未曾有の国家的危機における株安と円高

昨日、今日と日本の株式市場が大幅に下落しています。
TOPIXはこの2日間で16%以上下落しました。

世界金融危機などでもそうでしたが、こういう時、運用会社は臨時レポートを出して要因と見通しを述べます。
主要な運用会社のレポートを読むと、株価下落の要因は東日本大震災と原発事故の影響によるものだという解説が多いです。

野村アセットマネジメント 【マーケットコメント】 3月14日、15日の日本株式市場の下落について
日興アセットマネジメント 弊社ファンドの3月14日における基準価額変動について
住信アセットマネジメント フォローアップレター 「3月14日の市場動向について」
DIAMアセットマネジメント 3月15日の基準価額の下落について、臨時レポートをリリースしました。

・東日本大震災を受け、直接的な被害を受けた工場や、輸送網などインフラ面での損害を見越した売り
・生産活動・輸送が制限されることによる経済活動の停滞、電力供給量の低下による経済活動全般に与える影響、JR東日本を中心とした路線運休による経済活動への影響
・東日本大震災により、福島第一原子力発電所をはじめ、発電所及び電力流通設備等に大きな損害が生じ、首都圏にて電力不足による計画停電が実施されたことから、景気や企業業績への不透明感が高まった

どれも、「なるほど」と思える妥当な内容だと感じます。
それに対して、為替(ドル円)は、いま日本がこれだけダメージを受けているにもかかわらず、この2日間で逆に円が高くなっています(約1%)。

やはり、以前のブログ記事「購買力平価をどのように活用するか?」で紹介させていただいた日経電子版のコラム「ユーロ相場で考える「為替=国力説」の”幻想”」の言うとおり、為替レートというのは2つの通貨の交換価値に過ぎず、国力を表すものではないのかもしれない。

株価の動向は世の中の事象を比較的素直に取り込み、為替の動向は必ずしもそうではないということか。
個人的に、日本を含めて資本主義経済は発展すると信じているので、株式についてはストロング・ホールドしようと思っていますが、為替はどうなるか分からない。
未曾有の国家的危機のなか、株価と為替を見ていて、あらためてそんな思いを抱きました。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。

関連記事


  





コメント

購買力平均を持ち出すまでもありません。大災害の後は円が高くなるのは通常のことです。対ドルで円が最高値を記録したのも阪神大震災後です。これは保険会社などが円支払いのため、外貨資産を売却するからと言われています。

円高の理由は色々

為替が大震災で円高になる理由は保険会社関係が言われますが、今後、毎月分配型投信(高金利通貨型)を持っている人の家が倒壊し、保険で賄えない現金を補う解約売りによる円高や、復興産業への投機的流入によって日本へお金が流れ込む形での円高など、これから起きてくるのかも知れません。
ただし、スイスフランのように低金利通貨が現在最高値を更新しているのを見れば長期的には低金利通貨は高金利通貨に対して強くなってくる事は確実に言えます。

ここに書かれている事は外れる場合もあるので十分注意してください。

9.11のときのアメリカ人と同じように、
すこし私財を出してでもいいから、微力ながら日本経済を買い支えたい
というような思いになっています。

レパトリエーション

レパトリエーション(資金の本国環流)が主因と言われてますね。

国内企業が資金難に陥ることを警戒して、海外現地法人等から資金を戻そうとする。個人投資家も現金が必要になり、FXの円ショートポジションを解消する。一方で海外から日本に投資している資金は、これらに比べればはるかに少ないので、日本から逃げる資金は限られている。だから円高になるという理屈だそうで。為替は複雑ですなぁ・・・

空想かもしれませんが

レパ取り論、キャッシュポジション確保論などそれぞれその通りだと思います。

ただ単純にリバランスで考えてみても外貨売り、日本株買いは起きて当然でしょう。

きわめて単純な例
日本株50%(50万円)・外貨資産50%(50万円)のポートフォリオで日本株が20%下落
日本株が40万円になりますので、外貨を5万円分売り、日本株を5万円買うことになります。
日本株45万円・外貨資産45万円の両方50%ずつに復帰(リバランス)します。
上記の例で5万円分の外貨売り(円高要因)がありますが、これが膨大な規模で起きれば円高要因になるでしょう。

>村上たいきさん、俺流さん

レパトリエーションが原因という論調がある一方で、そうではないという意見もあります。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK055617020110317
両論書いているところもあります。http://www.monex.co.jp/static/jpmorgan/er/economic_20110317_1.pdf
為替の変動要因分析は難しいですね。


>タカちゃんさん

毎月分配型外債ファンドの解約という発想はなかったです。
なにしろ巨額なので、ありえなくはないと思います。


>名なしさん

外貨売りは見て取れますが、日本株は買いというより売りが見て取れますが…(^^;

>世界のREITさん

素晴らしいことだと思います。
ただし、リスク許容度の範囲内にしましょう。


>俺流さん

昨日

みぞうゆうな^^こんなときに、不謹慎ですが30万入金し、外貨MMFを買おう!と証券会社に行ったのに休場でした××

株は、せっかく元にもどりつつあったのに、また下落(-_-;)
いつになったら、マイナスが解消になるのか、先が見えませんねぇ。。

円高対策?

はじめまして。はじめと申します。
水瀬さんを雑誌でお見かけして、私も積立インデックス投資家に転身しました。おかげさまで、日々の株価に振り回されることなく、穏やかな気持ちでコツコツと投資ができており、本業にも集中しやすくなりました。

さてここ数日、円安基調に転換したということもあり、円高時にコツコツと海外へ投資した分がプラスに効いてきており、積立の効果を実感しております。

しかし、円安に振れてくると先進国や新興国の株式クラス・債券クラスだけでなく、日本株式も高くなることが多くあります。
そうなると資産を分散して投資していても、円安時に積み立てすぎると、円高時には、すべてのクラスが下がってしまうような気がするのですが、水瀬さんは円高への備えをどのように考えておられますでしょうか。円高に振れた時に、プラスになる方法はないものでしょうか・・・。

(なお、今回の円安はあまり日本株によい影響がないようですが・・・。)



>はじめさん

個人的に、為替は予測不能だと割り切っているので、基本的にノーガード戦法です。
ただし、債券クラスは外国債券を減らし日本債券の比率を増やしている途中です。ご参考まで。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1613.html

コメントの投稿

※現在、コメント欄の運用は停止しております。書き込まれても反映されませんのであらかじめご了承ください。

非公開コメント

広告

ブログ内検索

ファンドで選ぶ証券会社

楽天証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、各種取引とエントリーで最大20,200円分獲得キャンペーン実施中(2017/10/31まで)

SBI証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、インデックスe、SMT、eMAXIS、Funds-i、EXE-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月100円から
・国内ETF1日10万円以内なら売買手数料無料プランあり
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの特定口座対応&外貨での入出金可
今なら、総合口座開設&各種お取引で最大100,000円プレゼントキャンペーン実施中!(2017/10/31まで)

マネックス証券
・主要インデックスファンド購入可(たわらノーロード、三井住友DC専用、ニッセイ、SMT、eMAXIS、Funds-i等)
・投信積み立てもスポット購入も月1,000円から
・海外ETF購入可(Vanguard、iShares等)
・海外ETFの手数料ネット証券最安、特定口座対応
・米国ETF手数料実質無料サービス「ゼロETF」あり

カブドットコム証券
・一部インデックスファンド購入可(SMT、eMAXIS、Funds-iなど)
・投信積み立ては月500円から
・海外ETFの取り扱いはないが、所定の国内ETFが売買手数料無料の「フリーETF」サービスあり

セゾン投信
・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

人気記事ランキング

ブログパーツ

逆アクセスランキング

アクセスランキング

過去記事(月別)

厳選ブログリンク集

RSSフィード

カウンター(2006.1.27設置)