公的年金、新興国株にも投資

水瀬ケンイチ

公的年金が新興国株式に投資対象を拡大する方針を固めたそうです。

【日経新聞2010年10月11日朝刊1面より引用】
公的年金、新興国株にも投資 給付拡大に備え
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、中国、インドなど新興国市場に上場する企業の株式に投資対象を拡大する方針を固めた。2011年夏をめどに、現在は先進国企業に原則限定している外国株投資枠の資金を配分し、実際に投資を始める。年金給付額の拡大に対応するために、新興国投資のノウハウ蓄積を進める狙い。
【引用おわり】

公的年金の新興国株式投資は、1年以上前からの検討課題でした。
<関連記事>
2009/08/07 公的年金、新興国株に投資へ。新興国株についての個人的考え

その時は、「国内債券に偏った資産構成を見直し、新興国株式を債券運用などを補完する投資の中核と位置づける狙い」と書かれていました。
でも、今回の見直しでは、基本的な資産構成の大枠(国内債券67%、国内株式11%、外国債券8%、外国株式9%、短期資産5%)は変えずに、新興国の成長を取り込む運用へ一歩を踏み出す格好」とのことなので、外国株式9%の範囲内で新興国株式に投資をするようです。
劇的なリターン・リスクの改善効果はないのかもしれませんが、大きな決断だと思います。



新興国株式については、一般的にハイリスク・ハイリターンと言われていますが、一方で「成長の罠」(成長企業は過大評価されることが多いので投資家にとってのリターンが低くなることがある)があるとも言われています。
GPIFが新興国株式への投資を採用したあかつきには、その考え方に注目してみたいと思っています。

<ご参考>
管理運用方針:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri01.pdf

<追記>2010/10/12
ロイター
GPIFが新興国株投資を開始へ、外株投資枠の一部を配分
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Posted by水瀬ケンイチ