ファンドのリターンと資金流入の関係

モーニングスターに、ファンドのリターンと資金流入の関係を示した記事が掲載されているので、ご紹介します。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2010/08/19 ファンドのトータルリターンと純流入の関係

詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、ひと言でまとめると、ファンドのトータルリターンと純流入の関係には正の相関がありそうです。
以下のグラフは、縮小しているので文字が潰れちゃってよく見えないかもしれませんが、「2010年7月末までの追加型株式ファンドの過去1年間のトータルリターンと純流入の関係」というグラフです。

photo_20100820_1.jpg
(モーニングスター上記記事より)

ぼんやりとした正の相関(左下から右上方向の散らばり)が見て取れると思います。
もちろん、データ取得期間が1年と短いとか、データ取得期間の相場状況による部分があるなど、これだけで断定するには尚早かもしれません。
ただ、ひとつの参考データにはなると思います。

ここで、自分が保有しているファンドの資産流入状況はどうなっているのか知りたくなりました。
インデックスファンドは資産流入状況に関係なくリターンは同じでしょうから、ここはアクティブファンドを調べてみます。
ヤフーファイナンスで調べてみたところ、以下のとおりでした。(下段の青いグラフが純資産額です)

■MHAM株式オープンの場合
photo_20100820_2.jpg
あー…なるほど…。


■DIAM中国関連株オープンの場合
photo_20100820_3.jpg
ああ、そうですか、そうですか…。


■アムンディ・ロシア東欧株ファンドの場合
photo_20100820_4.jpg
これは少し盛り返しの兆しが……またなくなってきた感じですね。


なんというか、保有ファンドはダメダメでした。
改めて純資産額の推移を見てみると、ほぼ基準価額と連動してしまっています。
ほとんど同じ形の山。
資金の流出入に大きな動きがないということでしょうか。

基準価額に関係なく、継続的に資金が流入してくるようなファンドが理想なのでしょう。
アクティブファンドの選択基準のひとつに、「継続して資金流入しているかどうか」というのはあっていいような気がしました。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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コメント

相関関係と因果関係

相関関係と因果関係は全く異なるもので、上の記事は将来のリターンに何の意味ももたらさないと考えます。

簡単にいえば、上の記事の情報では

「たくさんの人が買った」から「リターンが高まった」

のではなく

「リターンが高まった」から「たくさんの人が買った」

可能性も十分に考えられるのです。

前者ならば投資に有用な情報ですが、後者では全く意味のない情報であることは、理系の頭を持った方なら理解していただけると思います。

記事の前段(トータルリターン vs. 純流入)、非常に参考になりました。この視点でウォッチしていくことも留意していきたいと思いました。

後段は [基準価額-純資産額]のグラフかと思いますが、両者は当然に正の相関(口数一定であれば、比例)ですので、流出入を見るには純資産より口数増減の方がベターな指標ですよね(?)
そんな都合の良い情報が簡単に手に入らないものか、探してみようかと思います。

自分でデータ処理すれば~、という声は聞かなかったことに... ^^;)


メモ:
(純資産総額)=(基準価額)x(受益権口数)

>kackyさん

まあ、落ち着いてください。
将来のリターンを約束するようなことはどこにも書いてありません。
示されているのは、あくまで過去1年の実績についてのデータです。

一方で、複数のアクティブファンドのファンドマネージャーが、継続的な資金流入状態が運用しやすい(上昇局面に流入して下落相場で逃げ出す資金が運用しづらい)と仰っています。
実態としては、
「たくさんの人が買った」から「リターンが高まった」
「リターンが高まった」から「たくさんの人が買った」
のどちらもあるんじゃないですかね。


>Georgeさん

仰りたいことは分かりますが、基準価額に関係なく純資産を積み上げているこんなファンドもあるわけで。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=96311073&ct=z&t=5y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130&a=v

口数増減のデータがあれば、より傾向が分かりやすいのでしょうけど。

>水瀬さん、kackyさん、

私見を。


相関関係≠因果関係なので、仮に期間が妥当だったとしてもこの記事だけで必ずしも「資金流入が基準価額上昇に貢献している」とは言えないと思います。
ファンドマネージャの運用がしやすいという発言も、彼らに自由度が増えると言う意味では正しいのでしょうが、パフォーマンスに好影響を与えているかは分かりません。FMの感覚的な話をされているならパフォーマンスの話をされても行動経済学の典型に宜しく"いい印象"だけを語っている可能性もあります。

ただ、データとしては議論の出発点として面白いデータだと思います。これ単体でパフォーマンスに関する何かの意味のある結論を出せるものではなくても、その後の何かと組み合わされば意味のあるデータになる可能性は秘めているのはないでしょうか。科学技術でも単体の発見では意味を成さなくても、複数の成果が一緒になってイノベーションを実現することがあります。そういう意味では将来のリターンに何の意味ももたらさないとも言い切れないと思います。

こういうデータをベースに因果関係や傾向が分析されると面白いと思います。その結果、「自身の購入地点をDay0として、-6ヶ月間の資金流入が平均以上だとその後の+6ヶ月のリターンは同一アセットの平均以上になる可能性が75%」のような結論が出るかもしれません。

とはいえ、ファンドの様々な特長によって結果は大きく異なりそうな気もしています。
(ピクテのブラジル株のセミナーで説明されたように)ブラジル株に投資するファンドで信託財産留保が無い、もしくは少ない場合は資金流入超過は基準価額にマイナスのインパクトになります。一方、バイバイコストに比べて信託財産留保額が多いさわかみファンドのような場合は、資金流出が多い方がパフォーマンスが良くなりそうです。
これらの変動要因を考えると・・・難しいですね^^;

>吊られた男さん・kackyさん

うーむ。繰り返しになりますが、ここでは過去データの相関しか示していないのですが、将来のパフォーマンスとの因果関係と受け止められるのはなぜだろう?と思い読み返してみたところ、どうやら、最後の段落が余計だったのかなと思いました。
これは、別の意味では正しいと思うのですが、仰るようにご紹介した記事のデータからはそうとは導けないものなのかもしれません。
ご指摘ありがとうございました。

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