投資信託を活用した長期分散投資に「根性」は不要か?

水瀬ケンイチ

面白い記事があったのでご紹介します。

All About マネー × Yahoo! ファイナンス
体育会系の資産運用にNO!マッチョ思想はいらない

リード文は、「投資を勉強していると「精神論、マッチョ思想」によく出くわします。根性とか才能とか努力とか苦労して覚えろとか、投資に精神論や体育会系のマッチョ思想を混ぜる人は、おおむねウソです」とのこと。

「体育会系のマッチョ思想」というのがいまいちピンと来なかったのですが、「才能」「努力や根性」「疑問をもたず、真似る」ということを強いる思想ということのようです。
記事の後半では、筆者の専門である401k(確定拠出年金)教育の現場の話が出ています。
そこでは、投資信託を活用した長期投資、毎月の積み立て投資、リスク低減のための分散投資が教えられています。

記事の趣旨には概ね賛同します。
ただ、実際に、投資信託を活用した長期分散投資・積み立て投資を実践している身としては、少し思うところがあります。



それは、長期間資産運用を継続するには、それなりの「根性」みたいなものが必要ですよ、ということです。

個人の資産運用では、市場暴落時に辛くなって、当初の意に反して資産を売却したり、積み立てを停止してしまったりする人をよく見かけます。
401k(確定拠出年金)であっても、市場暴落時に、資産の売却まではできなくても、当初の意に反して拠出額を減らしたり、拠出割合の変更(預金への過度の移行)等をやってしまうことはありえます。

また、逆も然りで、市場暴騰時に、浮かれて分不相応に拠出額を増やしたり、リスク性資金への過度の移行をしてしまうこともありえます。

個人の資産運用より401kの方が機動性がないので、衝動的な行動は取りづらい反面、一度動いてしまうと軌道修正しにくい(拠出額の変更は年1回、拠出割合変更は3か月に1回程度)ので、実は、より注意が必要なのではないかと思います。
長期間資産運用を継続するには、少しの忍耐力は必要で、それは「根性」とほぼ同じ性質のものでしょう。

とはいえ、おそらく筆者が言いたいのは「程度問題」だと思いますので、投資信託を活用した長期分散投資・積み立て投資というのは「過度の努力」や「過度の根性」を強いるものではないですよ、ということは付け加えさせていただきます。

<関連記事>
2011/05/09 インデックス投資への「過剰期待」と「過小評価」 その1
関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ