べた。
これに関連して同社のローヒット・バガート・アジア太平洋地区会長は日本の取引所に上場するETFを増やす方針を明らかにした。ブラックロックは日本の投資家には東証上場1銘柄と海外上場79銘柄を提供してきたが、今後、国内証券取引所への上場商品を大幅に増やしていく。
【引用終わり】

インデックス投資家としては、非常に喜ばしい情報です。
約1年前、「iシェアーズ」がブラックロックに買収される前のバークレイズは、ETFの国内上場について及び腰のネガティブ発言をしていました。
(関連記事)
2008/12/03 バークレイズの海外ETF日本市場上場とACWI投入について

それが、ブラックロックになってからは、「BGI買収でより幅広い商品をそろえ、顧客の需要にこたえる体制が築けた。日本は重要な市場で一段と力を入れる」とまで言うように変わりました。
日本の個人投資家からしたら、よい買収だったのかもしれません。



最近では、国内市場上場のETFで、個人の資産運用のコアになり得るような「上場インデックスファンド海外先進国株式」(1680)や「上場インデックスファンド海外新興国株式」(1681)なども出てきています。
品揃えを強化するのはいいのですが、ブラックロックには、個人投資家や機関投資家のニーズに合ったものを出していってほしいと思います。
本数だけを追求することの愚は、先日の為替ETFの上場廃止で証明されていると思います。
(関連記事)
2009/12/16 通貨連動型ETF3本が上場廃止へ

今後、ブラックロックがどのような形で国内市場にETFを上場させていくのか分かりません。
既存海外ETFの重複上場にせよ、新たなETFを組成するにせよ、ぜひ頑張って投資家のニーズに合ったものを出していってもらいたいです。
そして、日本のETF市場がより活性化することを望みます。

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Posted by水瀬ケンイチ