年収650万円以上だと幸福感は収入に比例しない?

プリンストン大学で、世帯年収で7万5000ドル(約631万円)という額が「仕事のストレスや仕事につぎ込む時間の長さ」と「稼いだお金で買える物や体験」が相殺しあうようになるしきい値となっているという調査結果が出たとのこと。

GIGAZINE 2010/09/07
稼げば稼ぐほどハッピーになれるのは年収650万円まで、それ以上だと幸福感は収入に比例しない

稼げば稼ぐほどハッピーになれるのは世帯年収約631万円まで、それ以上だと幸福感は収入に比例しないということのようです。
最近、「夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術」(花輪陽子著)を読んでなるほどな~と思っていたのですが、たまたまそれに近い調査結果だったので目にとまりました。
本では、世帯で600万円あれば生活コストと貯蓄と自己投資ができるとありました。
しかも、実は人が幸福感を感じるデータにも裏打ちされた金額だったということになりそうです。

「やっぱり人生、お金ばかりじゃないよね!」と大いに気をよくしたのですが、よく見ると、この調査では、その日の心理状態という意味での幸福と、人生に対する満足感という意味での幸福というのを分けて分析しています。
世帯年収631万円がしきい値になっているのは前者のその日の心理状態という意味での幸福であって、後者の人生に対する満足感という意味での幸福は、収入と比例して上がっていくそうです。

なんだか世知辛い結果になっていましたが、人がよりよい生活を求める力が資本主義経済発展の源とも言えるわけで、インデックス投資家としては納得することにします。
よりよい仕事をするために頑張ろうっと。

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コメント

納得できます

年収600万というのは、私にとっては、多いけど、ボーダーラインと言えます。私は年収500万ですが、私の年収は、税金や支援金等考えると、年収700万に匹敵すると思います。贅沢は、もちろんしませんし、「貧乏」と思い込むことで、家族も納得しています。それでも、年間の投資額は、100万超です。やる気さえあれば、何事も可能と考えています。
幸福感というのは、主観的なもので、自分達が「幸せ」と感じれば、幸せなのです。家庭内に笑いがあれば、それで十分だと、今は思っています。

感覚としては分かる数字ですね。

短期的なその日や翌日の幸せは、ある程度以上まで収入が増えても関係なさそうです。大金を持っていなくてもありがとうと言われれば嬉しいですし、ビールやワインを楽しく飲めれば幸せです。

ただ、長期的となると・・・子育てや介護などの金銭的不安もあり、収入が増える方が先の見通しが明るくなり、レポートの言うとおり幸福度は上がるように思います。当然、将来の夢も実現する可能性も高くなるでしょうし。

通貨価値や生活の違いを考えると、日本円では800~1000万くらいの感覚かな。

貴重なデータをありがとうございます!

いつも貴重なデータをありがとうございます。
また拙著をご紹介下さり嬉しいです!

考えられる理由

考えられるのは、役員やホワイトカラー・エクゼンプションによって実質的な実労時間が長くなる事で年収は高いが労働に追われて幸せを感じないなどがあると思います。
もうひとつ、年収が600万円を超えていれば結婚をする人が多くなります。
結婚をして子供を持つようになると、それによって自由を拘束される人が出てきて「結婚は人生の墓場だ」と言う人も出てきます。
低所得者は相対的に結婚している人は少なく、高所得者は相対的に結婚している人は多いが、所得が高くてもそれで悩んでいる人もいます。
その他に、遺産相続などで裁判になるなど、高所得者を悩ます問題も結構あるように思えます。

やはり、年収が600円ぐらいまでは比例して幸せを感じると言うのは僕もそう思いますが、年収がそれを超えるようになると別の意味で悩むようになる事は十分考えられます。

ただし、現在の所得者層で最も多いのは世帯収入が年収300万円~400万円ぐらいに加えて(世帯なので夫+妻+子供も可能で年金も含める)、この層も所得が長期トレンドで収入が下落傾向にあるので、やはり事実上はお金を稼ぐほど幸せを感じると考えて差し支えなさそうです。

どうでしょう?

入社当時は年収400万、10年目から年収1000万超ですが
年収に応じて、安心感は増したましたが、幸福感が増したとは思えません。有名なマズローの欲求5段階説では、人は、安全欲求から自己実現欲求を目指すとあり、こちらの方が納得できます。これは、必ずしも年収とは比例しない。あるいは、その調査がいっているのは、600万で安全欲求が満たされるということかもしれませんが。いずれにしてもお金のみで幸福感は得られませんねぇ。たさ、新興国のパワーをみていると、高度成長期の日本に通じるものがあり、その意味では、資本主義の原動力になっているのでしょう。一方、成熟した先進国は。。。。

幸福感の分類

社会学や哲学といった幸福を扱う学問では、この話よく出ます。ただ、幸福感を突っ込んで分類してるのが面白いですね。より実感の沿います。人生に対する満足感、も曖昧な表現ですがお金でコントロール出来るコトは多いですし。かなりの不安や手間を省けますから。

>うえまささん

なるほど。
600万円がボーダーラインという実感がおありなのですね。
幸福感が主観的なものとのことにも同感です。


>吊られた男さん

やはり感覚的に分かる数字ですか。
2種類の幸福についても同意ですね。


>多分さん

そうなんですか。
物価水準はそんなに違わないと思いますが、家の広さは全然違うらしいですね。
それも都市によるとは思いますが。


>花輪陽子さん

ちゃんとした書評じゃなくて申し訳ありません(^^ゞ
いつも私の本に興味を示さない相方が、珍しく全部読んでくれたのがうれしかったです。


>タカちゃんさん

そうか、米国はホワイトカラーエグゼンプションがあるんでしたね。
やはり年収アップにつれて労働時間も長くなるケースが多いのでしょうかね。
しかも、お金をたくさん稼いだら稼いだで他の悩みも出てくるとは大変です。


>KENさん

記事によると、お金があること自体が幸福かどうかではなく、物事の感じ方に違いが出てくるようですよ。
---元記事より引用---
「病気」や「離婚」といったネガティブな出来事の心理的影響は、所得が低い人の方が高所得者と比べ同じ出来事から受けるダメージが大きく、逆に週末のレジャーなどの「気分転換」や「ちょっといいこと」からどれくらい元気づけられるかというと、高所得者の方が低所得者より同じ出来事からより多くの幸福感を得られるという傾向も明らかになったそうです。
---引用おわり---

もっとも、マズローの欲求階層説も、ここで論じられている話とは別ですが、納得感はあると思います。


>眼鏡さん

社会学や哲学でよく出る話なんですね。
知りませんでした。
まあ「恒産なくして恒心なし」という言葉もありますし、まずは稼げるよう頑張ります。

お金と幸福感

下記の本を読んでいたら、お金と幸福感について、なかなか興味深い記述がありました。

ゲアリー・マーカス(著)「脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ」

①幸福感は、アンケートの質問順によって左右される。最初に幸福感の質問をした後、所得の質問をした場合、幸福感と所得に相関は見られない。しかし、最初にお金の質問をした後、幸福感の質問をすると、金持ちは幸福と答え、貧乏人は不幸と答える割合が増え、相関関係が現われる。

②幸福感は「絶対的な所得額」ではなく、「所属グループ内での相対的な所得額」に左右される。 例)平均所得2000万の会社で、所得1000万円の人は自分は不幸と思う。しかし、平均所得300万の会社で、所得500万の人は自分は幸福と思う。

③人は環境に順応する。所得が増えた人は最初は喜ぶが、そのうち収入に慣れてしまい、幸福感を感じなくなる。 →年功序列賃金(毎年、賃金が上がる)は人間心理的に心地良い。逆に最近の様に、賃金が上がらないと不幸な気持ちになる。(デフレで実質購買力は上がったとしても)

④進化は人が幸福かどうか気にしない。幸福、及びそれを追い求める機会は、人を動かすモーター(原動力)。幸福を求めて、人は生き延び、子供を生み育てる。であれば、進化は人を「幸福である」様に作らない、幸福を「追い求める」様に作るだろう。 →なんとも救われないオチ

>hinoさん

とても面白いですね。
どうやら「他人を気にしない」「足るを知る」などができると幸福に近づけるのかもしれませんね。
両方とも難しそうですが(^^;

「足るを知る」の難しさ(雑文)

>水瀬さんへ

古来より「足るを知る」事が尊ばれるのは、その行いが希少で難しいからだと思います。

なぜ難しいかというと、人間の脳の機能が、「絶対評価」(=自分基準で満足→足るを知る)より、「相対評価」(=隣の人と比較しないと評価できない→優越感、嫉妬心)を得意とするからだと思います。(きっと、原始時代のご先祖様は、モノの価値を図るのに、真の価値(絶対評価)を測るのは難しいので、近似だけれどもお手軽に測れる手近なモノと比較・評価する方法(相対評価)を多様していたのでしょう)

そんな「足るを知る」なんて希少で難しい(=非人間的な)行いが出来る人は、「賢者」なんて呼ばれて人里離れた山奥に1人で暮らしていたりする訳ですが、邪推すると、実は脳の「相対評価」機能の働きを抑える為に、意図的に辺ぴな場所(=周りに比較対照物が無い)に住んでるんじゃないかと思う訳です。(でも、これってダイエットする為に、身の回りにお菓子を置かないようにする女子高生と行動パターンが同じ気がするのは気のせい?)

逆に、もし人間が相対評価を行わず、絶対評価が得意で足るを知る術を見に付けていたとしたら…、おそらくローマ時代あたりで満足して、人間の進歩は止まってるんじゃなかろうか?と思う訳です。絶対評価より相対評価が得意な人間は、嫉妬深く、貪欲で、常に足る事を知らない為に、豊かな現代社会に(運良く)たどり着いたのではないかと夢想する次第です。(今後発展する新興国の人達も、原動力はきっと同じでしょう)

…また、中二病的な長文を書いてしまった。恥ずかしい。

>hinoさん

前のコメントも含め素晴らしいお話、ありがとうございました。
あまりに素晴らしいので、できましたら、「寄稿」という形でブログ記事にしたいのですが、よろしいでしょうか?

>水瀬さんへ

もちろんOKです!('▽' )

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