ETF売買の新たな目安の導入が検討中

水瀬ケンイチ

日興アセットが、ETFの売買の目安になりうる価格についてコラムを掲載しています。


日興アセットマネジメント ETFコラム No.4
2010年5月14日 ETFの価格について整理しましょう(2) 「推定一口当たり純資産価格(インディカティブNAV)」


詳しくは、上記コラムをご覧いただきたいのですが、「市場価格」「基準価額」に続く第三の価格として、「推定一口当たり純資産価格」(インディカティブNAV)が紹介されています。
それはなにかというと、基準価額(一口当たり純資産価格)は前日に計算された陳腐化した価格なので、現在の価値に修正したものです。リアルタイムに分かるみたいですね。
海外ETFでは、Yahoo!Finance(英語版)で、ティッカーに続けて、「.iv」を付けて検索すると理論価値が表示されるのですが、アレのことだと思います。
(関連記事)
2009/05/24 ETFの取引価格と基準価額の乖離がわかるサイト

日本でもこれの導入が検討されているようです。
これが導入されれば、ETF取引の目安になりより良いと思います。
ただし……


例によって、1680や1681など海外資産に投資するETFでは使えそうになさそうです。
コラムによると、

『ETFとそのETFが対象とする資産が同じ時間帯の市場で取引されていない(海外資産を対象とする)環境では、推定一口当たり純資産価格(インディカティブNAV)も比較が難しそうです。なぜなら、ETFが対象とする資産の取引所はクローズしていて値段が動かなくなっていますが、為替は動いているので為替の値動きだけ洗い替えた推定一口当たり純資産価格(インディカティブNAV)となっているからです』

とのこと。市場が閉じている間の資産価格は反映できないのは道理です。
コラムでは、米国における日本株式ETF(EWJ)市場価格と推定一口当たり純資産価格(インディカティブNAV)のズレっぷりが紹介されていますが、相当なものでした。

海外資産に投資する国内ETFの投資判断は難しいですねぇ。

(関連記事)
2010/05/06 「市場価格」と「基準価額」の乖離率に意味がない?
2010/05/07 昨日の記事に対するtwitterでの反応をメモ
2010/05/09 1680・1681の乖離率がえらいことに

P.S
読者のかたの中に、グローベックス(シカゴの先物市場で行われている金融先物の24時間取引システム)に出ている一部の銘柄の価格から、海外資産に投資するETFの理論価格を割り出している猛者もおられるようです。
すごいなと思いますが、あくまでETF価格構成要素の一部だけなので、かなり割り切った理論価格なのだと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ