「自分で選ぶ」目を養うしかない

水瀬ケンイチ

現在の日本では、投信は資産形成手段として浸透していないという記事です。

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「資産形成」手段として浸透していない投資信託 (2011年8月4日)

もちろん、高齢者層で毎月分配型投信がフィットするというかたも多いとは思いますが、この記事が指摘しているように、株式投信の約7割が毎月分配型という日本の投信市場は、やはりちょっと普通ではないと思います。

一方で、資産形成層向けの投信、例えば、(1)ノーロードで、(2)低信託報酬で、(3)分配金はなるべく出さないといった特長を持つ投信がないのかと言えば、昔はありませんでした(キッパリ!)
でも、幸いなことに今はあります。
ただ、証券会社の儲けが少ないため積極的にPRされません。でも、倉庫の奥にはしっかりと存在していて、じわじわと純資産高を増やしています。

これから資産形成をしようというかたは、倉庫の奥に積んである自分に合った商品を、自ら取りにいく「姿勢」が必要だと思います。
それは、自分で勉強して、自分で調べて、自分で買いに行くということです。
他人からは、ろくな商品が運ばれてこないと考えた方がよいと思います。



その辺を何とかしてほしいと思っていたところ、ネット証券4社共同プログラム「資産倍増プロジェクト」というものが立ち上がり、資産形成層向けの正しい知識の啓発を期待していましたが、今のところ、むしろ逆の方向(高齢者層を取り込もうとする動き)が見え隠れします。提言はしましたが、今すぐには期待できそうにありません。

やはり、投資家自身がしっかりと自立しなくてはいけなさそうです。
記事は、『自分の方を向いていない商品や仕組み、金融機関の営業方針などに惑わされることなく、「自分で選ぶ」目を養っていくため、ちょっとだけでも自分なりの情報収集や勉強をこころがけてみてはいかがでしょうか』と結ばれていますが、大賛成です。

ただし、それは「教えてgoo」でいちばん儲かる商品をズバリ教えてもらおうとか、投資ブログの過去記事に書いてあることを調べもせずに質問して手っ取り早く教えてもらおうとかいうことではないと思います。そういう手の抜き方をしていては、身につくものも身につきません。

「自分で選ぶ目」を養うには、どうしたらいいか。
やはり、王道ですが、投資の良書と呼ばれる本を何冊か読み、実践する中で自分に合うか合わないかを試していき、その中で出てきた疑問や課題を丹念に自分で解決していく。
そんなことの繰り返しではないでしょうか。
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Posted by水瀬ケンイチ