フロンティア・マーケット・インデックスに投資したい

水瀬ケンイチ

米国で、フロンティア・マーケット・インデックスに連動するETFが上場申請されたそうです。

モーニングスター グローバルニュース2011/07/12より引用】
<新興国EYE>多様化進む新興国ETF、「アフリカ」「小型株」など米国で相次ぎ上場申請
海外の運用会社が新興国を対象としたETF(上場投信)の商品ラインアップの多様化を進めている。ETF運用会社のグローバルXファンズは7日、「FTSE・フロンティア・マーケット・インデックス」への連動を目指すETF「グローバルX・FTSE・フロンティア・マーケット・ETF」を上場するための承認申請をSEC(米証券取引委員会)に行った。同指数は、新興国のなかでも現在は経済規模が比較的小さいものの、今後急速な成長が見込まれる「フロンティア・マーケット」と呼ばれる国々の株式を対象とする。
【引用おわり】

米国の個人投資家は、いいなぁ。新しい商品をどんどん取り入れることができて。
日本のように仕組みばかり複雑で変ちくりんな新商品ではなく、それこそ投資対象のフロンティアをどんどん開拓していくような新商品を意欲的に出してくるところに、米国金融業界の底力を感じます。もちろん米国にも複雑な仕組みのETFもありますが、やはり基本ラインナップは良いです。

さて、愚痴はこのくらいにして、フロンティア・マーケットですが、エマージング・マーケットよりも更に小さい開発途上国の国々です。
その成長は、まだまだこれからです。
記事に出ている「FTSE・フロンティア・マーケット・インデックス」ではなく、「MSCI・フロンティア・マーケット・インデックス」ですが、フロンティア・マーケットについて詳しく書いてあるレポートを見つけましたので、いっしょに見てみましょう。



モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信 フラッシュ・レポート
フロンティア・エマージング市場:力強い離陸へ 2011年5月16日

上記レポートによると、フロンティア・マーケットはバルト海沿岸からバルカン半島、中東からサハラ以南アフリカ、そしてアジアからラテンアメリカの幅広い地域にまたがる35か国(ユニバースの構成国を数えただけで指数の構成国とは違うかもしれません)の国々によって構成されています。
また、フロンティア・マーケットの世界のGDPに占める比率は4.8%、株式時価総額に占める比率にいたってはわずか0.5%と、まだまだ小さな存在です。
しかも、発展の初期段階なので、コーポレート・ガバナンス(企業統治)や市場の透明度、確立された制度、そして政治的安定性などの分野において未成熟です。これは国によって大きく違うようですが。

だからこそ、これらの国々に対しては個別の国や個別地域に投資するのではなく、フロンティア・マーケット全体に広く分散して投資したいと前々から思っていました。
もちろん、リスクが高そうなのでポートフォリオのごく一部(数%)に組み入れる程度を考えています。

拙書「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(山崎元・水瀬ケンイチ共著)で、インデックスファンドマネージャーにインタビューする章があるのですが、そのなかでも私は相川雅宏氏(ノーザン・トラスト・インベストメンツ)に、「中東やアフリカなどいわゆる“フロンティア・マーケット”へ投資するインデックス商品は出てこないのでしょうか?」と質問していました。
その時(昨年10月の取材時)の相川氏の答えは、「いま私が勤めている会社でも、フロンティア市場を対象にしたインデックスファンドを海外で立ち上げています。将来的には、日本からもフロンティア諸国にインデックスの形で投資できる日が来るでしょう」とのことでした。

それが投資信託なのかETFなのかわかりませんが、小さなフロンティア・マーケットに投資マネーがあふれてしまう前に、できるだけ早く投資できるようになってほしいです。
個人的な見立てでは、ネット証券の海外ETFがいちばん早い道かもしれないかなと思っています。

関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ