日本のETF市場が最悪期を脱しつつある!?

水瀬ケンイチ

ロイターによると、日本のETF市場が最悪期を脱しつつあるそうです。

ロイター 2012/02/10より引用】
焦点:最悪期脱しつつある日本のETF市場、拡大には課題も
日本の上場投資信託(ETF)市場が最悪期を脱しつつある。取引所主導で上場銘柄を増やしてきた効果が出始めており、売買代金や資産残高が徐々に増加してきた。証券各社間で商品設定の競争が高まっており、コモディティや新興国株など投資対象を多彩に組み込んだ海外商品を販売することで投資家のすそ野が広がっている。

ただ、さらに流動性を高め市場をさらに拡大するためには国内機関投資家の本格的な参加が不可欠だ。
【引用おわり】

記事によると、2011年のETF市場は、資産残高の対前年比が、

世界全体 3.0%増
米国 5.5%増
欧州 6.2%減 ※減ですよ
日本 8.6%増

であったとのこと。
日本のETF市場は、対前年伸び率が、欧米や世界平均よりも高かったんですね。
2010年の発射台が低いことを割り引いても、これは良い結果だと思います。



昨年3月の「中国関連株50」上場で、東証がETF銘柄100本上場という「目標」を達成しました。
国内ETF市場も、個人投資家の資産運用のコアになり得るアセットクラスで、ラインナップがほぼ出揃いました。
(国内債券ETFが出ればコンプリート?)

あとは、流動性の向上が課題だと思います。
昨日の記事でも書きましたが、流動性が低いと、思ったような価格で売買しづらくなるし、「NAV(純資産価値)と市場価格の乖離」も安定しません。

ロイターの記事でも指摘されているように、日本のETF市場のさらなる拡大には、ETF先進国の米国同様、機関投資家の参加が必要不可欠だと思われます。
以前、ブラックロックのブロガー向けセミナーでは、日本のETF市場で機関投資家が参加するには、「流動性の供給に課題がある。リベートやペナルティが不十分であり、NAVと市場価格の乖離もある」と指摘されていました。

さすがに、ここら辺は私たち個人投資家がどうこうできる問題ではなさそうなので、金融当局や証券取引所の方々に課題を解決していただき、日本のETF市場の活性化を図ってもらいたいところです。

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2011/11/29 日米の機関投資家によるETF利用状況
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Posted by水瀬ケンイチ