本を執筆してみての感想

<お知らせ>
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(山崎元・水瀬ケンイチ著)の書評を、生命保険の罠さんS&S investmentsさんlibmaniaさんマレーシア移住計画さんdaradaratoushiさんが書いてくださいました。ありがとうございました。
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本を執筆する機会に恵まれたので、書き終わって発売にこぎつけた今、振り返って感想を書き残しておきたいと思います。

(1)本の執筆はブログ記事を書くのとは違う

当初、本の執筆のお話を山崎元さんからいただいた時、「いざとなれば、過去書きためた1500本以上のブログ記事をつなぎ合わせれば何とかなるさ」と思っていました。
その甘い考えはすぐに打ち砕かれます。
ブログ記事は、その時々のニュースや出来事に対して、自分の意見を書いていくことが多く(それこそがWEB LOG=BLOGの普通の使い方ですが)、物事を体系立てて書いているわけではありません。
内容も時系列もバラバラのものは、つなぎ合わせてもやはりバラバラなのです。
結局、ブログ記事は一部参考にしたものの、本の原稿は一から書き起こすことになりました。
ブロガーのかたで本を書いてみたいと考えているかたは、あまりブログの過去記事をアテにしない方がいいかもしれません。


(2)執筆者といえど100%自分の思い通りにはならない

初めて本を執筆する新人なので、これは当たり前です。
かなり直しが入るだろうと予想し、予定よりも多めに原稿を書いて送りました。
案の定、内容も順序も編集者さんによって手を入れられ、最初自分が書いた原稿からはかなり違う形になりました。
最初、自分が苦労して書いた原稿をバッサリやられた時には、正直、反発心を抱いてしまいました。折衝もしました。
でも、編集者さんは数多くの本を手がけてきた編集のプロフェッショナルです。私には見えていない読者が見えているのでしょうし、かつ本の売れ行きに対して責任もあるのだと思います。
結局、読者にとって読みやすく分かりやすくするためだと自分に言い聞かせて、概ねそのとおりにしました。
今では編集者さんに感謝しております。


(3)途中まではWordファイルのやり取りでも最後はやっぱり紙なんだなぁ

最初の原稿からしばらくは、Wordで書いたファイルを修正履歴機能を使って編集者さんとやり取りをしました。
人によってはメモ帳でTEXTファイルだったりするようです。共著の山崎さんはiPad用の執筆専用アプリのようなもので書かれていました。
でも、校正が進んでいくにしたがって、だんだん紙に印刷されたものに赤ペンで修正をしていくという昔ながらのスタイルになっていきました。
非効率だなと思う反面、実際に紙に落としこんでみて初めて分かることも多かったです。
例えば、Wordは普通横書きですが、縦書きになるとまるで印象が変わります。英語表記など縦書きにすると読むに耐えないものが多い(多くをカタカナに直しました)。
また、原稿がページのどの辺にはまっているのか、ページの真ん中あたりに書いてあるのと、めくって次のページにまたがっているのとでは、分かりやすさがずいぶん違います。
さらに、面白いことに、ファイルでは気づかなかった間違いを、紙で見ると多く発見できました。不思議です。


(4)出来上がった時の感動はなんともいえない

見本が届いて、実際に手に取ってみた時の感動はなんともいえないものがありました。
モノを作り出した喜びと言うのでしょうか。これは、ブログ執筆では味わえないし、自分の場合、仕事でもなかなか味わえるものではありません。
発売された時には、自分の子を世に送り出す親のような気持ちになりました。


主な感想は上記4つです。
他にも、仲間の協力のありがたさとか共著の良さと難しさとか、いくらでも出てくるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます。
こんなグダグダな感想にお付き合いいただきありがとうございました。
我が子↓をよろしくお願いします。

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山崎 元 水瀬ケンイチ

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コメント

そうなんですよねぇ

実は私も出版社(文芸ではなく、法律書籍関係ですが)に勤めてまして、編集者(駆け出しの若輩ですが…)をしています。
執筆者との折衝は、執筆者のご意見に個人的には賛同してても、会社の方針などによっては変更を迫らなくてはならないなど、中々難しいものです。水瀬さんの心中、お察しします(笑)
そうそう、うちもデータで原稿のやり取りをしてても、最終チェックはやっぱり紙で行うんですよね。水瀬さんが仰るとおり、画面でみるより誤字や誤った記述、全体的な文章の流れが分かりやすいからなんです。
非効率だなと思う反面、それが人間の感性に合っているのかもしれないですね。
水瀬さんには第二弾の執筆を期待しています!(気が早いw)

>かえでさん

出版社もリスクを取って本を販売するわけですから、素人の文章をそのまま載せられないですよね(^^;
編集者さんとのやりとりは、とても勉強になりました。

はじめまして
たまに見る「ファンドの海」ってとこで紹介されてたので、本を買いました
オバカの俺にも半分くらいは分りました><
ありがとうございました><

一年くらい前から適当に投信を買い始めました><
なんにも分らないで適当に買ってしまっていたので、一年前にこの本に出合えてたらなーと思ってしまいました><
読んで見てから自分のを考えると、みんな信託報酬高いのばっかり1000万くらい買っちゃったんですけど・・・><
これって、みんな売っぱらって、もう一度一からやりなおしたほうが良いってことですよね><
お時間ありましたら一言お願いします><

アマゾンカスタマーレビュー

5月3日に、
>本を出す機会はこれからも何度もあるでしょうし、決して手を抜いていいわけではありませんが、肩の力を抜いて、これまでのブログの総集編を紙ベースで非ネットユーザーに提供するぐらいの心構えでいいのではないでしょうか。
などと無責任なコメントを寄せた者ですが、肩の力を抜くことなく(笑)大変誠実な仕事をなされましたね。

それはそうと、書評と言えばアマゾンのカスタマーレビューを参考にする人が結構いるんじゃないかと思うのですが、気になるレビューを見つけました。
ナツゾウとかいう人の「実はハイリスク?」というレビューです。

>・投資期間が長くなれなるほど、株価暴落を経験する可能性は高まる。過去を見ればこの30年程だけでもバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック等。

>・投資期間が長くなれなるほど、積み上げてきた資産は大きくなっており、株価が暴落すれば長年積み上げてきた資産価値も大きく下がる。(投資を始めたばかりで資産価値が半減するのと、何十年も投資を続けてから資産価値が半減するのではショックの大きさが違うだろう)

>・計画した投資期間が終了する間近(例えば50代以降あるいは定年前後)に株価暴落が起きれば、リカバリーする時間は残されていないかもしれない。このような状況に置かれて「ほったらかし」にできる度胸を持ち続けられるか。「ほったらかし」にした結果、すばらしい成果を得られると考えられるか。

>・逆にバブル的状況が発生し、含み益が巨大になっても利益を確定することなく「ほったらかし」にすることが賢明と言えるのか。

>・「ほったらかし」とは知恵を使うことの放棄ではないか?

別にこの人に個別に反論する必要もないかとは思いますが、一つの「典型的な誤解」に対して、頭の体操として、水瀬さんの見解を伺えれば幸いです。

私としては、
・長期投資の果実は定年前後に一気に収穫するわけではなく、それこそ長期にわたって少しずつ取り崩していくものである。
・「知恵を使う」=アクティブ運用は平均的にはインデックス運用には勝てない。
といったあたりがポイントかなと思っております。

>マス・オーヤマさん

詳しい状況が分からないので何とも言えませんが、一般的には、コストが高い商品を長期間持ち続けるのはあまりよろしくないと思われます。
ただ、乗り換える場合にはファンドの信託財産留保額や税金に注意してください。


>レイさん

「リスク許容度の範囲内でリスク資産に投資すること」でほぼ説明ができてしまうと思います。
残りは無リスク資産(銀行預金・MRF・個人向け国債)に入れておく。
本では70ページで山崎さんが解説してくれています。

また、「バブルを事前に回避する」「バブルの頂上付近で売り逃げる」こと(いわゆるタイミング投資)が可能だと本気で信じているかたには、いくらバイ&ホールド戦略(ほったらかし投資)の利点を説明しても納得してもらえないと思います。
「タイミング投資ができてうらやましいですね。頑張ってください」と言って応援することくらいしかできません。

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