東日本大震災でわかった「生活防衛資金」の必要額と最適商品

投資に当たっては、投資資金とは別に、リストラや長期入院など非常時のための「生活防衛資金」を確保しておくことが必要だということを、当ブログではしつこいくらいに言ってきました。

マネー誌などに取材された時にも、誌面にはポートフォリオやファンド名などだけでなく、生活防衛資金を別途確保しておくことを小さい文字でもいいから必ず記載してもらうように毎回無理を言ってお願いしてきました。
山崎元氏との共著「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」でも生活防衛資金の必要性について書きました。

そして、生活防衛資金は「生活費の2年分」を預貯金で確保することが望ましいと言ってきました。
これは、「投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう」(木村剛著)で述べられていた、「世の中で何が起きようが、会社が倒産しようが、クビになろうが、絶対に自分と家族の生活を守るという一点をベースにして、投資戦略を考えるべきなのです」という考え方に強く賛同するとともに、「職を失うというリスクに対しては、最低2年はみておきたい」という目安を妥当だと考えたため、自分の投資戦略として採用したものです。

今回の東日本大震災の状況を見て、改めて、生活防衛資金の必要性を再認識しました。
そして、更に二つのことが見えてきたように思います。

一つ目は、『どのくらいの金額が適切か?』という問題です。

これにはかねてよりいろいろな意見がありました。給料の3か月分でよいとするものから、生活費の半年分、1年分、そして2年分あたりまでがよく言われる目安の範囲ではないかと思います。
これは、やはり2年分は必要だったと思います。
上記「投資戦略の発想法」では、失職のリスクに対して2年という目安が示されていましたが、被災というリスクに対しては2年分でも足らないかもしれません。

今回の震災を考えると、避難所生活から生活を再建するには、食料の確保に始まり、けがの治療、居住地の確保、仕事への復帰など、いろいろな段階を踏む必要があり、1年を超える長期化を余儀なくされる場合も容易に想像できます。
もちろん、国や自治体などのサポートもあるでしょうし、状況は人それぞれでしょうから、一概には言えないとは思いますが、もし自分だったらと考えると、自分と家族の生活を立て直すのに、少なくとも給料の3か月分や半年分では少々心もとないと感じます。

また、少な目の生活防衛資金でよいという意見には、「いざという時は投資商品を躊躇なく売却して生活費に充てれば済むこと」という理由が付いている場合があります。
これはリストラや長期入院など個人的問題には有効だと思います。
でも、今回のような大災害の場合、着の身着のまま避難所に逃げてきた方々にとって、証券会社の株や投資信託を売却してその資金を銀行口座に送金してそれを引き出すというのは、通信などの環境面から現実的ではないことが分かります。

ネット証券では被災地の顧客に対して「可能な限りの便宜を図る」という表明をしているところが多いです。
しかし、電話がつながらないことには、便宜の図りようがありません。
仮に電話がつながったとしても、混乱の中、限られた本人性の確認手段で、何十万円や何百万円という投資資金の売却や資金移動をどこまで対応してもらえるか未知数です。

二つ目は、『どんな金融商品で確保しておくか?』という問題です。

これにもいろいろ意見があり、預貯金、定期預金、証券会社のMRF、MMF、日本債券投信、個人向け国債など、低リスク(ボラティリティ)で流動性が高いものがよいだろうとされていました。
これも、やはり預貯金がいちばんよさそうだということが分かりました。
もしくは半分を預貯金へ、残りをその他の低リスク商品に入れておくのがよさそうです。

一つ目の最後にも書きましたが、証券会社に売却注文を出し、銀行口座に送金するような金融商品は、着の身着のまま避難してきたような方々には、非常時の備えにならないということが分かりました。
一方で、今回の震災では、いくつもの銀行で通帳がなくても身分証明ができれば一時的にある程度の引き出しができる措置が取られていました。

例えば、郵貯銀行と郵便局では、通帳や印章、カード等をなくした被災地の顧客に対し貯金等の非常取扱い(通帳・証書等や印章をなくした顧客に対する、ひとり20万円を限度とした通常貯金の払戻しなど)を実施しています。(出典:ゆうちょ銀行WEBサイト
また、福島の第一地方銀行8行では「代理現金払戻し」を行なっています。これも、通帳や印章をなくした顧客に対して、ひとり10万円まで、当座預金、普通預金(カードローン口座含む)、貯蓄預金、納税準備預金、定期預金、定期積金、通知預金が対象になっています。(出典:東邦銀行WEBサイト
いずれにしても、本人性確認に必要な物が揃わない個人が緊急に引き出せるのは、普通預金、もしくは定期預金あたりまでが対象のようです。

生活防衛資金には、利便性と投資効率のトレードオフ関係があります。
大きなお金を、すずめの涙程度しか利息の付かない預貯金に眠らせておくことはもったいないという意見も分かります。
どこまで備えるかは人によって考え方が違うのは当然だと思いますが、史上最大の震災を目の当たりにして、もしも自分が同じように被災していたらと想定して考えてみた結果、あらためて安全サイドで備えたいと思いました。

<参考記事>
2010/07/24 生活防衛資金が役立った例

P.S
被災地ではまだ苦しんでいる方々がたくさんいるのにお金の話ばかりで不謹慎だ、というお叱りがあるかもしれません。ごもっともだと思います。震災に対する当ブログのスタンスは以下にまとめていますので、よろしければご覧いただけたら幸いです。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1682.html
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コメント

被災時に下ろせる額が1銀行当たり10万円ならば、生活防衛資金もなるべく多数の銀行に10万円ずつ分散しておく必要もあるかも知れませんね。

あと、いざというときのために自分のメインの口座(銀行・証券)については語呂合わせなどで口座番号を暗記しておくことも必要ですね。

木村剛さん 

いつも貴重な情報 有難うございます。

本文とあまり関係ないかもしれませんが、木村さん 懐かしいですね。

私もまだ入社数年目くらいの経済ドシロウトの時代に木村さんの「投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう」を読み、それから資産運用の必要性に目覚めた記憶があります。

その後木村さんはいろいろあったようですが、今でもわたしにとって「生活防衛資金の重要性」「資本主義経済における株式の位置づけ」など本当に勉強になった本でした。

なんとも懐かしい気持ちになってしまい、ちょっと関係ない話をしてしまいました(^_^;) すみません。

二年分を預貯金で、という事になると、投資を始めるまでのハードルが高いですね…

水瀬さんのおっしゃることごもっともです。実際にそれだけの額が必要かどうかということとは別に、精神的安定剤の役割もあるのだと感じました。
私も木村さんの著書で2年分のくだりを読んだとき、激しく納得した1人です(^^)

生活防衛資金は運用よりも緊急待機用資金としての性格を重視

僕も今回の大震災は色んな意味で勉強になりました。
何かが起きる前にリスクを想定する事も重要ですが、実際にリスクが発生してから、想定外の事も起こりました。
今や、派遣社員の派遣切りはリーマンショック以上になってしまって職を失った人や旅館が大震災で倒産するなど、リーマンショック以上の恐ろしい事態になりました。
今回の円高と工場の破損は更に物作りの現場を海外移転を加速させることになるので、国内の労働者はリーマンショック以上に厳しくなると見ています。

こんな時に頼りになる生活防衛資金ですが、今までこの資金をどう運用するのかにだけ焦点が当てられて、いざリスクが発生した時にお金が動かせないなどのトラブルも見られます。
何の為の生活防衛資金なのかの意味を自分でも考える良い機会になりました。

2年すべてを

緊急予備資金は必要なのだと思いました。
改めて元本保証商品の保有量を決定するきっかけになっています。

ただ、緊急予備資金については実際に被災していないためわからないのですが、被災した現地ではお金を使う事態があまりないような(使える場所があるか?)とも思っています。
ある程度インフラが整うまでは、国の仮設住宅のお世話かな? とも思いました。
何か動ける時というのはネットは使える状態になっているような気もしています(それも含めてリスクと思うのですが)

ネット取引の家族への開示方法

今回の悲しい大災害を教訓に、もし私がいなくなったら残された家族は、どのようにして私の銀行や証券口座から引き出すのだろう考えてしまいました。

家族は、どんな証券会社や銀行といくらの額をネット取引しているか知りません。従来の通帳と印鑑があれば、出金はできると思いますが、ネット取引の会社名、口座番号やパスワードを知らせていないし、そもそもネット取引の経験がありません。

それで、現在の取引銀行、証券会社のネット取引の口座、パスワード、金融商品の内訳をエクセルにまとめ、USBに保存し、家族には「万が一のときはXXXにあるXXXのバッグに、USBが入っている。その中に取引口座やパスワードも書いてあるので引き出すように」と説明しました。

しかし、よく考えると投資信託や株式、ETFなどうまく現金化できるかな・・・と、心配になってきました。株式、投資信託、ETFとは何かも知りませんし、取引とはなにか、まして指値や成行きという言葉なども、まったく知りません。

それこそ分散、分散でブラジルの債券や金のネット取引もやっているので余計に混乱すると思います。分散もいいけれど残されたもののためにはシンプルも必要かな。
それとも、本当に初心者でも分かる操作手順を残してあげないと、とも思います

皆さんは、ご家族にはネット取引の操作やパスワードなど、どう伝えておられますか?

災害対策の難しさ

ストックすべき生活防衛資金額を大きく左右する要素は
職業スキルと年齢でしょうね。
再就職可能性とも言い換えられます。

職業ごとに災害弾力性は大きく異なっています。
例えば医者や薬剤師であれば災害時、
どこに移動したとしても職にあぶれる事はありませんが、
再就職が難しい事務職系、或いは年齢的な問題で
そもそも就職口が少ない方にとっては生活防衛資金は
多くの金額が必要になってくると思います。

一概に2年と言っても、自分の生活水準にもよりますし、
頼れる身内(特に親)が受け入れてくれそうであれば、
そこまで必要ではないかもしれません。
結局頼れるのは家族と親族と言う事になり、
それもまた貴重な財産でもあるわけです。

この点で、災害に対するリスク分散という観点から言えば、
二世帯住宅は非常にリスクが高いのではないかと思い始めました。

例えば原発問題です。
放射能の危険性がわかっていても頼れる身内が他の地域にいなければ
中々家を捨てて出る決心など付きません。

ですが、仮に子どもと奥さんがいる家庭で、
仕事があるから家を離れられないけどとりあえず自分の家族くらいは
実家に移り住まわせておけると言う状況であれば
躊躇なく行動に移れると思います。

二世帯住宅、或いは親との同居は平常時においては金銭面で
有効に作用しますが、災害時は良い面も悪い面もあるなと。


また、どのような金融商品で確保すべきかですが、
私は生活防衛資金については全国で引き出す事が出来るゆうちょ銀行と、
コンビニがあれば引き出す事が出来るネット銀行に預け入れています。
(災害時対策と言うか、普段の生活上の対策ですね)

ただ、災害時の本人確認なしの一定額引き出し上限を考えれば、
ネットバンクは電話して他口座への振り込み指示をしないといけないので
あまり意味が無いですね。(振込先の口座番号も覚えてない場合が多いでしょうし)

そうなると、ネットバンクよりは複数の銀行に
10万円を上限として預け入れておいた方がよさそうです。



順番としては、

1、初めの1週間は国の支援を頼る。
2、ある程度落ち着いたらゆうちょ銀行や他銀行からお金を引き出す。
3、ネットバンクやその他証券口座から必要額を引き出し本格的な対策を講じる

という3段階に分けるのが良いのかなと。

この為、最初の1~2カ月の活動資金(50万前後)を普通預金で。
それ以降の生活防衛資金は国債等低リスクでの運用資金から。
その後、保有資産の売却で凌ぐというパターンが良いのかなと。
そんな考えを持ちました。

カードや印鑑の紛失後、届け出てから
自由にお金を引き出すまでの時間がどの程度かかるのか、
それによって更に対策の内容は変わってきそうですが。
結構考えさせられますね。



それと、非常時だからこそ感じた事をまとめるのは重要だと思います。
これが1年、2年と時間が経ってしまうと現実感と申しますか、
危機感が無くなってしまう為、踏み込んだ議論が出来なくなって
しまう恐れがあるんですね。

例えばこの度の地震は1000年に一度の大災害ですが、
逆を考えれば1000年に一度の大災害を乗り越えられる位の
対策を考えておけば災害に対する当面の心配はする必要が無くなるわけです。
「今だからこそ出来る事」という物の中には、今後自分が実際に被災した場合の
方法論を考えると言うのも含まれていると私は思っています。

これは生き残った者たちの義務であると感じています。

たしかに、自分が和解年齢で急に無くなったときなど、
いろんなネット証券・ネット銀行に財産をわけていると、
相続財産として残された人は本当に困りますよねえ(
ふつうの銀行預金でさえ、相続人が、払い戻しを受けようとすると、何かと面倒なのに‥)。
遺言とまではいかなくても、そうした一覧表をたまにはつくっておいた方がいいかもしれませんね。

生活防衛資金より

みずほ銀行の障害にはあせりました
そこそこ下ろしておいたのでよかったのですが・・・・
本当の非常時の場合には銀行も複数のほうがいいと思いました
(最悪 カードでキャッシングで当座をしのぐこともできますけどね
^^;
給与振り込まれなかったらどうすんじゃ!組合立て替えろ!とか
思いましたw

運転資金という概念も必要では?

今回の震災や、日本振興銀行のペイオフなどを経て、私は、生活防衛資金とは別に、運転資金の概念が必要なのかなと思い始めました。

運転資金の定義は、
「3ヶ月程度の生活費。安全性と利便性を最優先。例えば、当座預金や普通預金など。メインバンク以外に、ネット銀行、ゆうちょなどに分散が望ましい。」
みたいな。

運転資金があれば、生活防衛資金は、安全性が高く、若干利便性が低く利回りが良い商品(個人向け国債、定期預金、MRF、MMFなど)だけで可なのかなと思います。

>皆さんは、ご家族にはネット取引の操作やパスワードなど、どう伝えておられますか?

ID ManagerというソフトとMoneyLookで管理しています。
毎月の収支をまとめているエクセルに詳しい使用方法や遺言めいた妻への感謝の気持ちや公的な保障の手続き方法とその見込額やソフトのパスワードを書いています。
妻も金融には疎いのですが資産の在りかさえ分かれば「あとは電話して証券会社の人へ現金にする方法だけ聴けば良い」とだけ伝えています。

残された人には運用は難しいと思っています。

>オデュッセウスさん

>>被災時に下ろせる額が1銀行当たり10万円ならば、生活防衛資金もなるべく多数の銀行に10万円ずつ分散しておく必要もあるかも

分散はいいアイディアだと思います。
ただ、出金10万円というのは通帳やカードを持っていない場合のお話ですよ。念のため。


>かずちんさん

あの本は、投資に入る前の準備段階に多くのページが割かれていて、とても良心的だったと思います。


>ガウスさん

実際、ハードルは低くはないと思いますよ。
どうしても早く投資したければ、生活防衛資金を貯めながら並行して投資というのもありだとは思いますが、その場合は相応のリスクを背負いながらの運用であるという意識は持っていた方がよいと思います。


>doriaさん

生活防衛資金の精神的安定剤の役割も大きいと思います。
前回の世界金融危機で実感しました。


>タカちゃんさん

そうですね。
生活防衛資金の運用効率の話もそうですが、生活防衛資金を投資資産の日本債券クラスと兼ねているという場合があるようで少し心配です(たしか「投資戦略の発想法」でもそれでよいと書かれていたような)。
その場合、普段はいいのですが、いざ生活防衛資金を使うようなピンチの時、ポートフォリオのリスクも上がってしまうという厳しい状況になりかねません。


>PETさん

避難所暮らしでインフラの復旧を待つしかない場合もあると思いますが、一方で、潤沢な非常用キャッシュがあれば家族だけでも別の土地に疎開させる(ホテル暮らしなど)という選択肢を取れる場合もあるかもしれません。
今回、HISで被災者のための海外長期滞在プランが用意されていたのが印象的です。
http://www.his-j.com/tyo/special/shien.htm?lcid=tb01
被災者向けの超格安プランとはいえ、こういうのを家族の人数分すぐに使える人は…。
まあ、どこまで備えるかは考え次第ですね。


>パートリッジさん

>>ネット取引の家族への開示方法

対策はしていますが、内緒に決まってるじゃないですか(^^;


>楽天家業さん

詳細な考察、ありがとうございます。
仰るとおり、こういう時だからこそ、真剣に考えておくべきことだと思います。
3段階の準備は参考になりました。合理的な考えだと思います。

ただ、1段階目から「国に頼る」としてインフラの復旧を待つというのはすこし賛同しかねる部分があります。
もちろん、国に頼るしかないという場合もあろうかと思いますが、阪神淡路大震災の時には国の初動の遅れが問題視されましたし、今回の震災でも被災者への支援は諸々の問題からいまだに十分とはいえない状況です。
有事の際、キャッシュで何がどこまでできるのかということはケースバイケースだと思いますが、私は生活防衛資金はその性格上、全額(もしくは半分)普通預金で万全を期したいと思っています。
なお、投資効率は、別枠の投資資金の方で存分に求めればいいと思っています。


>世界のREITさん

そういうやり方もありだと思います。


>宮さん

生活防衛資金の口座分散は、私も今回の震災で必要性を痛感しました。
逆に、投資資金の口座はだんだん集約しようかなと。


>MOSSさん

MOSSさんの仰る運転資金の目的がまさに生活防衛資金の目的です。
このデフレの時代に、なぜ生活防衛資金にまで僅かばかりの運用効率を求めようとする(流動性を犠牲にしてまで)のかがちょっとよく分からないんですよね。
少なくとも、生活防衛資金の利回り向上は、インフレ率が普通預金利率を超えてから考えればいいことかなと思います。


>名なしさんさん

そういう方法もありだと思います。
妻への感謝の言葉とともに、というのがいいですね(^^)

お札の缶詰は?

防災袋の食料の中に、お札の缶詰を入れておくのはどうでしょうか?きつく巻けば50枚くらいはいると思います。非常食用の缶詰に缶切りとともに混ぜておけば、とっさに持ち出せると思う。少々水に浸かっても大丈夫だろうし。

個人的には、今回の災害では流動性というかAvailability(可用性)の重要性を再認識しました。

幾ら株や投資信託や預金があってもそれを手にできないと意味がない。
カードも通帳も印鑑も身分証明書類も通信環境もない中でどうやって生活防衛資金を手元に確保すべきか・・・各銀行の10万円程度を上限とした対策などもありますが、これでは金融資産や生活防衛資金を幾ら積み上げていても引き出せませんし、難しいですね。
銀行の特例措置が取られなかったらどうしましょう^^;

>あづささん

いざという時に威力を発揮するのは、意外とそういうことかもしれませんね。


>吊られた男さん

吊られた男さん流にロジカルに言えば、「引き出せない可能性がある」のと「引き出すものがなくてよい」ということはイコールではありません。

>> カードも通帳も印鑑も身分証明書類も通信環境もない中でどうやって生活防衛資金を手元に確保すべきか

想定しうる最悪に備える意味で、たんす預金やあづささんの缶詰預金がもっとも有効かもしれませんが、預貯金での保有が次善の策だと思います。
どうせ引き出せないなら投信や国債で運用した方がいいという考えもあるようですが、それは安全圏でテレビを見てた人の後付けの発想だと思います。

私も、木村剛さんの「投資戦略の発想法」で生活防衛資金の概念を学びました。確かに、日本債券クラスと兼ねても可としていたように記憶しています。(記憶あいまい。しかし、少なくとも私はそう解釈し、運用していました。)

ただ今回の震災を受けて、従来の生活防衛資金の概念だけでは機能不足だと感じました。そのため、運転資金(仮称)の概念を明確にし、運用に取り入れる必要があるのと考えました。

従来の生活防衛資金と、運転資金を分けた理由は以下です。

1. 数百万単位のお金を無利子で保持し続けるのは、心理的なハードルが高いこと。
(水瀬さんのおっしゃるインフレ率のことは合理的でもっともなのですが、それでも多くの人にとっては心理的に難しいのではと感じます。私もそうです。)
2. たとえ個人国債などでも、1ヶ月単位で考えれば、換金が難しくないこと。
3. 今回の大震災でも、1ヶ月単位で考えれば、政府や銀行業界の支援などが行われた、もしくは行われそうなこと。
4. 個人の心理的にも、1ヶ月を過ぎれば、お金のことに気を回す余裕ができそうなこと。

以上の理由などから、余裕をもって3ヶ月分の生活費を、たとえ無利子でも可用性が高い手段で持てば良いのかな、と考えるに至りました。
また、上記が確保されるならば、従来の生活防衛資金に当たるお金は、若干可用性が低い金融商品でも良いかな、と思った次第です。

金融商品の中で、システムでいうところの「RAS」(信頼性、可用性、保守容易性)が一番優れているのは、当座預金か、決済用預金かと思います。(次点は、普通預金。)
当座預金は個人では開設が難しいようなので、決済用預金が現実的な解決策でしょうか。
今回の震災を機に結構ニーズが出てくるのかなと思います。
ペイオフでも保護されるという信頼性があるので。

>MOSSさん

冬山登山のような極限状態では、たとえ紙一枚分でも荷物を軽くしたいと誰もが思うそうです。

今、安全圏にて十分に情報が得られる環境で考えていることが、極限状態でも同じように実践できるか。それに尽きると思います。

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