【シンプルに解説】 「出口戦略」という魔法の言葉の罠

水瀬ケンイチ

前回の記事『「出口戦略」という魔法の言葉の罠』には意外と反響がありました。

その中で、あの記事では誤解を招きかねないというご指摘があったので、解説をしておきたいと思います。
ご理解いただいているかたは、「最初からそう言ってるじゃん」と思われるかもしれませんが、世の中にはいろいろな人がいるので、受け取り方も人それぞれということで我慢してください。

ダラダラ書いてまた誤解されると意味が無いので、今回は私が言いたかったことを、シンプルに箇条書き&補足コメントという形式にします。


「出口戦略」という魔法の言葉の罠

・インデックス投資家は株価予測をしないで低コストな商品を長期保有する
(補足:コントロールできるのはコストとリスクのみ。期待リターンはプラスだが自分ではコントロールできない)

・純資産額が大きくなると株価暴落が不安になり、「自分がリタイアする頃には損益がプラスになっていなければ困る」と考える人が出てくる
(補足:リスク許容度の限界に近づくということでしょうからやむを得ない)

・不安になったインデックス投資家が「出口戦略」という言葉を聞き、「リタイアする頃に利益を確保できる方法がある」と錯覚する
(補足:「出口戦略」という言葉が知的で魅力的だからこその錯覚)

・株価動向を予測しないはずが、○年後には必ず儲かっている方法を探しだす=予測する→矛盾
(補足:これこそが私の問題提起)

・「最終的に利益を確保する出口戦略」を探し続ける→見つからない
(補足:当たり前。「出口戦略」という言葉への過剰期待が原因)

・「出口戦略」でできることは、リスク許容度の低下にあわせて、アセットアロケーションの債券比率を増やしていく、あるいは、投資金額自体を小さくしていくことくらい
(補足:リタイア時にリターン状況がどうなっているかは運の要素もありコントロールできないと腹をくくるべし)

おしまい。




私が言いたかったのは、これ以上でも以下でもありません。

しかし、筆力もないのに、インデックス投資家以外のかたも見るから丁寧に説明しておこうとか、少し面白おかしく書いてみようとか、余計なことを考えたのがいけなかったのかもしれません。
なぜか、「株価動向がランダムなら投資する意味なし」という意見が出たり、Wikipediaの言葉の定義に対する疑義が出たり、私が「死ぬまで換金するな」と同義のことを言っていると思われるかたが出てきたり、よく分からない事態になってしまいました。
それもこれも、私の余計な言葉の装飾(もしくは不足)があったからだと反省し、シンプルに解説してみました。

こうしてみれば、当たり前で面白くもなんともない話でしょう?(^^;


なお、本記事の本旨とは違いますが、過去記事から、リタイアに向けた投資法関連の記事を、関連記事として抜粋してまとめておきます。ご興味があればご覧ください。
2008/05/07 ゴールデンウィーク早期リタイア考(その5) 自分の早期リタイア計画
2009/04/25 ニッセイ基礎研究所の債券ポートフォリオ運用戦略
2010/09/06 運用資産の取り崩し方
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Posted by水瀬ケンイチ