東証が4月11日からiNAV配信開始。気になる対象ETFは?

東証がいよいよ国内ETFの推定純資産価値(インディカティブNAV=iNAV)の配信を4月11日から開始すると発表しました。

東京証券取引所 東証からのニュース
2011/02/25 上場投資信託(ETF)の推定純資産額(インディカティブNAV)の配信開始予定日等について

iNAVに関しては、以前ブログ記事で取り上げました。
iNAVとは何なのか?は、その時の記事をご参照ください。要するに、リアルタイムでETFの純資産価値がわかるようになるものです。
<関連記事>
2010/12/30 東証がETFの純資産額をリアルタイムで把握できるように

その時は「3月目途に開始予定」だったので少し遅れてのスタートになりますね。
今まで、国内ETFの課題として「市場価格と純資産価値の乖離問題」がありましたが、東証のiNAV配信開始は、乖離率の縮小にも貢献すると思われます。
これにより、大きな資金を動かす機関投資家の参入が促進されるかもしれない。
機関投資家の参入で出来高に厚みが出てくれば、個人投資家もETFにより投資しやすくなると思います。

そして、今回の発表では対象ETFもあわせて公表されました。
どんなETFが対象になるのか?期待してみてみると……

算出・配信対象となる予定のETF一覧(PDFファイルが開きます)

上記一覧表を見てみて、「あぁやっぱり…」とガックリきました。
なぜなら、ずらりと並ぶ対象ETFのすべてが国内資産(日本株式・J-REITなど)に投資するものだけだからです。
国内ETFの市場価格と純資産価値の乖離が大きく問題視されていたのは、主に、海外資産(先進国株式・新興国株式など)に投資するETFでした。
iNAV配信開始で「上場MSCIコクサイ」(1680)や「上場MSCIエマージング株」(1681)の乖離率がぐっと縮小することを夢想していたので、残念です。

でもまぁ、かねてより、海外資産に投資するETFのiNAVは、海外取引所の立会時間の時差により、投資対象の資産価格は前日終値で固定されていて、終日取引されている為替の動きだけが反映される「中途半端なもの」になってしまうだろうとの指摘があったので、仕方ないかと思いますが。

それでも、国内資産に投資するETFに関しては、iNAV配信開始は投資家にとってよいことであることには変わりません。
投資家の間で、「ETFを買う前にはiNAVをチェック!」というのが習慣になるといいですね。
ぜひ大証も東証に続いてほしいと思います。
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