投信ブロガー、金融庁へ!?

水瀬ケンイチ

先日、金融庁からお呼び出しがかかりました。

と言っても、別に悪いことをしたからではありません。
「今後の金融所得課税の在り方など」について、個人投資家の意見を聞きたいとのことでした。
普段、証券会社や運用会社に、いろいろと直接意見・要望を出し続けている自分としては、その監督省庁に直接お話ができるなんて、これは願ってもいないチャンスではありませんか。

いざ、当日。
金融庁が入っている霞が関ビルに行ってみると、そこには見知った投信ブロガーイーノ・ジュンイチさんm@さんのお顔が。
ほっとしたところで、金融庁の方々が登場、意見交換が始まりました。



内容については、

(1)日本の個人投資家像
(2)日本版ISA
(3)金融商品に係る損益通算の拡大

について、それぞれ意見を述べるというものでした。

(1)については、日本の個人投資家像として、日本の個別株を短期売買する今までのスタイルだけでなく、国際分散投資した投資信託を少額から積み立てているスタイルの投資家が出てきていること、今や投資はお金持ちだけのものではない、ということを伝えました。

(2)については、素案にあった100万円×3年間という限度額の拡大を求めました。
人によって年間投資額はそれぞれですが、多くの人がそうであるように投資の目的を「老後資金」とおいた場合、年間100万円ではいかにも少ないので、増額をお願いしました。
また、3年間でおしまいではなく、期間の延長もというお話も出ていました。

(3)については、あまり発言機会はありませんでしたが、他のかたが熱く語ってくれました。

それから、議題にはありませんでしたが、関連する話題として、「長期投資優遇税制」があってもいいのではないか、という話もしました。
長期投資=善、短期投資=悪、というわけではありませんし、市場にはその両方の存在が不可欠であります。
しかし、日本の投資信託の平均保有年数が2.8年(運用最大手の野村アセットマネジメントでは1.5年)というのは、あまりにも短期投資偏向ではないか(該当記事)。事前に調べたところ、フランスでは8年超保有の株式の譲渡益は非課税なので、そういうものを採り入れてみてはどうかと伝えてきました。

私だけでなく他のおふたりも、思い思いにお話をされていました。
言ったことがそのまま実現されるとは思いませんが、金融庁の方々に、こういう個人投資家の考えを知ってもらえたらうれしく思います。

それにしても、単なるいち会社員の私が、ブログを書くことによって証券会社、運用会社、証券取引所などいろいろな金融関連機関の方々と意見交換する機会に恵まれてきましたが、ついに金融庁の方々とお話ができるようになるとは、本当にブログというのはすごいものだと思いました。

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帰りに霞が関ビルの目の前の YEBISU BAR で喉を潤しました

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Posted by水瀬ケンイチ