新規投信をデータでバッサリ
水瀬ケンイチ
本日の日経新聞朝刊17面に、「点検 新規投信」という記事が掲載されています。
記事ではいろいろなことが書いてありますが、ひと目で分かるグラフと表がありましたので、それらを引用させてもらいます。
まずは、各年度の新規設定投信について、翌年度以降3年間で市場平均(インデックス)と成績を比較したグラフAです。

(上記日経新聞記事より引用)
対象は99年度以降の各年度に新規設定された投信のうち各年度末で純資産の大きい10本。まあ、その年に新規設定された代表的投信たちと言えるのではないでしょうか。
結果は、2000年度以外毎年インデックスを下回っています。
次に、
新規設定投信を個別に見た表Bです。
1999年度のITブーム、2004年度の中小型株人気、直近2007年度設定の新規投信について、それぞれ3年後を類似インデックスと比較しています。
(縦に長い表で失礼)

(上記日経新聞記事より引用)
写真では分かりにくいですが、3年リターン部分が網掛けになっている投信が、インデックスを下回ったものです。
特に、その時々の「旬のテーマ型投信」が、軒並みインデックスを下回っているのがわかります。
1999年のITブーム時は、「netWIN GS・インターネット戦略ファンドA」や「デジタル情報通信革命」が、2004年の中小型株人気時は「新成長株ファンド」が、大きくインデックスを下回っています。
直近2007年度は3年後ではなく2年後までのデータで、少し健闘している新規投信も散見されますが、それでもインデックスを下回る投信が多いです。
なんだか悲しいですが、このデータで見る限り新規投信、特に旬のテーマ型投信は厳しそうです。
どうしても新規投信や旬のテーマ型投信が気になる場合は、カコミ記事になっているモーニングスター朝倉社長の、「設定後1年以上たって運用内容を分析し、コストなども勘案して選ぶのがいいだろう」というコメントが、良きアドバイスになると思います。
個人的には、割り切って新規投信は諦めて、最初からインデックスファンドやETFを買ってしまうというのもひとつの手だとは思いますが、こればかりは趣味・趣向がありますので。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
記事ではいろいろなことが書いてありますが、ひと目で分かるグラフと表がありましたので、それらを引用させてもらいます。
まずは、各年度の新規設定投信について、翌年度以降3年間で市場平均(インデックス)と成績を比較したグラフAです。

(上記日経新聞記事より引用)
対象は99年度以降の各年度に新規設定された投信のうち各年度末で純資産の大きい10本。まあ、その年に新規設定された代表的投信たちと言えるのではないでしょうか。
結果は、2000年度以外毎年インデックスを下回っています。
次に、
新規設定投信を個別に見た表Bです。
1999年度のITブーム、2004年度の中小型株人気、直近2007年度設定の新規投信について、それぞれ3年後を類似インデックスと比較しています。
(縦に長い表で失礼)

(上記日経新聞記事より引用)
写真では分かりにくいですが、3年リターン部分が網掛けになっている投信が、インデックスを下回ったものです。
特に、その時々の「旬のテーマ型投信」が、軒並みインデックスを下回っているのがわかります。
1999年のITブーム時は、「netWIN GS・インターネット戦略ファンドA」や「デジタル情報通信革命」が、2004年の中小型株人気時は「新成長株ファンド」が、大きくインデックスを下回っています。
直近2007年度は3年後ではなく2年後までのデータで、少し健闘している新規投信も散見されますが、それでもインデックスを下回る投信が多いです。
なんだか悲しいですが、このデータで見る限り新規投信、特に旬のテーマ型投信は厳しそうです。
どうしても新規投信や旬のテーマ型投信が気になる場合は、カコミ記事になっているモーニングスター朝倉社長の、「設定後1年以上たって運用内容を分析し、コストなども勘案して選ぶのがいいだろう」というコメントが、良きアドバイスになると思います。
個人的には、割り切って新規投信は諦めて、最初からインデックスファンドやETFを買ってしまうというのもひとつの手だとは思いますが、こればかりは趣味・趣向がありますので。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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