ポートフォリオの要!日本債券インデックスのリスクが拡大中!?

STAMインデックスシリーズやeMAXISシリーズの日本債券インデックスに採用されている「NOMURA-BPI 総合」のデュレーションが長くなってきているというレポートです。

ニッセイ基礎研究所 ニッセイ年金ストラテジー
2011年11月号(vol.185) 拡大する債券ベンチマークのリスク~NOMURA-BPI 総合のデュレーションは7年に~

詳しくは上記レポートをご覧いただきたいのですが、1985年には4年だったデュレーションは、機関投資家のニーズを踏まえる形で超長期(20年・30年・40 年)国債が大量発行されるようになり、遂に7年を超えたとのこと。
その結果、日本債券クラスのリスクが実際には拡大しているのではないかというのです。

「デュレーション、デュレーションってうるせぇな、そもそもそのデュレーションって何だよ?」というかたのためにググっておくと、デュレーションとは『債券に投資した額の平均回収期間。金利が1%変化した時の債券価格の変動を示す指標として使われる』(出典:知恵蔵2011)というもの。
デュレーションが長くなると、その分債券価格の変動(つまりリスク)が大きくなります。

さあ、これは困ったことになりました。
ポートフォリオのリスクを抑える役割を担っている(場合が多い)日本債券クラスのリスクが変動してしまったら、ポートフォリオ全体のリスクまで変わってしまいます。
いったいどうすればいいのでしょうか?

レポートでは、「NOMURA-BPI中期、長期(7-11)、Ladderなど、投資年限が限定されていてデュレーションが安定している指標を採用する」などと言っていますが、そんなニッチなインデックスに連動した商品は、少なくとも一般の個人投資家が買えるものは存在しません。(機関投資家向けだからしゃーないですが)

個人的に思いついた対策案を列挙しておきます。

≪対策案その1≫ 日本債券インデックスファンドのまま放っておく
デュレーションが長くなったからと言っても、別にリスクが株式等と同じレベルになったわけではない。細かいことで大騒ぎせず、債券という原資産の本質を重視してそのままにしておく。何年かごとに直近のデータでアセットアロケーションを計算しなおせばいいだけ。

≪対策案その2≫ 自分でラダー型ポートフォリオを組む
インデックスのデュレーションが勝手に変わるなら、自分で作ってしまえばいいじゃないか。毎年、10年債等を同じ金額ずつ買っていけばいいだけ。満期まで保有すれば(そして10年で1周すれば)、デュレーションは固定される。

≪対策案その3≫ デュレーションを短期で固定
「NOMURA-BPI中期、長期(7-11)、Ladder」などに連動したインデックス商品はないですが、短期債だけに投資する商品ならあります。ご存知MMFです。また、将来の金利上昇を予想するかたにはぴったり。

≪対策案その4≫ 債券価格変動を回避
そんなことできるのか?と思われるかもしれませんが、債券価格が変動しない債券があります。それが個人向け国債(変動10・固定5・固定3)です。途中売却しても、過去何回分かの利子を手放せば、金利動向にかかわらず元本に影響なく売却可能。

どの方法がよいかは別として、いろいろ方法はありそうです。
どれがよいか、あるいは他の方法など、自己責任で考えてみてください。

P.S
個人的には、その3&その4で運用しているので、日本債券インデックスのデュレーション長期化にはあまり影響を受けません。その代わり、金利低下時の債券価格上昇の恩恵にもあずかれませんが…。


<関連記事>
2011/11/03 【第5回】 保有資産の値動きの9割を決める資産配分の「肝」は意外にも日本債券だった!
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コメント

DLIBJ公社債オープン(短期コース)だとデュレーションが短いので
国内債券インデックスとMMFの中間に位置する性質を示しているようです。

金利の問題で最終的なリターンが落ちるのが勿体ないのですが、
アクティブファンドの割に信託報酬も低いので、
私は国内債券クラスにこれを一部組み込んでいますよ。

DLIBJ公社債オープン(短期コース)はいいファンドですよね。
アリだと思います。

米国ETFなら残存期間別に細かく分かれた債券ETFが揃っているので、
デュレーションのコントロールができるんですけどね
日本には国内債券に投資するETFが1つも無い状況ですよね
日本のETFをもっと機関投資家に利用してもらうには国内債券ETFを…というのは次の記事の話ですか

まあ国内債券ETFが設定されたらされたで金利上昇のフラグになりそうなので、
自分も国内債券クラスはMMF・個人向け国債をメインにしていますが


出典は忘れましたが、逆に銀行の持っている日本国債は短期化しているのだとか。
やはり金利上昇リスクを具体的に意識する局面なのでしょうか。

個人的には、1%以下の金利なら普通預金やそれに準ずる形にして、
機動性を高めておく方が良いかと思っています。

MRFとMMFの違い?

いつも勉強させていただいております。もし、ごぞんじでしたら、お時間があればお教え戴きたいのですが、MRFとMMMFの違いって何なのでしょう。

>>米国ETFなら残存期間別に細かく分かれた債券ETFが揃っているので、
デュレーションのコントロールができるんですけどね

仰るとおりだと思います。
短期、中期、長期の債券ETFがほしいところです。


>>出典は忘れましたが、逆に銀行の持っている日本国債は短期化しているのだとか

こわいこわい。


>>MRFとMMMFの違いって何なのでしょう

http://www.daiwa-am.co.jp/guide/fund_faq/prod_01.html

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