投信手数料上昇続くが、生き残る道はある

水瀬ケンイチ

投信手数料の上昇が続いているようです。

【日経新聞2011年1月27日朝刊7面より引用】
投信手数料上昇続く 昨年末、外部委託コストを転嫁
投資信託で個人の手数料が重くなっている。2010年末は購入手数料が8年連続、保有中の信託報酬(管理手数料)が7年連続で上昇した。高収益を狙って海外資産を組み合わせた複雑な仕組みの投信が増え、運用の外部委託や販売時の説明の費用がかさみ、コストを投資家に転嫁する動きが広がっている。手数料の高さは運用成果に影響するため、商品選びで注意が必要との指摘が多い。
【引用おわり】

2010年末の販売手数料(購入手数料)は平均2.185%、信託報酬は1.355%とのこと。
長期保有によって年あたりのコストを薄められる販売手数料はともかく、保有中ずっと徴収され薄めることができない信託報酬は7年連続上昇しています。
これは個人投資家としてはうれしくない事実です。



販売手数料・信託報酬上昇のグラフ
(日経新聞2011年1月27日朝刊7面より)

信託報酬上昇の理由として「外部委託コストを転化」があげられていますが、これは何でしょう?
例えば、野村アセットマネジメントの「グローバル・ハイ・イールド債券投信(資源国通貨コース)」の場合、米国はJPモルガン系、欧州はドイツ銀行系、新興国はUBS系と、欧米の運用会社に投資の大半を任せているとのこと。
運用会社が自分で運用しないであちこちから寄せ集めてコスト上昇。なんとも迷惑な話です。

でも、投資信託の大半を占めるアクティブファンドの手数料上昇とは逆に、インデックスファンドの手数料は年々低下しています。
販売手数料は0%が当たり前、信託報酬も日本株式クラスで年率0.4%程度、外国株式クラスで0.6%程度まで下がってきました。
そして、そのインデックスにアクティブファンドは平均的には勝てないことは知る人ぞ知る事実です。

高コスト商品でも買う人がいるからどんどん作られるわけで、その利益があるから運用会社はインデックスファンドのような低コスト商品も出せるという面があると思います。
インデックス投資家としては、高コスト商品を買ってくれるお人好しに心の中で「ありがとう」と感謝して、低コストのインデックスファンドを選んで運用したいと思います。

<関連情報>
2006/06/25 投信の管理手数料、10年で14%値上がり
2010/03/06 投資信託の信託報酬等は増加傾向。でも僕たちにはあれがあるじゃない
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Posted by水瀬ケンイチ