アクティブファンドの期待リターンとリスクはどうやって知るの?
水瀬ケンイチ
インデックス投資の利点のひとつとして、ポートフォリオに組み入れる各アセットのデータが簡単に手に入るということがあります。
アセットアロケーションを考える時、大雑把に言えば、各アセットクラスのインデックスそのものの期待リターンやリスクのデータがそのまま計算に使えます(厳密には、期待リターンから信託報酬等のコストを引く必要はありますが)。
では、アクティブファンドの場合はどうなるのでしょうか?
アクティブファンドはベンチマークを上回るよう運用されることが多いので、ベンチマークのインデックスそのもののデータを使うことは不適当です。
最近はベンチマークを設定しないアクティブファンドも多いですから、ますます何の数字を使ってアセットアロケーションを組めばよいのやら、よく分かりません。
自分の場合はどうやってアクティブファンドの期待リターンとリスクを把握しているかというと……
まずリスク。
私の拙い知識では、個人投資家の場合、アクティブファンドのリスクは過去の基準価額のデータを取得して自分でエクセル等で標準偏差を計算するか、モーニングスターのデータを使うかのどちらかです。
モーニングスターでは、各ファンドの過去1年、3年、5年、10年の期間における、それぞれの年率の標準偏差が数値で出ています。
例えば、私が保有しているアクティブファンド「DIAM 中国関連株オープン」の場合は、以下のとおり。
モーニングスター
DIAM 中国関連株オープン レーティング&リスク
これによるとリスク(標準偏差)は、1年では16.73%、3年では年率31.73%、5年では年率34.72%となっています。
リスク高ぇ!!ということが分かります。
どの期間のリスクを採用するかは、人によって考え方が違うと思いますので、ご自身でお考えください。
次に、期待リターン。これが悩ましい。
期待リターンは、リスクのように過去のデータから機械的に計算することができません。
私は、インデックスと同等くらいの期待リターンにしておくのが無難だと考えています
実際、インデックスを上回るアクティブファンドは少数ですし。
「いやいや、わざわざクティブファンドに投資してアップショットを狙っているのだからそれを反映しないと!」と思うかたもいらっしゃるかもしれません。
ごもっともです。でも、自分としてはこう考えることにしています。
『アクティブファンドはベンチマークを上回ることを目指しているのだから、インデックスよりリスク(標準偏差)が高いことが多いだろう。だから、アップショットの分は期待リターンではなく、高いリスクで反映させたと考える』
ご存知のように、リスク(標準偏差)は、下方向だけでなく上方向にも同じように広がっているからです。
(ご注意:インデックスよりリスクが低いアクティブファンドもあるので全てのアクティブファンドに当てはまるわけではありません)
昔読んだ「【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法」(内藤忍著)では、たしか日本株式クラスと外国株式クラスのアクティブファンドのインデックス超過リターンをそれぞれ+3.0%と置いていました。
当時は、「へぇーそういうものなのか」と納得していましたが、いろいろ勉強しているうちに、アクティブファンドにそんな超過リターンは期待できないと考えるようになり、今では上記のような考え方に思い至っております。
これは、あくまで個人的な考え方です。適切かどうか分かりません。
投信ブロガーの中にも、直販投信をはじめとしたアクティブファンドを日本株式クラスの中心に据えているかたが結構いらっしゃいます。
いったいどうやって、期待リターンとリスクを把握されているのでしょうか?
今度、何かの集まりで聞いてみようかな。
アセットアロケーションを考える時、大雑把に言えば、各アセットクラスのインデックスそのものの期待リターンやリスクのデータがそのまま計算に使えます(厳密には、期待リターンから信託報酬等のコストを引く必要はありますが)。
では、アクティブファンドの場合はどうなるのでしょうか?
アクティブファンドはベンチマークを上回るよう運用されることが多いので、ベンチマークのインデックスそのもののデータを使うことは不適当です。
最近はベンチマークを設定しないアクティブファンドも多いですから、ますます何の数字を使ってアセットアロケーションを組めばよいのやら、よく分かりません。
自分の場合はどうやってアクティブファンドの期待リターンとリスクを把握しているかというと……
まずリスク。
私の拙い知識では、個人投資家の場合、アクティブファンドのリスクは過去の基準価額のデータを取得して自分でエクセル等で標準偏差を計算するか、モーニングスターのデータを使うかのどちらかです。
モーニングスターでは、各ファンドの過去1年、3年、5年、10年の期間における、それぞれの年率の標準偏差が数値で出ています。
例えば、私が保有しているアクティブファンド「DIAM 中国関連株オープン」の場合は、以下のとおり。
モーニングスター
DIAM 中国関連株オープン レーティング&リスク
これによるとリスク(標準偏差)は、1年では16.73%、3年では年率31.73%、5年では年率34.72%となっています。
リスク高ぇ!!ということが分かります。
どの期間のリスクを採用するかは、人によって考え方が違うと思いますので、ご自身でお考えください。
次に、期待リターン。これが悩ましい。
期待リターンは、リスクのように過去のデータから機械的に計算することができません。
私は、インデックスと同等くらいの期待リターンにしておくのが無難だと考えています
実際、インデックスを上回るアクティブファンドは少数ですし。
「いやいや、わざわざクティブファンドに投資してアップショットを狙っているのだからそれを反映しないと!」と思うかたもいらっしゃるかもしれません。
ごもっともです。でも、自分としてはこう考えることにしています。
『アクティブファンドはベンチマークを上回ることを目指しているのだから、インデックスよりリスク(標準偏差)が高いことが多いだろう。だから、アップショットの分は期待リターンではなく、高いリスクで反映させたと考える』
ご存知のように、リスク(標準偏差)は、下方向だけでなく上方向にも同じように広がっているからです。
(ご注意:インデックスよりリスクが低いアクティブファンドもあるので全てのアクティブファンドに当てはまるわけではありません)
昔読んだ「【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法」(内藤忍著)では、たしか日本株式クラスと外国株式クラスのアクティブファンドのインデックス超過リターンをそれぞれ+3.0%と置いていました。
当時は、「へぇーそういうものなのか」と納得していましたが、いろいろ勉強しているうちに、アクティブファンドにそんな超過リターンは期待できないと考えるようになり、今では上記のような考え方に思い至っております。
これは、あくまで個人的な考え方です。適切かどうか分かりません。
投信ブロガーの中にも、直販投信をはじめとしたアクティブファンドを日本株式クラスの中心に据えているかたが結構いらっしゃいます。
いったいどうやって、期待リターンとリスクを把握されているのでしょうか?
今度、何かの集まりで聞いてみようかな。
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