かわいい投資4コマ漫画に猛然とツッコむおっさん

水瀬ケンイチ

かわいい投資4コマ漫画を発見。



ほんわか~となっていたのですが、暇だったので、このかわいい投資4コマ漫画に、大人げなく猛然とツッコミを入れてみたいと思います(笑)



どこにツッコミを入れたくなるかは、投資戦略によって人それぞれかもしれません。
私の場合は、こうです。

(1)日経平均への集中投資は、リスクが高い割には期待リターンが低い

保有資産の値動きの8~9割はアセットアロケーションで決まると言われています。
日本株式は、期待リターン4.80%・リスク22.15%です。
一方、先進国株式は、期待リターン5.00%・リスク19.59%です。
資産クラス単体で見ても、先進国株式のほうがリスクが低く期待リターンが高いです。

例えば、これを半々に組み合わせると、期待リターンは4.90%・リスク16.65%と、期待リターンをあまり損ねることなく、それぞれの資産クラス単体もリスクを下げることができます。
(データ出典:ファンドの海さんのアセットアロケーション分析より)

個人的にはあまりおすすめしませんが、どうしても投資商品を1つだけにしたいなら、日経平均インデックスよりも、アセットアロケーションに納得できるグローバルバランスファンドに投資した方がよいと思います。

(2)「世界で最も強い通貨を持つ経済大国」という表現がビミョー

これは言いがかりかもしれませんが、「世界で最も強い通貨を持つ」ことと「経済大国」であることが、いかにも同義であるかのような雰囲気を言外に感じます。
つまり、「経済大国の通貨は高くなる」とショートカットの子が(もしかしたら漫画作者も)が考えているように見えます。なんとなくそう思っている方々も、いらっしゃるのではないでしょうか。

大事なことなので何度でも書きますが、長期的には「為替レートは2つの国の通貨の購買力(モノを買える価値)が同じようになるように決まる」ので、

・インフレ率の高い国の通貨は長期的には価値が下がる →多くの新興国など
・インフレ率の低い国の通貨は長期的には価値が上がる →まさに日本

であり、日本が円高なのは、経済大国だからではなく単にデフレだからというのが、購買力平価の考え方です。
もちろん、為替の変動要因はさまざまなものがありますが、長期的には購買力平価で説明できる部分が大きいと思われます。
ゆえに、「世界で最も強い通貨を持つ経済大国」という表現は誤解をしている、もしくは誤解を招く表現でありビミョーです。
<関連記事>
2010/05/24 購買力平価は大正初期から成り立っていた

上記2点が、私のツッコミポイントでした。
もう1点加えるなら、日本株式インデックスにしても日経平均よりはTOPIXの方が…とかありますが、長くなるので割愛させていただきます。

もっとも、実は4コマ漫画の欄外に「編集Hのつぶやき」として、「現在の日経平均株価8000円台に対して、1989年末は3万8915円87銭、2006年末は1万7225円83銭なので、長期的に見るとあまりもうからなかったりするのは内緒です」と書かれているので、本気で勧めているわけではなさそうです。
純粋に投資系のお話エンターテイメントとして書いているだけかもしれませんね。

P.S
ご承知のことと思いますが本記事はシャレなので、「相関係数が高まっているから云々」とか「大人げない」とか「かわいいは正義!」とかいうクレームはよこさないでください(笑)
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Posted by水瀬ケンイチ