近視的に調子がよければもてはやされ…

水瀬ケンイチ

昨日のブログ記事「今後日本株は下落するのに、なぜ日本株式インデックスに投資するのですか?」には、たくさんのコメントが寄せられました。

その中に、まさに「我が意を得たり」のコメントがありましたので、ご紹介いたします。
Twitterのインデックス投資クラスタ(?)でおなじみの、虫とり小僧さんのコメントからの抜粋です。



タイトル:近視的に調子がよければもてはやされ…

日本株が、今後上昇するのか下落するのかは、もちろん分かりません。
ただまあ、自分の頭の中の悲観・楽観・プラス・マイナス様々な要因を総動員して投票大会をすると、どんなに分が悪いときでも51対49くらいで20~30年後には上昇しているだろう(配当込み)という結果になるので、投資するという判断を下しています。
その他にも、他のアセットクラスとの相関やリバランス作用などの分散効果を勘案しても、個人的には日本株インデックスに投資しないよりは投資したほうが良いだろうと思っています。
当然、将来、下落している可能性や分散効果がなかった場合も自己責任として含んだうえでの判断です。(これは、まったくアテにならない個人的な判断材料なので、他人様に日本株への投資を勧めるものではありません)

自分のアセットアロケーション(無リスク資産を除く)における日本株の割合は1割ほどで、これはインデックス投資を始めた5~6年前から変わっていません。
2006年末から2007年にかけての日本株好調時には「日本株が1割なんて少なすぎる。もっと増やすべきだ。分散投資にかぶれすぎ!」と言われ、ここ数年は「日本株を持っているなんてバカじゃないの?しかもインデックスだなんて終わってる」というようなことを言われました(涙)

やはり人間は感情の生き物なので、日本株の調子がよければ「日本株をもっと増やせ!まだまだガンガン騰がるぞ!バブル後最高値更新はもうすぐだ!」ともてはやし、調子が悪ければ「日本株はもう終わりだ!早く逃げろ。もう見込みはない」とこき下ろすのは仕方ないと思います。
こんなコメントを読まれても、相場が好調であれば「ブレないスタイルはグッド!」くらいには思ってもらえるのかもしれませんが、最近の状況では「負け惜しみを言ってるだけ。自分の間違いを認めたくないから思考停止に陥っている」と多くの人に思われるのでしょう。(もちろん、ダウンサイドのリスクも請け負った上での判断結果として投資しているのですが…)


以上です。

日本株式インデックスについての捉え方が、私が考えていることにとても近いです。
また、外部からの評価の変化についても、これはまさに、ブログを6年運用してきた私が常々感じていることとほぼ一致します。

たった6年ですが、その間にも相場環境は激しく変化してきました。
ブログでは同じことを言い続けているのですが、相場次第で外部からの評価がガラリと変わります。豹変すると言ってもいいかもしれません。ある時期は賞賛され、ある時期は非難されます。

私も虫とりさん同様、これは仕方がないことだと思っています。
私を含め、人は直近の出来事が印象に残ってしまい、評価期間全体の評価が正しく行なわれない傾向があります。これを「近接誤差」(Recency Bias)というそうです。
そのため、長期投資家であっても、どうしても短期の相場動向に一喜一憂してしまう人が多いのかもしれません。

また、同じ事象であっても、投資方針によってそれがピンチであったり、チャンスであったりします。
例えば、株価が暴落した時に、「早くロスカット」と考える人もいれば、「絶好の買い場」と考える人もいます。
20年間低迷している日本株についても、投資方針によっていろいろな見方があっていいと思います。

これからも外からはいろいろ言われるのでしょうが、自分が決めた投資方針に従い、腰を据えた運用を心がけたいと思います。
最後になりますが、コメントの抜粋を快諾してくれた虫とり小僧さん、ありがとうございました。

※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。
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Posted by水瀬ケンイチ