世界国債インデックスからギリシャ国債を除外へ

米シティグループは、ムーディーズがギリシャのソブリン格付けを投機的(ジャンク)等級に引き下げたことを受け、同社の世界国債インデックス(WGBI)からギリシャ国債を外す可能性があることを明らかにしました。

ロイター
2010/06/15 米シティ、世界国債インデックスからギリシャ国債を除外する可能性
住信アセットマネジメント
2010/06/15 フォローアップレター「ムーディーズがギリシャを格下げ、投資不適格級の(Ba1)へ」

ロイターの記事によると、2010年6月のWGBIプロファイルのうちギリシャ国債は全体の1.34%に相当するそうです。
だから、ギリシャ国債が除外されても、直接的な影響は小さそうです。
とはいえ、住信アセットマネジメントのレポートによると、「今回の問題はギリシャにとどまらず、すでにユーロ圏の他の国にも影響がひろがっていることから、今後しばらくは通貨ユーロに対する下押し圧力が続くものと予想」とのことですから、ユーロに与える影響は予断を許さない感じです。

でも、こうしてダメなものは自動的にインデックスから除外され、また新たなものが加えられていくという新陳代謝が働くので、インデックス投資はゆったり構えていられるのかもしれません。
ギリシャには申し訳ありませんが、再び信頼が回復するまで、しばらくさようならです。

話は変わりますが、もしWGBIから日本国債が除外されるような事態になると、どうなるでしょう。
真面目なものからトンデモなものまで、「日本国債暴落」論者はたくさんいます。
その信憑性はともかく、現在、日本国債はWGBIの約30%をも占めていますので、大混乱になると予想されます。

今のところ、日銀は、日本が巨額の財政赤字を抱えているにもかかわらず長期金利が低位(=債券価格は高位)で推移していることに対し、「日銀の金融政策が物価安定のもとの持続的な成長に沿って運営されるという安心感があるため」との認識(日経新聞より)らしいです。
本当に大丈夫だといいのですが…(^^;


<ご参考>
シティグループの世界国債インデックスは以下のURLから参照できます。国別の構成比率や収益率までけっこうきめ細かくチェックできます。
http://index.citigroupglobalmarkets.jp/cgi-bin/bond/IX_home.cgi
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コメント

今の財政破綻説は味噌も糞も一緒

仮に日本国債が除外されるとファンドは売りたたかれた値段でしか売れない事態も起こりうるので、できれば起きて欲しくは無いです。
しかし、みんなが国債暴落説で沸いている内は意外と大丈夫で、本当に怖いのは危機感が薄れてきた頃や、「日本国債の利回りが高くて大変有利だ!」って言う奴が出てきた時ではないかと考えています。
実際にアルゼンチン国債を円建てで年5%で売り出した時はお年寄りや自治体まで飛びついたそうです。
しかし、デフォルトして新債券の交換条件で30年で1%という利回りにお年寄りたちは怒りを証券マンにぶつけたと聞きます。
1998年のロシア国債でも「金利が100%もあって大変有利だ!」と外国人の人は喜んで買ったそうです。
しかし、デフォルトでルーブルが暴落して大損害になったそうです。

今の国債暴落説は「味噌も糞も一緒」状態でして外国債券は格付けがAAAで高金利なので安全だ!と言う「ピントがずれている」意見が多いです。
国債暴落説を唱える人は実のところ理解していない素人が多いようです。

仮に国債大暴落が起きても僕らが出来る事なんて限られています。
例えば、生命保険なんて加入していたらほぼ紙屑状態です。
国民年金(厚生年金)だって今のGPIFのポートフォリオを見れば壊滅的になるのは必至です。
しかし、日本円が大暴落し、新興国との賃金格差が無くなれば、今度は長期的には賃金獲得のチャンスにもなり得ます。
円安で一時的に購買力を失っても、国際分散投資をやっている人は、外国株配当を使って食いつないでいく事も可能です。
仮に悪夢が起きたら、その時に対応すれば良いので落ち着いて行動する方が良いと思います。
我々は「国際分散投資+労働賃金」の2つが有りますから、大規模な大震災や気象災害が起こらない限りは大丈夫だと考えています。

大丈夫だと思います!

水瀬さん

「日本でまずい自体が起こった結果インデックスから外される」なら、それはもうひどい状況なのでしょうが、「機械的に取り除く」だけのシミュレーションなら、外国人の保有分は国債残高全体の6%なのでさほど問題ないと思います。

せっかくですので、自分の好きなアナリストのコラムをご紹介します。

http://money.jp.msn.com/columnarticle.aspx?ac=fp2010061501&cc=01&nt=01
(日本がギリシャにならない理由/鈴木 英寿)

ところでグロソブらへんはどうなるんでしょうね。。。(汗)
持ってないからいいですけど。。

対外債務が出てからが問題になるのでは?

私の認識では、今のところ日本国債は、日本国内の資産で買い支えることができているという認識です。(年金、保険、金融機関、個人など)

ですが、それもそろそろ限界が見えてきているとのこと。

日本国内で国債を処理できなくなったとき、海外の投資家、金融機関が今のような低金利で日本国債を購入してくれるとは思えません。

ですから、金利上昇、債務負担軽減のため通貨切り下げなどになるのではないでしょうか?



ギリシャ国債の割合

もともと既にギリシャ国債の割合が低いですが、ユーロに対する不安はしばらく続きそうですね。世界国債インデックスは、10月からメキシコ国債が組入れられる可能性があるようで構成国数としては変化なしになりそうです。

紹介いただいたURL情報ありがとうございます。世界BIG債券インデックスというのは知りませんでした。

http://kurasse.jp/member/ogiwara/note/228321
>日本の国債の93%は、国内でもたれています。つまり、お父さんがお母さんに借金しているような状況。けれど、ギリシャは7割を海外の投資家が買っています。つまり、7割をサラ金からの借金で補っているようなもので、いきなり回収をかけられたら、国はひとたまりもありません。欧州では、こういうサラ金頼みの国が多く、アメリカも4割はサラ金頼み。


日本よりも米国の方が心配ですね^^;;

WGBIの円比率が30.12%もあるとほぼ3強通貨になりますが、ユーロ、円、ドルはどれも下落リスクがありますから、変動国債にしておけば安心かもしれません。

外債はむしろ、これからのグロソブ(巨額の資金)からの取り崩しが心配な面もあります・・

日本は世界一の金持ちだから大丈夫。日本が破綻するならその前に世界中が破綻してます。

「銀行、カネ余り深刻 使い道困り国債へ 損失の可能性も」
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201006080548.html

要するに需要が不足しているので、企業が投資できす、金が余っているのです。=日本株が低迷している原因。

「対外純資産、過去最大266兆円 日本19年連続世界一」http://www.asahi.com/business/update/0525/TKY201005250094.html

日本国内で使い切れない資金がこれだけあるのです。過去のデフォルトは殆どが外貨建て債務で発生しています。外貨建てで借金をするような国は通常経常赤字になりますし、対外債務国に転落します。日本はその真逆なので世界で一番安全なのです。

実は、このデータより日本が深刻な需要不足であることが分かります。その結果、デフレに陥ります。そうすると購買力平価説に従って通貨は増価します。つまり円高。そうして外国債券のリターンが国内債券のリターンと同じになるのです。また、インデックスを買うと言うことはその国の経済を買うようなものなので、その国の経済政策の影響をモロに受けます。と言うようにインデックス投資家にはマクロ経済的知識は必須なのです。
また、日本経済をマクロ視点で見ると、常に貯蓄額=投資額(借金額)が成り立ちます。

http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/sj/sjexp.pdf

http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2006pdf/2006062954.pdf#search='日銀資金循環統計'

この事から次の3点が導かれます。
1、投資額の上限は貯蓄額である。
2、貯蓄額の範囲内でなら幾ら投資(借金)しても破綻しない。
3、投資額(借金)が減れば貯蓄額が減る。

2より、日本政府は国内でファイナンスされている限り(対外債権国である限り)破綻しないことが理解できます。
また、3により現在必要な政策は総需要を増加させる公共事業や定額給付金、減税などのいわゆる「バラマキ」型景気対策であることが理解できます。なぜそうなるのか?誰も銀行からお金を借りなければ、市場に流通する資金が急激に減少します。その結果、収入の少ない人から貯金を崩して生活するようになっていきます。それでも借金する人がいなければ、最終的に国民全体の収入が生活費ぎりぎりに低下していまい、収入が低すぎて貯蓄できなくなるのです。そうして、借金0=貯蓄0で経済が均衡するのです。

最後に、良く外国人が日本国債を低金利だから買わないと言いますが、日本からみて外国債券のリターンと国内債券のリターンが同じなら、もちろん外国から見ても同じなのです。つまり、日本から見れば高金利分が為替差損で消えますが、外国から見れば低金利が為替利益で上乗せされるのです。

やっぱり、わからないものはわからない

ブログでは初めまして。ユウです。
せっかく日本国債は大丈夫か的なことで盛り上がっているので、ちょっとだけ参戦します。

>もしWGBIから日本国債が除外されるような事態になると、どうなるでしょう。

それは日本国債がデフォルトかデフォルト寸前という状態だと推測されますね。
実際そんなことになるのかどうか――残念ながら私は未来が見えないので分かりません……って答えになってないですが。
ツイッターでも数時間後の為替予想は勝手にやってますけど、数日先はもうムリです。
それを数ヶ月、数年先の予想なんてクラクラきます。

国債デフォルトに関しては色々な方が様々な説、理論を唱えていますが、
未来はやっぱり分からないと思います。
最近読んだ記事で、マネックスのぼすみんさんのコラムが
なかなか示唆的な内容だったので引用させて下さい。
http://lounge.monex.co.jp/column/bosmin/2010/06/15.html

K君はコイントスの実証実験をし、理論上は2分の1だけど、そうはならないことを発見しました。
素晴らしい発見です(それを一言で台無しにした先生は教育から唾棄すべき人と言っていいでしょう)。
確かにこの実験を無限の時間をかけてやれば2分の1になるでしょう。
しかし、私たちの人生は有限なので、どうしたって運に左右されます。
期待通りにはなるとは限らない。
じゃあ、どうするかというのが大事ですよね。

仮にデフォルトすると予測し、それによってもたらさせる超円安、ハイパーインフレ、預金封鎖を回避する手段を個人投資家レベルで考えてみましたが(長期国債のショート→ドルや金の現物保有→高額所得者用のプライベートバンク→海外の不動産所有→……)
こう考えるとコストが掛かりすぎてやってられないと思うのです。

だから「わからないものはわからない」し、もしもに備えるコストがバカらしいと達観して、
インデックス投資でどっしり構えてよう、なぁんて私は考えてます。
のろまなのか、はたまたうつけ者なのか……
とにかく一有権者として、投票行動でもって何とかするしかないと思ってます。
まあ、正直政治家の方が期待できないのですが。。。

ギリシャが話題になっているので

今日は実質実効為替レート(今年5月平均)で調べてみたところ、面白い事に気付きました。
ユーロの実質実効為替レートは妥当位置まで下落しました、つまりユーロ高は解消したと言えます。
しかし、国単体で見たときにギリシャはユーロですが、実質実効為替レートはかなり強い状況になっています。
同じヨーロッパでも英国は弱く、スイスは妥当位置よりもやや強めと言った所でして国によって状況が大きく違います。

ギリシャにとって実質実効為替レートが強いのは明らかにギリシャにとってはマイナス要因でして、しかも通貨がユーロなので為替政策や金利政策は独自で行う事ができません。
これが通貨がドラクマで有れば、為替レートが下落する事で問題がある程度解決するのですが、ユーロに加入する際に国の財政状況を虚実で行っていたのですから、これは自己責任だと考えていますが・・・

ちなみに、5月平均では日本の実質実効為替レートは妥当位置でして、米国は妥当位置よりもやや弱いレベルになっています。

>タカちゃんさん

アルゼンチン国債のお話、とても示唆に富んでますね。
二の轍を踏まないようにしたいです。
でも、実際日本国債に高金利が提示された時にどう判断するか、その時になってみないと分からない自分がいます(^^;

国際分散投資+労働賃金でいくことに異論ナシです。
頑張りましょう!


>えいてぃえいとさん

鈴木英寿氏のコラムは時々拝見しています。
なるほどと思うこともあれば、それは違うだろと思うこともありますが。

グロソブは早々にギリシャ国債は売却済みのようです。
そこはアクティブファンドの良さかもしれません。


>shimoebataさん

国内資産で買い支えているうちは大丈夫という解説はよく聞きますよね。
でも、対外債権も含めて語られることは少ないような気がします。
仰るように、対外債務状態になった時には相当切羽詰った状況なのでしょうね。


>kenzさん

世界国債インデックスに10月からメキシコが組入れられるという話があるんですね。
知りませんでした。


>預金王さん

へぇそうなんですか。


>名なしさん

非常に力のこもった長文コメント、ありがとうございます。
日本破綻の前には世界中が破綻とのお話ですが、一定の説得力がありますね。
国内銀行の金余り、日本国の対外純資産、日銀の統計、いずれも読者の方々にも参考になったのではないでしょうか。

これだけの情報をお寄せいただけるのであれば、次回からはぜひお名前を入れてください。
よろしくお願いします。


>ユウ(A_yuu000)さん

わからないものはわからない、でいいんじゃないでしょうか。
将来が分からない、不確実性が高まる一方だからこそ、インデックスへの分散投資が我々一般人にはフィットすると思っています。


>タカちゃんさん(その2)

実質実効為替レートのレベル感をご紹介いただいていますが、できましたら、データの出典、あるいは、どうやってデータを算出しているのか、ご教示いただけないでしょうか。
皆さん知りたがっていると思います。

実質実効為替レートについて

こちらですが↓
http://www.bis.org/statistics/eer/index.htm

BIS effective exchange rate indices(BISが発表している実質実効為替レート)
英文では次のようになっている部分
Narrow indices (Excel, 233 kb) comprising 27 economies (with data from 1964)
↑のデータをエクセルでインポートします。

ただし、2005年=100としているので、これでは分かりませんので、まずは1973年1月よりも前のデータは削除します。
これは1973年以降に変動相場制に移行した通貨が多いからです。
実際に使うのは1973年1月から現在までのデータを使います。
各国通貨の『実質実効為替レートの単純平均値』を求めます。
今度は、最新のデータを『実質実効為替レートの単純平均値』で割って100を掛けます。
上記で求めた値が100よりも大きい時は通貨が強く、輸出競争力が過去のデータから見て弱くなったと判断できます。
逆に100よりも小さい時は通貨が弱く、輸出競争力が過去のデータから見て強くなったと判断できます。

ちなみに、このデータで見るとギリシャの実質実効為替レートは120.96とかなり強くなっています。
ユーロ圏だと、103.75とまあまあ妥当位置と考えられます。
米国だと94.48とやや弱いレベルです。

この実質実効為替レートの基本的な事は為替の決定理論である購買力平価説の考え方を用いて、各国の輸出競争力がどの程度なのかを数値化しようという物です。
なお、日銀が発表している実質実効為替レートとは作り方に違いが有るので、BISが発表している実質実効為替レートとは単純に比較はできません。
ですがBISの発表している実質実効為替レートは世界各国の比較ができるので便利です。

>タカちゃんさん

貴重な情報、ありがとうございます!
自分でも計算してみますね。

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