年金の黒字

2009年度の厚生年金と国民年金が黒字になったとのこと。

【日経新聞2010年8月11日朝刊5面より引用】
厚生年金、3年ぶり黒字 昨年度収支運用改善で
厚生労働省は10日、サラリーマンが加入する厚生年金と自営業者らが加入する国民年金の2009年度決算を発表した。時価ベースの厚生年金の収支は7兆8474億円の黒字、国民年金も3042億円の黒字だった。
運用が好調で厚生年金は3年ぶり、国民年金は4年ぶりの黒字になった。ただ運用益の影響を除くと、厚生年金・国民年金の収支は支払い超過だった。
【引用終わり】

年金について、マスコミは悪い面ばかりをクローズアップしがちですが、資産運用は堅実にやっていると思います。
この記事もごく小さな扱いではあるものの、大切な情報だと思うので、ブログで取り上げました。

北村慶氏は著書「大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」」のなかで、

『少なからず不安を煽ったマスコミには、その後についても、きちんとフォローする責任があると思います。
「国は、私たちの年金保険料を運用して見事に稼いでくれましたよ」
「皆さんの年金に生じていた損は、ちゃんと取り戻されていますよ」
不安を煽るだけでなく、こうした事実を国民にきちんと伝えることが、社会の公器としてのマスコミの使命だと筆者は考えます。』

と述べています。僕も同意見です。
もちろん、国民年金未納問題や賦課方式の問題など課題は多いものの、資産運用はまじめにやっている印象です。
悪いところだけでなく、良いところもきちんと評価しなくてはと思います。

年金運用については、個人投資家の資産運用でも参考にできる部分があります。
各アセットクラスの過去実績・期待リターン・リスク・相関係数などのデータや運用方針が無料で公開されています。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)だけでなく、国民年金基金企業年金連合会など、複数の年金組織の運用方針をチェックすると、また違ったデータや考え方が比較できて面白いですよ。

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コメント

なるほど!

なるほど!と思いました。小さな記事に活力あり。いつもためになる記事をありがとうございます。

国民年金を納めない理由

各年金基金の投資方針は知っておく事は重要だと思います。
一番問題だと思うのは国民年金を納めている人の割合が60%を切った事です。
ケースは2つあります。
1:経済的貧困によって納めたくても納められない場合
2:年金なんて貰えないって思って意図的に支払わない場合
現在は1の比率が急激に上がっていますが、2については日本の年金の信頼度の低さからこのような人が出てきています。
日本の年金制度の信頼度は北欧諸国と比べて非常に低くなっています(というよりも勝手にそう思っている人が多い)。
これらの要因で年金を納めていない人が急激に増えています。
実際には国民年金は税法上有利な制度なのにこれほどバイアスがかかるのは明らかに情報格差を生んでいると言えそうです。
年金を納める人が少なくなると少子高齢化と同じ効果が出てきますので、年金を意図的に納めない人を被保険者から除外する実質的なマクロスライドをやらないと年金システムが持たなくなります。
1の問題については啓蒙活動だけではどうにもなりません、例えばある資格試験の春試験の問題で労働生産性の問題が出題されましたが、あるROAの高い会社の従業員の平均年収が計算上では270万円台と「え?これって本当に上場企業で存在する会社?」って思いました。
架空の会社なのか実在する会社で上場企業なのかは不明ですが、これが事実だとすれば1の理由が急激に増加するのもうなずけます。

今の日本の年金の問題については運用よりも上記の2つなのでしょう。

でも・・・

黒字化といってもポートフォリオの大部分を占める日本国債の値上がり益が原因ですよね?
個人的には、日本国債はバブル気味だと思うので、反動減が怖いです。。
(財政破綻による国債価格下落となったら、年金も破綻状態に…?)

でも、GPIFはまじめに運用しているというのは同感です。

運用益は

なんか、先月くらいに別のニュースで国民年金運用益のお話があったので、記憶に残ってました。
国民年金もまじめな運用がされていますね。
自分も、GPIFのデータを元にポートフォリオを組んだりしています。GPIFの算出数字を詳しく見て行くと、リスク・リターンの考え方・求め方等、かなり参考になりますよね。


年金不安と言われていますが、国庫負担や遺族・障害年金を加味するとそんな悪い制度じゃないのに...とか思う今日この頃です。

年金の新刊

先月の新刊です。「年金は本当にもらえるのか?」(著者:鈴木 亘、ちくま新書) 年金に関するコンパクトで充実した内容の良書だと思います。ご参考まで。
ちなみにセカンドライフは国の年金など当てにしないで自分ファンドで悠々自適と行きたいですね。

>たき☆たくさん

「小さな記事に活力あり」って言葉イイですね。
今度使わせていただいてよろしいでしょうか?(^^)


>タカちゃんさん

一方で、所得が1000万円以上あるのに保険料を2年以上滞納し財産を隠している加入者らを対象に強制徴収するらしいですね。
困ったものです。

タカちゃんさんは年金にお詳しいのであえてのツッコミコメントです。
もちろん、国民年金の未納4割は大きな問題なのですが、年金全体の何%を占めているのかをぜひ調べてみてください。また違った景色が見えるはずです。


>otさん

財政破綻による年金破綻ですか。
いったいどこまで心配すればいいのやら、よく分かりませんね。


>PETさん

GPIFのデータ、とても参考になりますよね。
一部、ん?という部分もありますが…(日本債券クラスの期待リターン、異常に高くありません?)
そこで、他の年金組織のデータと比較、となるわけです。


>スパイクさん

ご紹介ありがとうございます。
機会があったら読んでみたいと思います。

3%は。。。

3.0%は異様に高いですよね。
それは前から気になってました!
期待リターンやリスクがちょっと変わるだけで適切なアセットアロケーションがかなり変動してしまうので、他の機関と比べながら調整が必要ですね。
(その調整も何が正解かわからない状態なので難しいですが。。。)

因みに国民年金の未納問題は問題なしです。国民年金の加入者のほとんどが厚生年金なんですから。(いわゆる2階立て)

それに不足分は税金で補填されるので、間接的に未納者もしっかり年金保険料を払っているのです。でも未納者は年金を受け取れない。どちらが良いでしょうか?

あと、実はこの巨額の積立金がデフレの原因の一つだったりするんですね。賦課方式なんだから本当はもっと少なくても良いのに。
低金利、経常黒字、デフレ、これが意味するのは「需要不足」なんですよ。

>PETさん

期待リターンやリスク等のデータに何を使うかは人によって違うようです。
ちなみに、第2回インデックス投資ナイトでアセットアロケーションの話が出てまして、その中で、竹川美奈子氏は国内信託銀行平均を使っており、小松原宰明氏はイボットソンで算出しているデータを使っていると仰っていました。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1283.html


>LEOPARDさん

なるほどそういう考え方もあるんですね。
斬新なご意見ありがとうございます。

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