ETFが受益者数や売買高の不足を理由に上場廃止になることはない!?

水瀬ケンイチ

QUICK MoneyLifeにETFの上場廃止についての記事が掲載されていました。

QUICK MoneyLife ETFの基礎
【第7回】ETFの繰上償還と上場廃止

記事ではETFの上場廃止基準について解説されているのですが、その中に興味深い記述がありました。
なんと、現行の東証・大証両取引所の上場基準では、受益者数や売買高の不足を理由にETFが上場廃止になることはないそうです。

具体的には、東京証券取引所は、2007年11月1日付けの規則改正で、ETFの上場廃止基準における受益権口数、受益者数及び売買高の基準を撤廃。また、大阪証券取引所についても、2007年12月1日に実施した証券市場を取り巻く環境の変化を踏まえた上場制度の見直し等に係る関連諸規則の一部改正において、受益者数及び売買高に関する上場廃止基準を撤廃しているとのこと。

それでは、つい最近上場廃止された3つの通貨連動型ETF(関連記事)については、何故上場廃止になったのでしょう?
それは……


運用会社自身が上場廃止申請を行なったから。
具体的には、運用会社が「設定時と比較して純資産が大きく減少したファンドの純資産総額の状況では、指標連動有価証券への新たな投資が非常に困難な状況となり、ファンドの基準価額を対象指標に連動させる運用が行なえなくなると判断した」とのこと。

なるほど。証券取引所が定める上場廃止基準に抵触して強制的に上場廃止になる場合もあれば、運用会社の判断で上場廃止申請を行なって上場廃止になる場合もあるということになります。
そう考えると、証券取引所の上場基準で受益者数や売買高の不足が理由で上場廃止になることはなくても、受益者数や売買高は多いに越したことはなさそうです。

ETFを購入する際には、このあたりのデータにも目を配りたいところです。

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Posted by水瀬ケンイチ