何故と聞かれて分かること

水瀬ケンイチ

最近、妻が投資を始めたこともあるためか、いろいろ素朴な質問をされます。

日経平均が上がったというニュースを見て、
「どうして今日は株価が上がったの?」
長期金利が上がったというニュースを見て、
「金利が上がると、どんな影響があるの?」
原油が高値更新というニュースを見て、
「原油が上がると、どうなるの?」
円急騰というニュースを見て、
「どうして急に為替が動いたの?」
投資信託を買うにあたり、
「日本株と外国株、どっちがいいの?」
等々。

中には即答できる質問もありますが、質問が素朴であればあるほど、どう答えればよいか悩んでしまいます。
例えば、「どうして今日は株価が上がったの?」という質問に対する答えひとつとってみても、答えるのはなかなか難しいと思います。

たしかに、大引け後の日経新聞等のメディアを見ると、その日の株価の動きが、「米国の株高を好感して」とか「企業業績改善の期待感から」とか、もっともらしい理由で解説されています。
しかし、これって本当に正しいのでしょうか?たまたま記者がそう感じているだけなのでは?
何故なら、いつも根拠が書かれていないからです。あっても、「どこかの証券会社のストラテジストが言っていたから」というようなおよそ十分とは言えない根拠しか書かれていません。全国の投資家にアンケート調査をした訳でもなんでもありません。


では、調査すれば分かるのでしょうか。
ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール著)にも書かれている「ランダム・ウォーク理論」によると、「価格の動きはそれ以前の動きには関連せず、ランダムな経路をたどる」と言われています。もしそうだとすれば、「ランダムな経路」に理由なんか付けられますかいな。
一方で、ランダム・ウォーク理論に真っ向から対立している理論もあります。
ごちゃごちゃ考えているうちに、よくわからなくなってきて、こう答えてしまいます。

「多分誰にもわからないと思う」

あ~あ、何十冊もの本を読んで勉強しても、こんな答えしかできない自分が情けない。
次の金利についての質問にしたって、教科書的には金利上昇は株価にマイナスなのですが、今日だって、金利急上昇にもかかわらず株価は大幅に上昇しています。
誰かも言っていましたが、まさに「世の中分からないことだらけ」です。

でも、いろいろ素朴な質問をされることで、自分は基本的なことすら分かっていない中で、知った顔をして投資をやっているのだということに気付かされます。それはいいことだと思います。
まだまだ謙虚に勉強しなくてはいけません。
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Posted by水瀬ケンイチ