「くりっく株365」はインデックス投資に使えるか

QUICK MoneyLifeの「くりっく365」関連記事に、「くりっく株365」のことが出ていました。

QUICK MoneyLife 2010/08/09より引用】
年内に上場が予定されている取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」についてもお聞かせください。スタート当初は日経225に加えて、イギリス、ドイツ、台湾、中国の株価指数の上場が予定されていますが。

中島:FXは為替レートの変化の「あや」をとり、短期的に取引できますが、新興国の成長通貨で金利を狙ったり、経済成長に伴う通貨の値上がりで中期的に利益を得ることもできます。もっとキャピタルゲインを狙いやすい投資手法はないかと考えた時、一番シンプルに国の経済状況を反映するのは、その国の代表的な株価指数です。それが「くりっく365」と同じように、ポジションを自動的にロールオーバーできれば便利ですよね。FXと同じ商品性、利用方法でアジアなどの株の指数が取引でき、為替より少し足の長い形でキャピタルゲインをとれる。それが「くりっく株365」の基本的な仕組みです。
【引用おわり】

日経225に加えて、イギリス、ドイツ、台湾、中国の株価指数の上場が予定!?
恥ずかしながら、「くりっく株365」というものの存在を初めて知りました。
随分前に情報が出ていたようです。

東京金融取引所
2010/04/28 取引所株価指数証拠金取引の愛称・商品ロゴ 等について

もしかしてこれは、インデックス投資に使えるのでは!?
期待を抱いて、商品情報を読んでみたところ……

なるほど、これはいわゆる「CFD」の取引所版のようです。

以前、CFDがインデックス投資に使えるかどうか検討したことがあります。
たしかに、海外株式インデックスを含め、リアルタイムに売買できて便利そうなのですが、インデックスファンドやETFにはないコストが発生します。
配当相当額については、「買い手:受け取り/売り手:支払い」でいいのですが、金利相当額については、なんと「買い手:支払い/売り手:受け取り」とロング派には不利な設定(ショート派は有利)になっているのです。よって、CFDは長期保有のインデックス投資には向かないと判断しました。

<追記>2010/08/10
コメントで上記修正部分の表現が正しくないとのご指摘がありました。
「CFDには様々なコスト(取引手数料、各銘柄の売付価格と買付価格の差(スプレッド)、金利調整額の受払い等)が発生します。一般的にはCFDは長期保有には向いていないと言われていますが、コストは銘柄や取引内容によって違うので、目的とする取引内容にかかる手数料をご確認ください。」
と修正させていただきます。
<追記おわり>


「くりっく株365」も同じ仕組みのようですので、残念ながら、今のとこと長期保有のインデックス投資には使えそうにありません。

ただ、ある程度強い相場観を持つ人が、スポット的にショートに利用するにはとても便利だと思われます。
ネット証券の海外ETFはショートできないという弱点がありますから。
要は使いようですね。

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コメント

細かいですが、

> 金利相当額については、なんと「買い手:支払い/売り手:受け取り」
> とロング派には不利な設定(ショート派は有利)になっているのです。

という部分は正しくないのではないのではないでしょうか。通常の先物取引のように、価格に金利影響が織り込まれるわけではないでしょうから、仕組みとしてはこうしておかないと、逆に不公平でしょう。

例えば、フルエクイティの個人投資家が、株のロングポジションを持つとした場合、買建相当額と同額のキャッシュを短期金融商品で運用すれば、金利の差し引きは(概ね)チャラになるはずです。

ただし、ここでサヤを抜かれるので不利という話はありえます。現実は、結構、抜かれる感じですね。

>あさん

ご指摘ありがとうございます。

・CFDのロング派とショート派の間に有利不利はない
・投信やETFにはないコスト(金利相当額)がCFDのロングにはかかる

こういう理解でよろしかったでしょうか?

マーケットメイカーはどこで儲けるか

>・CFDのロング派とショート派の間に有利不利はない
投資家のポジションがロングに偏っている場合、日経225先物に含まれる金利よりもCFDの金利を高くしてやれば、マーケットメイカーは金利のサヤを抜くことができるでしょう。日経225のCFDの金利はそのようにして決まるのではないでしょうか。

>・投信やETFにはないコスト(金利相当額)がCFDのロングにはかかる
CFDには金利相当のコストがかかります。しかし、信託報酬というコストはありません。

>miyakenさん

>>CFDには金利相当のコストがかかります。しかし、信託報酬というコストはありません

まあ、そりゃそうですよね。
書き方が難しいですが、記事に追記しました。

>・CFDのロング派とショート派の間に有利不利はない

そのはずですが、現実問題として、一般のCFDは片側2~3%(!)のサヤを抜かれるようですので(くりっく株365の金利調整額が一本値になるとしても、miyakenさんご指摘のような仕掛けが待っているのかもしれません)、結論としては、どちらも不利ということになるのかもしれません(笑)。

>・投信やETFにはないコスト(金利相当額)がCFDのロングにはかかる

もともとのコメントの趣旨は、現物を持つために投じたキャッシュの機会費用(金利)を考えると、現物でもCFD等でも、コストは同じ(はず)ということでもあります。

CFDの使い方

初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。

> CFDは長期保有のインデックス投資には向かない

とのことですが、実は、人によっては、長期保有インデックス投資の心強い味方になります。
ご説明しましょう。

CFDは既に指摘されているように、金利とサヤ分を抜かれるので、例えば今米国の株を購入したとすると、3%弱を抜かれてしまいます。
これはインデックス投資にとって絶望的なマイナスで、リスクあたりのリターンを激減させる要因なのですが、一方でレバレッジをかけられるという大きなメリットがあります。

通常、保有インデックス銘柄を決める際には、、、
例えば、国内株式・国内債券・海外先進国株式・海外先進国債券・海外新興国株式・海外新興国債券、と6つのアセットクラスを定義し、それぞれ過去のデータから相関係数・リターン・リスクを設定。
これに基づき、自分のリスク許容度を与えてやり、計算してリターンを最大化する組み合わせを選ぶ、というのが、スタンダードなやり方だと思います。
しかし、これには一つ弱点があります。それは、定義づけされたアセットクラスのうち、最もリスク(とリターン)の高いもの=新興国株式より大きなリスクをとれないことです。

インデックス投資をされている中には、「新興国株式以上にもっともっと変動しても構わないから、大きなリターンが欲しい」という方もいらっしゃいます。
ところが、上のやり方だと、「資産を100%新興国株式にする」以上のリスク許容度をお持ちの方の期待には応えようがありません。
そこでCFDの出番になるわけです。

CFDには、レバレッジとロスカットがある分、リスクを高くできるのは言うまでもありません。
もちろん、大きなリスクを抱えることができても、リターンが高くならなければ何の意味もないのですが、仮に計算してみましょう。

今、新興国株式の期待リターンが10%だとします。
・通常通りETFを購入すると、信託報酬を含めた期待リターンは
 10-0.27 = 9.73%(VWOを購入した場合)
 となります。
・CFDで同じ新興国株式ETFをレバレッジ2倍で購入すると、期待リターンは
 (10-0.27-3.00)*2 = 13.46%(金利+サヤを3.00%とする)
 と、ETF単体を単純に購入するより高くなります。
期待リターンが20%なら、19.73% vs 33.46%で、CFDがもっと有利に。
実際には、ここ5年のEEMのリターンが30%近いことから、これくらいの期待リターンで計算しても、全く無茶な話というわけではありません。

もちろん、繰り返しますが、CFDはコストが大きいので、リスクあたりのリターンは、通常のインデックス投資に比べて、かなり悪いです。とても悪いです。
しかし、リスク許容度さえ高ければ、利用の価値があることは、分かって頂けたでしょうか?

実は私自身も、今保有している金融資産額がそれほど大きくなく(年あたりに投資に回せる金額と比較して)、自身の年齢も高くはないので、CFDを利用して、リスクをとりにいっています。

ただ、CFDはレバレッジがかかるという性質上、再投資と管理が非常に難しくなるのですが‥‥それは、また要望でもありましたら。


CFDに似たものとしては、ウルトラシリーズなんかも同様に利用できます。
こちらは2倍のレバレッジがすでにかかっているETFで、CFDに似ていますが、ロスカットがないところがCFD以上に魅力的です。
日本には上場されていないので、今買うなら米国かどこかに証券口座を開設しなければならないところがネックでしょうか。
ウルトラシリーズが近いうちに日本に上場されることを願っています。

>KSさん

レバレッジが悪いわけではありませんが、FXもCFDもレバレッジは規制の方向のようです。
より大きなリスクを取りたい場合は、投資額を増やすという方法がシンプルかつ低コストだと思います。

くりっく株365はインデックス投資に役立つと思う

>くりっく株365はインデックス投資に使えるか
という点では、直接的には使えないでしょう。

ただ、レバレッジは置いとくとしても、
長期投資のETFの目減りのヘッジには相当使えると思いますよ。

インデックス投資は、長期保有と保有前提のリバランスとが重要になりますから、積極的に売るという選択肢がありません。

一方、CFD使えば、世界の各国の株価指数を売れるわけですから、現物ロングで目減りする分を、ヘッジできるわけです。

くりっく株365を歓迎すべきと思います。

例えば1000万円持ってる。
うちわずかな証拠金で1000万円分のCFDロング。(金利相当額分マイナス
残った1000万円のほとんどを短期金融市場で運用。(金利分プラス

で差し引き0に(理論上は)なる。
(実際には証拠金部分に金利がつかなかったりするけど)

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