2010年上半期の国内ETF売買状況、特に1680・1681について

水瀬ケンイチ

2010年上半期の国内ETF売買状況についてのレポートが出ています。

QUICK MoneyLife
2010年上半期・ETF売買代金、新興国株の商い減り・商品系は増加(10/07/15)

詳しくは上記レポートをご覧いただきたいのですが、ポイントを自分なりに無理やりまとめると以下のような感じです。

・上半期の売買代金は東証と大証を合わせて1兆8千億円超に達し、09年下半期の1兆7千億強を上回った
・売買代金首位は、日経平均連動型「225投信(1321)」。売買代金は約6千3百億円
・売買代金の増額が顕著なのは、金価格連動型の「SPDRゴール(1326) 」で約530億円。09年下半期に比べ倍増
・「上証50連(1309)」「ボベスパ(1325)」などの新興国株ETFの売買代金は全体でも910億円あまりとなり、09年下半期の約1千5百億円から減少
・個人投資家の注目を集めた「上場MSエマ(1681)」、「上場MSコク(1680)」の売買代金はそれぞれ約46億円、約36億円
・日本株ETFの市場価格と基準価額の騰落率差(乖離幅)は小さめ
・新興国株ETFをはじめ海外資産で運用するETFの乖離幅は大きくなりやすいものの09年下半期に比べ縮小傾向

個人的には、全体的なETFの堅調ぶりと、金ETFの躍進、そして「上場MSエマ(1681)」「上場MSコク(1680)」のスモールスタートっぷりが印象的でした。



特に、「上場MSエマ(1681)」「上場MSコク(1680)」については、市場価格と基準価額の乖離率が大きいかったのでいろいろ調べてみましたが、現在のところ、個人投資家としてはどうしようもないという結論に個人的には至っています。
当初は売買高が大きくなってくれば裁定が働き乖離率も落ち着いてくると考えていましたが、海外資産対象のETFの場合、価格評価時点のズレがあるために乖離率はどうしても発生し、その乖離率のうちどの程度がプレミアム(ディスカウント)要因でどの程度が価格評価時点のズレ要因なのか、個人投資家側では判断がつかないというのが現状のようです。
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国内ETFの、信託報酬の安さや特定口座に入ることの利便性などのメリットが自分にとって大きいと考えるならば、ある程度の乖離率には目をつぶってえいや!と買ってしまうのもひとつの考えだと思います。
どうしてもそれが嫌ならば、インデックスファンドや、比較的乖離率の小さい海外ETFを含めて運用するのがいいと思います。

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Posted by水瀬ケンイチ