早期リタイア実践者W君と飲んで(その3)

水瀬ケンイチ

しょうもない前置き(その1その2)が長くなって申し訳ありませんでした。早期リタイア実践者のW君と飲んだ話です。

昨年11月、某大企業で働き始めたとの知らせに驚いてから約5ヶ月、久々にW君に会いました。
いきなりですが、W君は某大企業を既に退社してました
ええと……。
たしかに、彼は昨年11月の段階で、「気分転換に」「しばらく」働くと言ってました。それを有限実行したようです。
しかも、「どんな仕事内容だったのか?」と聞いたら、「コールセンターのクレーム対応」と言うではないですか。普通、できれば避けたいお仕事だと思うのですが。「よりによって何故そんな厳しい仕事を…?」と聞くと、笑いながら、

「ネタのため!」

と答えてくれました。
来た来た来た!!生活のために働く必要がない人間の、まさにフリーダムな発想です。
以下、主な会話内容を、一問一答形式でお送りします。
フリーダムトーク(?)をどうぞ。

水瀬「久々のサラリーマン生活はどうだった?」
W君「面白かったよ。でももういいやって感じ」
サラリーマンなんて長くやるもんじゃありません。

水瀬「本当は株資金が底を付いたからじゃないの~?」
W君「全然!順調だよ。ネタのためだって」
株運用は至極順調のようです。ちなみに、相変わらず保有銘柄は教えてくれません (^^ゞ

水瀬「それでネタにはなったのか?」
W君「そりゃもう!!もう色んなお客さんがいてさー」
彼の場合、お金ではなく、ネタが労働の対価なのでしょう。そんな働き方、してみたいです。

水瀬「ねえねえ、その中でも一番のネタを教えて!」
W君「それがさー、…ピー(自主規制)…」
水瀬&W君「ぶははははは!!ありえねーーー!!(爆笑)」
本当に人生いろいろです。お客さんにとっての最後の拠り所であるコールセンターでは、今日も、ありえない珍事が次々と起こっているのでしょう。

水瀬「ところで、ライブドア・ショックの影響食らった?」
W君「思いっきり食らったね。ピー(自主規制)万は飛んだ」
詳しい金額は伏せますが、「生活の危機」と言っていい金額です。


水瀬「うわ。その時どうした?」
W君「何もしなかった。そしたら元に戻ったよ。」
元々、彼の投資スタンスは長期投資で、取引は1ヶ月1回あるかないかと言っていました。今回もそれを守ったようです。生活がかかっていても、感情に流されない意思の力がさすがです。

水瀬「今は何してるの?」
W君「無職生活満喫。のんびりしてるよ」
は、激しく羨ましい……。

水瀬「ちなみに朝何時に起きてる?」
W君「7時に起きてるよ。昼まで寝てると一日が勿体ないじゃん」
これがサラリーマンと、毎日が休日の人の考え方の違いです。僕は休日は昼まで…。だめだめです。

W君「面白い話があってさー」
水瀬「なに、これ以上まだ何かあるのか!」
W君「短期労働と割り切ってたから、たまにマニュアル無視してお客さんのためになるような無茶な仕事をしてたわけ。そしたら、すごく優秀で頭の切れる上司から、自分が辞める時に呼ばれて、『この何ヶ月、お前が使える人間か試していた。周りは馬鹿ばかりだがお前だけは違う』と言われたんだよね」
いつでもマニュアルを完璧に守ることだけが、良い仕事という訳ではありません。周りの社員が処分を恐れてマニュアル応対に徹している中で、彼が評価されたようです。面白いですね。
誰だって人から評価されるというのはうれしいことです。まして、早期リタイアで社会から遠ざかると、なおさら余計にそう感じたのではないでしょうか。自分も、早期リタイアする時には、地域コミュニティに参画するとか、小さな会社を作るとか、何らかの形で社会との接点を持っていたいと考えています。

ほのぼの話と思って聞いていたら、次に彼の口から出てきた言葉は想像をはるかに上回るものでした。

(次回に続く)
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Posted by水瀬ケンイチ