分配金の誤解

投資信託の分配金の誤解についての良記事がありましたのでご紹介します。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2010/09/02 新・分配金の誤解

毎月分配型投信の必要性がまったくないとは考えておりません。
しかし、上記記事で指摘されている5つの誤解のように、さまざまなデメリットがあることも事実です。
その部分を誤解をしているかたは、誤解を解いておいた方がよろしいかと思います。

上記記事で指摘されている5つの誤解は基本的なことで、よく言われていることです。

一方で、そんなことは百も承知の上で、「未確定な将来に備えて少しずつ利益確定していると考える」とか「資産運用の出口戦略として特別分配金による非課税での引き出しを狙う」など、独自のお考えに基づいて“敢えて”毎月分配型投信を選択しているというかたもいらっしゃるようです。
そういう方々には特に申しあげることはございません。

しかし、以下の調査結果を見ると、相当数のかたが分配金について誤解されている(間違ったバイアスがかかっている)ようです。

【フィデリティ退職・投資教育研究所レポート】
3つの非合理的な投資行動 - 分配型投資信託保有者3000人アンケート

繰り返しになりますが、誤解は解いておいた方がよろしいかと思います。

関連記事


  





コメント

cashflow&tax

はじめまして。

いつも勉強させて頂いており、ありがとうございます。
on timeの情報が公開されており、楽しみに拝見しております。

ところで、資産運用におけるtaxとcashflowをどのようにお考えですか?

本来であれば、前者はお国に左右され、後者は、主に自身の事業所得と資産性所得に左右されると思いますますが、殊に日本国を考えますと、taxに左右される面が非常に大きいと感じます。

現状のお国の懐事情からは、税収減を賄う唯一の方法として、資産性所得が高い日本居住者をターゲットとした課税スタンスへ傾斜するように思われてなりません。(もちろん経済合理性からはナンセンスと考えますが。)

日本国民として居住する前提であれば、敢えて現在の税制で課税させるという考え方はワークする可能性があるのでは?と思う時がありますが、如何お考えでしょうか?

期待リターンを知っていれば分かるかも

モーニング・スターの説明で「投資対象や設定時期によっては、毎月分配型ファンドのコストは高めに設定されている場合もある」って所がミソかな?
投信会社が手数料を取り易い所から取ると言うのが商売なので・・・

それからフィデリティのレポートについては、分配型ファンド保有者についての投資行動以前に各アセットクラスの期待リターンを機関投資家がどれぐらいを設定しているのか?を知る事から始めた方が良いと考えています。
この誤解は「高分配ファンド=高利回り」と思っている投資家が圧倒的に多いからだと考えられるからです。
そこで「効率的市場における高金利通貨建て債券の期待リターンは円金利と同じ」って言う事実さえ知っていれば、上記の誤解は解けると思います。
仮に年金基金の株式期待リターン(日本、先進国)を4.2%、債券期待リターンを1.2%(コスト考慮せず、日本、先進国)とすれば、この事実さえ知っていれば、期待リターン以上に分配をすれば基準価額の下落の原因になる事が理解できると思います。

それから、これだけ書いておきたい事があります。
投資信託では分配はモーニングスターのHPより、ロスが出る事実は分かります。
しかし、その前の段階である個別株式の状況だと違います。
マザーズ企業に多い無配当株については僕は全くと言っても良いほど投資したいとは思いません。
本当に利益を出しているのならば配当を出せ!って必ず言います。
その利益が偽物ならば、長期的に配当は出せません。
この配当に着目したETFがウィズダムツリーシリーズですね。
逆を言えば、今の国際優良企業の中には円高と世界的な景気悪化で1株利益が大きく落ちた状態で減配をするのならば、それは理にかなっています。
配当の場合は、株主の期待に答えるにはどのような配当政策が望ましいのか?を考える事が重要になってきます。
投資信託の分配金と株式配当は意味合いが明らかに違うので、区別しています。

コストさえ安ければ、分配ファンドも使いようはありそうなんですけどね・・・


いずれにしても誤解している人が多いようですね。「分配金」と言う命名が、それを利益だと誤解させることができる良い命名だったのかもしれないという気がいています。
ありがとうファンドが提供している定期売却サービスのように"自動解約"のようなネーミングだと中身は同じことでもこんなに人気は出なかった気がします。

資料見ましたけど

投資経験年数は載ってないみたいですね。
金融危機前からやってたらそれなりに損害をこうむっているでしょう。
毎月タイプが相変わらず売れているとは新しい人が多いのかと思ってしまいます。

また、営業力のせいという気もしますけど例えば

・国債の件で日本の借金900兆円の話を出す。
・過去20年程度の日本株の無残なチャートを見せて株の怖さを言う。
・金融危機の話を出して欲張らずに利益確定した方がいいですよと言う。

となればほとんどの人が外債の毎月分配にもっていかれそうですね。
その道のプロなら簡単でしょう。
一応、全て事実なのが悩ましい所です。

>kazooさん

ご質問の趣旨が今ひとつはっきりしないのですが、「将来、資産課税されることはあると思うか?」という意味だと理解したので、その前提でお答えします。

将来、資産課税があるかどうかは僕には分かりません。
ただ、もしあると予測した場合にも、その対策には必要以上のコスト(お金や時間)をかけないようにしないといけないと考えております。

山崎元氏は、「仮に資産課税が10年後にはじめて起こる確率が10分の1で預金のカット率が3割なら、この問題の現時点での期待リターンへの影響は10年後にマイナス3%、つまり年率リターンではマイナス0.3%にすぎません。これに対して、たとえば年間の手数料が合計で2%も3%も掛かるような金融商品やプライベートバンクなどのサービスを利用することがいかに非合理的であるかは、冷静に計算すると明らかでしょう」と述べていますが、この意見に賛成です。


>タカちゃんさん

>>「効率的市場における高金利通貨建て債券の期待リターンは円金利と同じ」って言う事実さえ知っていれば、上記の誤解は解けると思います

外債ファンドについては仰るとおりだと思います。
期待リターンとリスクを合理的に見積もって、毎月分配型投信を買っている人は少ないのでしょうね。


>吊られた男さん

どうしても毎月分配型の債券ファンドがほしいなら、ETFの「日興 上場外債」が低コスト(信託報酬年率0.2625%。ちなみにグロソブは1.3125%)だと思います。


>ぷれでたさん

プロの「嘘を言わずに買わせる話術」にはまってしまうかたも多いのでしょうね。
でも、モーニングスターのこういう記事を読んで、誤解があると分かればリカバリーの対応も取れると思います。
納得して買っているのであれば特に申しあげることはありません。

グロソブとかの海外物は・・・

コメントのやりとりを含め、いつも勉強させていただいております。

モーニングスターのコラムは正にその通りだと思うのですが、グロソブのような外債投信に関しては、昨今の円高状況を鑑みると、分配金による運用の非効率性そのものよりも為替リスク(あるいはソブリンリスク)の影響の方が大きいと感じます。


>効率的市場における高金利通貨建て債券の期待リターンは円金利と同じ

まさにその通りだと思います。

グロソブのマンスリーレポートの基準価額変動要因分析をチェックしますと、債券から得られるキャピタルゲインの額とほぼ同じくらいの額が為替差損で相殺され、加えて信託報酬と分配金で(元本が)更に毀損というのが実態です。

分配金に関する誤解を強調するサイト等が多い中、グロソブのような海外物で個人投資家がもう少し神経質になってもいいと思うのは、予測が非常に困難な為替リスクなのではないでしょうか。

水瀬さんはこのあたりどのようなご見解なのか、ご教示いただけましたら幸いです。私の見解が見当違いでしたら、忌憚なくご指摘ください。

>さくらこさん

外債や為替リスクについては、今まで多くの記事とコメントを書いています。
左メニューバーの検索窓で「外債ほぼ不要論」とか「外債不要論」と入れていただければたくさん出てくると思います。
ご参考までに、いちばん新しいのは以下の記事です。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1471.html

コメントの投稿

※現在、コメント欄の運用は停止しております。書き込まれても反映されませんのであらかじめご了承ください。

非公開コメント

広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引とエントリーで最大20,200円分獲得キャンペーン実施中(2017/10/31まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座開設&各種お取引で最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中!(2017/10/31まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

厳選ブログリンク集

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)