日銀保有ETFのちゃっかり含み益から学べること

日銀が金融緩和策の一環で行なっていたETF購入ですが、含み損が解消されたようです。

【日経新聞 2012年2月18日朝刊3面より引用】
日銀保有ETF、含み損消える
株式相場の上昇で、日銀が買い入れて保有してきた株価指数連動型上場投資信託(ETF)の損益状況が改善している。日銀によるETFの平均買いコストは、日経平均株価の水準でみて推定9200円前後。追加金融緩和をきっかけに日経平均が9400円近くまで回復し、結果的に含み損は解消したようだ。
【引用おわり】

日銀のETF購入といえば、市場では「1%ルール」とまことしやかに言われています。
何かと言えば、日経平均が1%以上下落すると日銀のETF買いが入るという経験則のようなもののようです。
本当にそんなルールがあるのかどうか知りませんが、実際に、過去の日銀のETF購入のニュースを見ていると、日経平均がある程度下落したタイミングで、すかさず買いを入れているように見えます。

もちろん、日銀の目的は金儲けではありません。
金融緩和の一環としての市場への資金供給です。
日銀は、市場の強い要望に押される形で、2010年に「資産買入等の基金」を創設、以来、断続的にETFやREIT等を買い入れてきました。
記事によると、1兆4000億円の枠に対して、これまでに8475億円を購入してきたそうです。

そうやって下げ相場で何度も買いを入れていると、含み損はどんどん拡大していきます。
2011年上半期決算では442億円の含み損が発生していたと記事は伝えています。

しかし、平均購入単価がだんだん下がり、損益分岐点も下がっていきました。
日銀のETFの平均購入単価は日経平均で9,200円程度(推定)なので、日経平均が9,400円あたりに上がってきた今、ちゃっかり含み益に転じています。
もし今後も株価が上がると、あとはそれだけ儲けが積み上がるという状況です。

日銀は金融緩和しようとしていたら、期せずして自分が儲かってしまいました。
市場参加者から、「誰も投資したがらないからお前買い支えろよ」と迫られて渋々買っていた日銀が、その時買わなかった市場参加者より先に儲かってしまったというわけです。
これはなかなか面白い逸話です。

この逸話から、なにか学べることはあるでしょうか。
「たまたま株価が上がった結果オーライだ」と考えるか、「タイミングを図って投資すれば儲かる」と考えるか、あるいは「継続的に投資することが大事だ」と考えるか、捉え方は人それぞれだと思います。

個人的には、「プロでも買い時は分からないんだなぁ」ということと「下げ相場の時に、市場全体に買いを入れておくと意外とプラ転も早いんだなぁ」ということを感じました。
もちろん、結果論なので今後もこのとおりになるとは限りませんが(また株価が下落して含み損に戻るかもしれませんし)、ひとつの実例として、覚えておきたいと思います。

なお、私が行なっているドルコスト平均法は、損でも得でもない平凡な投資法ですが、下げ相場で株価が低い時には多めの口数を、上げ相場で株価が高い時には少なめの口数を自動的に調整して買う仕組みになっており、この逸話と整合的です。

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2012/02/13 積み立て投資家の貢献もちょっとは認めてよね
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コメント

1$=70円台が終わるかも知れない?

今や米国株、米国ETFはトータルではプラスです。
「継続は力なり」とよく言われますが。
一番大きかったのは米国個別銘柄であの銘柄でした。
流石に米国ETFは米ドル建てではプラスでも、為替相場の影響まで考えるとそんなにプラスにはなっていません。
今でも、米国ETFや米国株を買っており、昨日、入金を済ませてきたので、買い付け余力を反映する月曜日に買うチャンス到来です。
1$=70円台もそろそろ終わりなのかも知れません、大バーゲンセールも終わるのがちょっと寂しいです。

>ドルコスト平均法
たしかに一般投資家ができる方法としては有効ですね。
限られた時間/資金等を考えれば。
しかし、暴落時に買い込むのは精神的にはつらいですよねw
日銀は他人のお金だから大人買いできたもかもしれませんw

「いくら下げても買い続けること」

金の第一人者として知られる豊島逸夫氏が、以前、どこかのフォーラムで、「いくら下げても買い続けること」と言っておられたのを思い出しました。
日経新聞電子版のコラムで同氏は、「買うタイミングに自信の無い人は積み立てで買えばいい」「私も積み立てで買っている」と言っておられました。第一人者でも積み立てなのか、と驚きました。金の話ではありますが、投信の積み立てにも当てはまるんでしょうね。

究極のインサイダー取引なんでしょうねえ。これって。そういう趣旨で日銀はしてなかったでしょうが、結果的にそうなってますねえ。安いときに仕込んで、仕込みが終わったら株価が上がる政策を年度内に発表って。そのあたりの大人の事情がいろいろありそうですね。年金の評価損も減りますし。

私もドルコスト平均法で積み立てていますが、下げ相場(だと思われるとき)に買い続けるのは意外と気楽ですが、最近のように右肩上がりに上っていくときに、それについていく方が気分的にしんどい気がします…

水瀬さんの「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」だと余計に、いろんなことを考えちゃいます。

でも、「上げ相場で株価が高い時にも少なめの口数を自動的に調整して買う仕組み」で、買い続けることが大事なんですよね。
頭ではわかっているのですが…

まだ始めたばかりの私にとって、もう少し安く仕込む時期がほしいと思うのは自分勝手ですよねヽ(´―`)ノ

8301 日本銀行 急騰

このところ 8301 日本銀行が急騰しているのはそういうわけなんでしょうかね?
ここでは日経新聞の記事ですから日経225ETFの話となっていますが、実際にはTopixETFを買っているんだと思います。
でないとソフトバンクやユニクロ、ファナックをメインに買い支えてしまい、市場を歪ませる可能性が高いので、そんなことはやっていないと信じたいところ。

潮目が変わったのか??

いつもありがとうございます。

日銀 白川総裁曰く「当面物価上昇率は1%目処だが、中長期的にはそれ以上(2〜3)だ」というニュアンスのことをおっしゃてました。

20年間続いたデフレ(円高)局面が、転換点を迎えているのかもしれませんね。長期的に見れば、日本国の債務残高を緩やかなインフレによって徐々に徐々に解消させていく という当局の姿勢を感じました。。

「ドルコスト平均法万歳」とはなりませんが

積立を続けているとこういうことも十分起こり得るという良い実例でしたね。
「下がって下がって上がる」
ドルコスト平均法にとって最も良いパターンでしたね。

共感

<いっさんさん
<水瀬さん
おっしゃる通りと思いますよ。積立というしくみは、投信もそうだし、うまく配分された個別株式でも、かなりの威力を発揮します。自分も約5年前から愚直に積み立てたり、下げ相場時に買いを入れて売らないままホールドしていたら、ここ1週間程度の相場で一気にトータルプラスに転じてしまいました。こういう側面をもっとメディアがとりあげたらいいんですけどね。まあこのまま上げ相場が続くとは思わないですけど。それでも事前にその辺も納得しているから、慌てなくなったというところが、一番肝心かもしれませんね。

≫1$=70円台もそろそろ終わりなのかも知れません、大バーゲンセールも終わるのがちょっと寂しいです

為替動向は予測不能だと思っていますので、なんとも言えませんが、落ち着くところに落ち着くのでしょうね。


≫>ドルコスト平均法
≫たしかに一般投資家ができる方法としては有効ですね。
≫限られた時間/資金等を考えれば。

さすがに有効とまで言えるかどうかは分かりませんが、仰るとおり限られた時間と資金を考えれば、無難な投資法だとは思います。


≫金の話ではありますが、投信の積み立てにも当てはまるんでしょうね

自分で決めた投資方針を貫くことは大切だと思います。
ただ、金と株式では、資産の持つ性質が違う(本質的に将来の価格上昇が見込めるか・リスクプレミアムの有無など)ことには注意してください。


≫究極のインサイダー取引なんでしょうねえ。これって。そういう趣旨で日銀はしてなかったでしょうが、結果的にそうなってますねえ。

なるほど、そういう考え方もあるんですね。


≫水瀬さんの「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」だと余計に、いろんなことを考えちゃいます。
≫でも、「上げ相場で株価が高い時にも少なめの口数を自動的に調整して買う仕組み」で、買い続けることが大事なんですよね。

「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」は、パフォーマンス向上を本気で狙っているのではなく、あくまでインデックス投資の「退屈対策」なので、適度にわくわくしながらあまり肩肘張らずにやっています。
高かろうが安かろうが結局毎月、月内のどこかでは買うことになるので、何十年後から見ればどこで買ってもたいした違いはないかと思っています。


≫ここでは日経新聞の記事ですから日経225ETFの話となっていますが、実際にはTopixETFを買っているんだと思います。

日経225ETFを購入しているという話にはなっていませんでした。
記事では、日経平均の水準を例に、日銀のETF購入タイミングを説明していただけのようです。
日銀が何のETFを買っているのかは不明ですが、たぶんTOPIXではないかと推測しています。


≫20年間続いたデフレ(円高)局面が、転換点を迎えているのかもしれませんね。長期的に見れば、日本国の債務残高を緩やかなインフレによって徐々に徐々に解消させていく という当局の姿勢を感じました。。

なるほど、そうなるといいですね(^^)


≫「ドルコスト平均法万歳」とはなりませんが
≫積立を続けているとこういうことも十分起こり得るという良い実例でしたね。

仰るとおり、盲信せず一つの実例として覚えておきたいと思います。


≫自分も約5年前から愚直に積み立てたり、下げ相場時に買いを入れて売らないままホールドしていたら、ここ1週間程度の相場で一気にトータルプラスに転じてしまいました。こういう側面をもっとメディアがとりあげたらいいんですけどね。

本当は王道の資産運用だと思うのですが、メディアは派手な成功事例を求めていますから、地味な投資法をなかなか取り上げません。
ブログなどの個人メディアが中心になってしまうのでしょうね。

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