高齢者だけでなく、学生さんもインカムゲインがお好き?

楽天証券に、投資と投機、インカムゲインとキャピタルゲインに関するコラムが掲載されています。

楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」
第154回 誤解に満ちた「投資」と「投機」

詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、内容は、山崎氏が担当している大学の授業の期末試験で、「『投資』と『投機』をどう区別するといいか、経済的性質の違いと、運用者にとっての意味の観点から論じて下さい」という問題に対して、学生たちの誤答に偏りが見られたということです。
いったい、どんな偏りなのでしょうか?

誤答のパターンは、以下のとおりだったとのこと。

(1)投資はインカムゲインの獲得を目指すもので、投機はキャピタルゲインを狙うものだ
(2)投資は対象企業や日本経済を「応援」する心構えで行うが、投機は自分さえ儲ければいいという態度だ

ああ…なんとなくわかります。
投資をイメージだけで捉えると、(1)も(2)も一見良いことを言っているようにも見えます。

山崎氏は、「問題の出題意図はリスクプレミアムの有無にある」と言っています。
当ブログの昔の記事で、私は投資対象をシンプル化して考え、「本質的に上がるもの」「本質的に中立のもの」「本質的に下がるもの」の3つに分類していると書いたことがありました(関連記事)。
当時は頭の中のもやもやした区分をうまく表現できていませんでしたが、ひと言で言えば、山崎氏の言うように「リスクプレミアムの有無」だろうし、「何某かの生産活動に資本を提供して付加価値を生み出すことが期待できる」かどうかということだろうと思います。

試験問題の解答に話を戻すと、(1)については、投資はインカムゲインとキャピタルゲインを合計した「トータルリターン」で考えるべきだし、(2)についても、精神論的には美しいですが、投資・投機の違いは心構えや態度の問題ではないと思います。

それにしても、学生さんも「インカムゲイン>キャピタルゲイン」というイメージをお持ちなんですね。
投信の分配金を必要以上にありがたがるのはリタイア後の高齢者だとばかり思っていましたが、若い頃からインカムゲインに対する偏重があるというのは意外でした。
行動ファイナンスでいうところの「時間選好の歪み」(報酬を早く受け取ることの時間的価値評価が直近重視に歪む傾向)が老若男女にかかわらず効いているということかもしれません。
学生さんのインカムゲイン偏重が、単なる語感のイメージではなく、例えば理論株価の算出に使われる「配当割引モデル」等に起因するものだと、まだアカデミックでよいのですが…。

まぁ、いろんな意味を含んだ上で「全ての投資は投機である」というご意見もありますし、投資・投機という言葉の定義は人それぞれ的な部分もあり、曖昧なものかもしれません。
ただ、言葉の定義はさておき、自分が投資している対象が本質的に「上がるもの」なのか「中立的なもの」なのか「下がるもの」なのかは、知っておいた方がよいと思います。
(あれ?表現が先祖がえりしているぞ^^;)

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コメント

素晴らしい・・

いつも有難うございます。

2006年当時の水瀬さんの記事、読ませて頂きました。
いやもう、本当に素敵ですね。

恐らく私は、ほぼ同世代です。当時ここまで意識して投資はしていなかったなぁ (^_^;)

>かずちんさん

痛いこともけっこう書いています。
でも実体験に基づいているので、誰かの何かに役立つかもと思っております。

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