非合理な自分を逆手にとって投資を続ける「仕掛け」を作る

水瀬ケンイチ

投資を続けるための工夫についての、面白いコラムがありました。

楽天証券 山崎俊輔「『なんとなく』から卒業!実践・資産形成術」
2011/11/09 第9回 老後資金準備を減らさない工夫をさらに考える

詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、無理やりまとめると……

老後資産形成は取り崩さないことも重要だが、根性論ではうまくいかない。
(1)証券口座×投信で運用すると解約に日数がかかり面倒くさくなる
(2)確定拠出年金、国民年金基金等の原則解約できないところで運用する
(3)老後資金準備のための積立額は無理のない範囲で設定、残りの金額でしっかり生活を行えるよう家計管理に注意
など、合理的ではない自分を逆手にとって資産形成を行えるような「仕掛け」を作るといい。

こんな感じでしょうか。



自分が非合理的な存在であることを認め、逆にそれを活用した仕掛けを作ってしまおうというのには、大賛成です。
こういう考え方、無理がなくて大好きです。
うちのブログで公開している「売らずに我慢するテクニック」にも通じるものがあり、親近感がわきます。(テクニックを集めたカテゴリーはこちら

心理学や行動ファイナンスでは、人間の「心の歪み」として避けるべきものという扱いのバイアスを、投資の継続に積極的に活用してしまおうというのが「売らずに我慢するテクニック」の主旨です。
同様のことを、「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(山崎元・水瀬ケンイチ共著)やダイヤモンド・オンラインの連載でご紹介しています。
内容は一見くだらないものも多いですが、認知的不協和など人が誰でも持っているバイアスを利用しているので、意外と強力です。
ご興味があれば、あわせてご覧ください。

ただしこれらは、適切に分散されたポートフォリオをバイ&ホールドする戦略を採用している投資家に限って、有効なテクニックです。
タイミング投資や集中投資をする投資家には、効果がないばかりかかえって害になりかねません。
用法・用量を守って正しくお使いください。ピンポン。

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Posted by水瀬ケンイチ