『半値になっても儲かる「つみたて投資」』(星野泰平著)は類書がないこだわりの逸品

水瀬ケンイチ

『半値になっても儲かる「つみたて投資」』(星野泰平著)を読みました。

半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書 546-1C)半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書 546-1C)
星野 泰平

講談社 2010-12-21
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本書は、積み立て投資に徹底的にこだわった、とてもユニークな解説書です。
おそらく、類書はないのではないでしょうか。

言ってみればドルコスト平均法のことなのですが、「定額購入の方が定口購入よりもいい」とかなんとかいう一般的な解説ではなく、もっと本質的な積み立て投資の効用を体系的に述べています。



①「値下がり安心」効果
②「スピード回復」効果
③「リバウンド」効果
④「値上がり」効果
⑤「タイミング・フリー」効果
⑥「プロセス」効果
⑦「継続」効果
⑧「予測不要」効果

自分がインデックス投資を実践している中で、なんとなく感じていた積み立て投資の効用を、調査のデータや行動ファイナンスの成果とともに明文化してくれる気持ちよさがあります。
これを「気休め」というひと言で終わらせてしまうには、あまりにももったいない。
もちろん、積み立て投資は万能ではなく、相場の動きによっては弱い部分もあること、投資効率に限界があることもきちんと書いてあります。

後半は、「つみたて投資研究記」として、筆者の波乱万丈な人生と積み立て投資に対する並々ならぬ情熱が綴られています。
筆者がこれを思いつきで言っているのではなく、様々な試行錯誤のうえ体系立てて、今まさに自分の人生をかけて啓発していこうとしている様が分かります。

投資に入る前のかたにはその恐怖心を取り払って投資に対するハードルを下げてくれる、また、既に投資を始めているかたには運用を継続する励みになる、本書にはそんな効果があるような気がします。
積み立て投資にフォーカスした内容であるため、投資全般について書かれたものではありません。ゆえに、優れた投資本と合わせて読みたいこだわりの逸品だと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ