「3000万円をつくる投資信託術」(竹川美奈子著)は幅広くインデックス投資を押さえた教科書的な良書

水瀬ケンイチ

「3000万円をつくる投資信託術」(竹川美奈子著)を読みました。
インデックス投資について幅広く押さえた、教科書的な良書だと思いました。

3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門 (朝日新書)3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門 (朝日新書)

朝日新聞出版 2010-04-13
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主に、インデックスファンドを使ったインデックス投資について、丁寧に解説されていました。
帯にもある、損をしないための「シンプル投資」7カ条が、本書の主旨を物語っていると思います。



その1 世界にまるごと分散投資する
その2 10年以上の長期で考える
その3 複利効果をいかす
その4 なるべく早くスタートする
その5 コストにこだわる
その6 コツコツ積み立てる
その7 数年に1回は見直す

国際分散投資、投信積立、リバランスなど、インデックス投資の基本をしっかり押さえてあります。
さらに、自分のバランスシートや損益計算書を作ろうとか、目論見書・運用報告書をちゃんと読もうといった、真面目な指南が丁寧になされているところがいいです。
ライフプランのセミナー講師などをやられている竹川氏らしいと思いました。
自分はなかなかそこまでできていないなーと反省しました。

また、「経験者の意見を参考にする」という部分では、インデックス投資ナイト、マネーカレッジ「長期分散投資ブロガーの殿堂」などとあわせて、弊ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」も紹介されていました。恐縮です。
twitterを使ってのインデックス投資仲間探しが推奨されていましたが、僕もtwitterユーザーでインデックス投資家と思われるかたを集めてリスト化しています。
ご参考までに、こちらです→http://twitter.com/minasek/index-investor

ただ、インデックスファンドについては詳しく書いてあるのですが、ETFにはほとんど触れられていません。いまインデックス投資環境は発展途上期であり、インデックスファンドでの運用、国内ETFでの運用、海外ETFでの運用、それぞれに一長一短がある状態ですので、そちらにも言及があるとさらによかったかなと思います。

しかしながら、インデックス投資についてこれだけ網羅的かつ簡潔にまとめられた新書というのは、とても価値があると思います。
ひとりでも多くのかたの目にとまるといいなと思いました。
まだまだマイナーなインデックス投資ですが、こういう本が、定期的に出てくるようになってほしいものです。
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Posted by水瀬ケンイチ