山崎元氏が単独のインデックスで最も魅力的に感じているのはなんとアレ

水瀬ケンイチ

世の中にはいろいろなインデックスがありますが、山崎元氏が単独のインデックスで最も魅力的に感じているのはなんとアレでした。

楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」
第164回 「インデックス」を評価する視点を巡るあれこれ

詳しくは上記コラムをご覧ください。
お話のメインは、「インデックス(株価指数)の目的は三つある」「TOPIXと日経平均では?」という点についてです。
ちょうど先日、「信託報酬はニッセイ日経255(日経平均連動)の方が安いですが、CMAM(TOPIX連動)を購入している何か理由があるのでしょうか?」というご質問をいただいていたので、その回答にもなっていると思います。

しかし、私が個人的に着目したのは、最後の章にある、「運用対象としてのインデックスの選択と可能性」の部分です。
そこには、ファンダメンタル・インデックスへの期待とともに、現時点で単独のインデックスで最も魅力的に感じるのは……


「FTSE Global All Cap Index」

だと書かれていました。あら意外!?

「FTSE Global All Cap Index」といえば、先日のブログ記事『「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)が更にパワーアップ』でお伝えしたとおり、VTの新たなベンチマークで、全世界(日本・先進国・新興国)の大型株・中型株・小型株を網羅したインデックスです。
ちなみに、その後の調べで、大型株:中型株:小型株の割合は、73%:15%:12%であることが分かり(該当記事)、これまた絶妙です。

ただ、山崎氏は、「FTSE Global All Cap Index」だけだといささか外貨比率が高いので「VT 70%+TOPIX 30%」程度にアレンジするといいかもしれないという提案もしています。
また、運用に当たっては単独のインデックスである必要もないので、「MSCI-KOKUSAI 25%+MSCI-EM 25%+TOPIX 50%」といった組み合わせでもいいとも言っています。

共著「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」執筆の時もそうでしたが、山崎氏は為替リスクを「取ってもリターンが増えないリスク」としてできるだけ回避し、日本株比率を高めに算出する傾向があるようです(こまめに為替ヘッジができるなら別だとも仰っていましたが)。
私も円高には随分苦しめられているクチなのでよく分かりますが、個人的には、為替リスクを取ってでも、海外の経済成長やビジネスに投資したいと思う気持ちが大きいのと、ツールを使って期待リターンとリスクを計算しても大差ない(※)ことから、「FTSE Global All Cap Index」だけでもけっこう好みです。

※大差ないというのは、ポートフォリオ全体の期待リターン・リスクの水準を決定的に左右するのは、株式クラスの中身云々よりも日本債券クラスをどれだけ加えるかである、という見地からの意見です。
<関連記事>
2011/11/03 【第5回】 保有資産の値動きの9割を決める資産配分の「肝」は意外にも日本債券だった!

私は、VTがこの「FTSE Global All Cap Index」に連動していて、かつ信託報酬が年率0.25%と格安なことから、今後のリレー投資先有力候補の海外ETFとして検討しているところです。
現在は、IVV+EFA+VWOの海外ETF3本を組み合わせていますが、マイアセットアロケーションで加重平均した信託報酬は年率0.22%で、小型株が含まれる・割高な売買手数料が3分の1で済む・リバランスの手間なし、というメリットと天秤にかけて検討中です。

話があちこち脱線しましたが、山崎氏が最も魅力的に感じるインデックスは「FTSE Global All Cap Index」だとの意見に私も賛同したいと思います。


P.S
余談ですが、山崎氏があってもおかしくないと言っている「アクティブ運用ETF」や「ファンダメンタル・インデックスETF」は、米国では既に実現していて何種類も存在しています。(残念ながら日本の証券会社からは買えませんが…)


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Posted by水瀬ケンイチ