楽天証券・ブラックロック共催ETFブロガーセミナー「グローバル投資、次の一手」参加レポート (その1)

先日、楽天証券・ブラックロック共催のETFブロガーセミナーに参加してきましたので、レポートします。

ブラックロック ラス・ケステリッチ氏


■セミナー概要
グローバル投資、次の一手
 ~不透明なマーケット環境下におけるETF投資戦略~

日時:2011年12月7日(水) 19時00分開場 19時30分開始
場所:ベルサール八重洲
進行:
(1) 開会の挨拶 (楽天証券 新井氏)
(2) 「Global Opportunities ~不透明な市場環境における投資戦略」
   ブラックロック iシェアーズ・グローバル・チーフ・インベストメント・ストラテジスト
   ラス・ケステリッチ氏
(3) 「市場見通しに基づくETF活用法」
   ブラックロック・ジャパン株式会社 iシェアーズ事業部 ストラテジスト
   渡邊 雅史氏
(4) パネルディスカッション「世界のETF事情」


ETFの世界シェアNo.1の運用会社であるブラックロックのお話を直接聞けるということで、断腸の思いで忘年会をキャンセルして参加してきました(笑)
大まかな構成としては、「ブラックロックのストラテジストによる2012年相場見通しと、それに対応する(日本で売買可能な)ETF銘柄についてのお話」がメインで、サブとして、「日米のETF市場の現状と課題についてのディスカッション」という感じでした。
ポイントを箇条書きでレポートします。
(内容については、水瀬の主観による省略やまとめが含まれることをご了承ください)


「Global Opportunities ~不透明な市場環境における投資戦略」
  ブラックロック iシェアーズ・グローバル・チーフ・インベストメント・ストラテジスト
  ラス・ケステリッチ氏

■世界経済の全体像
・2012年は、ゆっくりとではあるが世界経済は成長していくだろう。欧州を除く多くの国においては深刻な景気後退はないだろう
・3分の1の確率のワーストシナリオは、(1)欧州債務危機の悪化、(2)米国の拙速な財政緊縮、による本格的でグローバルな景気後退に陥ること

・米国の先行指標を見るとリーマン・ショックの2008年とは違う。僅かだがプラス
・中国は成長鈍化するがソフトランディング
・ドイツはプラス。しかし、欧州全体では景気後退の可能性あり
・日本は相対的に最も成長著しい国になるかもしれない。(1)東日本大震災の復興需要、(2)少ない欧州エクスポージャー

■株価への織り込みは?
・マクロ経済の期待値を見ると現在株式は割安
・この夏に、リスク資産(特に欧州株とコモディティ)が売られ、米国債と金ばかりが買われた
・インフレ率が低いことも株式には追い風

■欧州金融危機について
・金融機関が与信・貸付を減らしていることでマネーの流動性が低下
・解決は政治的問題があり難しい。ドイツの納税者はギリシャの過剰消費をこれ以上助けたいとは思わない
・EUは構造改革する必要がある。早くしないと、スペイン・イタリアに貸付する者がいなくなるだろう

■米国の財政緊縮について
・米国の債務は欧州よりも大きいがこれは長期的課題であり、拙速な引き締めは危険
・過去4年の可処分所得の伸びの7%は、政府支出によるもの
・年末で期限切れになる所得税減税と緊急失業給付が延長されないと、二番底に陥る可能性あり
・両方避けられればプラス成長を確保できるだろう

■どこに投資すべきか?
・先進国の大型株、特に超大型株
・MSCI WORLDのバリュエーションが割安。超大型株はもっと割安
・日本株もPBR1倍以下で割安。成長率は欧米を上回るだろう
・欧州ではPER7倍程度のドイツ、オランダが割安で良いだろう
・その他、ドル・ユーロ・円以外の小国では、債務が少なく成長率が高いカナダ、オーストラリア、シンガポール、スイス、香港が良いだろう
・エマージング市場も1年前と違って先進国より更に割安。2012年はそれほどインフレは問題にならない。ブラジル、ラテンアメリカ(コロンビア・チリ)など

・セクターではエネルギーが良いだろう。PER10倍と他のセクターよりも割安
・設備稼働率が向上中であり、バリュエーションはもっと高くてよい

・債券市場はマネーが退避してきており、割高で良くない
・国債と比較して社債は割安であり、オーバーウェイトをすすめる


ラス氏の講演は以上。
続いて、ブラックロック・ジャパン渡邊氏の講演でしたが、『ETF関連で複雑な商品が出てきたので、全体を「ETP(Exchange Traded Product)」として、
・ETF (Exchange Traded Fund)
・ETN (Exchange Traded Note)
・ETC (Exchange Traded Commodity)
・ETI (Exchange Traded Instrument)
と区分けしたい』という提案があった他は、ラス氏の市場見通しに対応するiSharesのETF銘柄の紹介が中心だったので、割愛させていただきます。
(超大型株ならIOO、社債ならLQDなど、きれいにiSharesの銘柄におさまるようになっていました^^;)

ラス氏のお話では、今後の投資に関して、かなり具体的なアドバイスがありました。
主に、経済の先行指標やアセットクラスのバリュエーションの各種データから、良いと思われるアセットクラスを導き出していました。
ブラックロックでは、どういう部分に着目して経済動向を予測しているのかが分かり、とても参考になりました。

ただ、個人的には、いくらブラックロックであっても予測はあくまで予測であり、将来そのとおりになるとは限らないことから、参考程度にとどめておきたいと思います。

また、渡邊氏からラス氏の相場見通しに対応するETFの紹介がありましたが、それは「コア&サテライト戦略」の「サテライト」部分のお話であり、「コア」部分はしっかりとバランスの良いポートフォリオを作るのが前提である旨の説明があったことを付け加えさせていただきます。

(次回につづく)

※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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コメント

参加出来なかったので、レポート助かります。

このセミナーは、出張で不参加でしたのでレポートいただき大変助かります。ブラックロックの相場見通しといった内容かなと感じています。

続記事楽しみにしています。

本当は出たいが・・・

内容が面白いですね。
ただ、米国が緊縮財政で悪化するのならばバリュエーションで面白い投資対象は必ず出てくるので、そこを狙うのもありかと。
僕が狙っている銘柄は株価が上がってきているので、ここらでドカンと下げて「高配当ゲットだぜー」作戦やりたいです。
今日はIBのウェビナー(WEB+SEMINAR=ウェビナー)でトレーディングツールの使い方の解説があります。
更に、今日のNYは1月効果が出る前に高配当株ゲット作戦をやって勝負します。
ETFはどれにするのかを決めているので、後はNY市場を待つばかりです。
楽天証券・ブラックロック共催ETFブロガーセミナー「グローバル投資、次の一手」も参考に色々やりたいです。

>>参加出来なかったので、レポート助かります

ブロガーセミナーなのに、当日見知ったブロガーさんの姿が見えなかったので不安でした(笑)


>>続記事楽しみにしています

書きました。よろしければご覧ください。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1895.html


>>今日はIBのウェビナー(WEB+SEMINAR=ウェビナー)でトレーディングツールの使い方の解説があります
>>更に、今日のNYは1月効果が出る前に高配当株ゲット作戦をやって勝負します。

本文にも書きましたが、ブラックロックでもアクティブ運用は「サテライト」でという趣旨のことを言っていましたので、トレードはほどほどにどうぞ。
でもIBだとまったくトレードしないと逆に手数料が発生するんでしたっけ。

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