「絶対収益を目指す」ということ

水瀬ケンイチ

最近、「絶対収益」という言葉をちらほら見かけるようになりました。

相場低迷時に「絶対収益」という言葉に注目が集まるのは、いつものことですし、投資家心理として無理からぬことだと思います。

絶対収益が実現すると信じているかたは、ヘッジファンドを買っているようです。
Yomiuri Onlineの「ランキングで読み解く投信」によると、10月の投資対象による分類別資金増減額ランキングの第2位にヘッジファンド型が入っているとのこと。

上記コラムには、「収益のうちの20%などを運用の成功報酬として信託報酬に加算する一方、損失が出た場合には運用が失敗したというペナルティはない、投資家にとって非対称の報酬システムを採用しているものもあります」とあります。
相場低迷時だけでなく相場上昇時にも、高コストに見合う収益を継続して上げられるのかを、厳しく見ていく必要があると思います。



また、最近ではこんな話もあります。
ブルームバーグにによると、アジアの小規模ヘッジファンドが、個人投資家を狙っているらしいです。
なんでも、機関投資家が大規模で実績のあるファンドを選考しているからとのこと。
絶対収益が得られるかどうかは別として、せめて良質なヘッジファンドを選んでほしいものです。

【Bloomberg.co.jp 2011/11/16より引用】(該当記事
アジアの小規模ヘッジファンド、個人資産家に照準-投資資金減少で
アジア太平洋地域で運用資産1億ドル(約77億円)未満のヘッジファンドが個人資産家やファミリーオフィスに重点を置いている。機関投資家が、運用資産のより多い実績のあるファンドを選好しているためだ。
【引用おわり】

「相場状況にかかわらずリターンを目指す」という目論見自体はともて魅力的ですが、「目指す」ことと「できる」ことは大きく異なります。
リスクを取らずにリターンだけを得ることを「フリーランチ(タダ飯)」と言いますが、多くの投資家を惹きつけてやまないフリーランチはどこにもないというのが、残念ながら現実です。

最後に、ヘッジファンドのインデックスというものがあるので、その実績をご覧いただき、「絶対収益を目指す」とはどういうことかを、各々考えていただければと思います。

photo_20111117.jpg
hedgefundresearch.comより引用・クリックで拡大します)


追伸
「ヘッジファンドなんか使わなくても俺の投資法なら絶対収益をあげられるぜ!」というかた、応援しております。頑張ってください。
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Posted by水瀬ケンイチ