AIJ企業年金消失問題のニュースに隠れて公的年金運用益6,187億円

公的年金の11年度10-12月期運用損益が、6,187億円(+0.58%)のプラスだったと報道されています。

ロイター 2012/03/02より引用】
GPIFの11年度10―12月期運用利回りは+0.58%、外国株けん引し6187億円の運用益
公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2011年度10─12月期の運用利回りがプラス0.58%になったと発表した。プラスに転じるのは2四半期ぶり。円高の進行はあったものの、良好な景気指標を背景に上昇した米株市場など外国株式が貢献した。
【引用おわり】

例によって、公的年金について運用損失の時には大きく取り上げて騒ぎ立てるマスコミ各社ですが、運用益の時には取り上げないか、あってもごく小さなものです。
その中にあって、ロイターは大きく取り上げていました。
それによると、

・11年度10-12月期は、+6,187億円(+0.58%)
・11年度4-12月期は、▲2.54%
・自主運用を開始した01年度からの累積収益額は約20兆円のプラス

とのことで、運用の全体像が分かる内容になっています。
それに比べて、ブルームバーグは(1)運用益金額、(2)運用利回り、(3)運用資金総額を掲載、日経新聞朝日新聞は(1)運用益金額、(3)運用資産総額だけを掲載しています。年金運用状況の報道としては最低限のレベルだと思います。

最悪なのは、時事ドットコムで(1)運用益金額のみという、どの程度良いのか悪いのかまったく分からないという、年金運用状況の報道として不適切と言われても仕方がないレベル、YOMIURI ONLINEや毎日jpでは取り扱いすらありません(Googleニュースにて検索・2012/03/02 21:15現在)。

ここ数日、AIJの企業年金消失問題が連日大きく報道されています。
これは大きな問題ですが、一方で、年金全体を俯瞰すると、3階建ての3階部分の企業年金(そもそも3階部分がない方も多い)、さらにその中の一部の年金基金の話であるとも言えます。

多くの国民の年金のベースである1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金等を運用する公的年金(GPIF)の運用状況は、もっと大きく取り上げられてもいいようなものだと思うのですが、大きく取り上げられるのは損失が出た時だけという悲しい状況です。

せめて、年金運用を自分の資産運用の参考にしているいちインデックス投資家として、これからもウォッチしていきたいと思います。


P.S
ネットで公開されている範囲での情報なので、「新聞本紙には詳細が書いてある」等の事情はあるかもしれません。だからと言ってネットでは不適切な情報のみでよいということにはなりませんが。

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2011/12/04 恒例のマスコミによる公的年金叩きですが、よく見ると各社で違うぞ…
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コメント

残念ながら大多数の読者・視聴者が求めてないのでしかたがないです。
特にネットは叩きたい人ばっかりですから・・・

これが真っ当なレベル

ささやかですが、運用益というのはこのくらいが実態として真っ当なレベルだと思います。
こういう記事がクローズアップされずに、含み損が出てる時だけ派手に。。。ということで、真っ当なリターンは地味なものだという現実が伝わらないのが、高金利を語る詐欺の温床の一因になってると思います。

結局は無理な場合は運用利回りの引き下げが肝心?

やはり、公的年金である国民年金、厚生年金は手堅く運用してほしいですね。
勿論、毎年利益にならなくても長い目で運用益がでる程度でも十分です。

最近はAIJ投資顧問の話題が良く言われますが、その問題を引き起こしている最大の理由は運用経験や投資理論と言った「ごく当たり前」の事が欠けているからだと考えています↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120302-00000739-yom-bus_all
まさか、「高金利通貨は有利だ」なんて思っている運用者なんていたら年金がただの紙屑になってしまう可能性が高いです。
ただ、日本証券業厚生年金基金が解散になった理由はよく分りません、それだったら手堅くインデックス運用で身を固めた方が良いと思うのですが、リーマンショックの時にヘッジファンドに手を出した所もあり、「自分の知らない物に手を染めている」のが現状かも知れません。
運用利回りが年5.5%が無理な事は分かります、それならば実績分配にして、無理な運用をしない方が健全だと思います。

僕が1つ心配しているのは国民年金基金です。
積立不足が大きくなってきています、これも過去の高い運用利回りを保証された人への利回りを確保するのが困難になっている為です。

無理なら無理でも良いので、その事実を認めたうえで、運用利回りの引き下げをスムーズにできるようにして運用を継続した方が良いと思います。

総額を言わずに損益額だけ言うのは、
パチンコで何万勝った負けたと言ってるオヤジと同じ感覚なんでしょうね。

≫運用益の時には取り上げないか、あってもごく小さなものです
行動経済学におけるプロスペクト理論のウンタラカンタラのために、損失については過敏に反応するのでしょうね、特に株などをしたことの無い人は。
ウンタラカンタラをきちんと文章化できないのが我ながら情けないですが。
ただまあ、何か叩きやすいモノを叩きたいだけという可能性も……。

≫残念ながら大多数の読者・視聴者が求めてないのでしかたがないです

それはメディアの言い訳ではないでしょうか?


≫こういう記事がクローズアップされずに、含み損が出てる時だけ派手に。。。ということで、真っ当なリターンは地味なものだという現実が伝わらないのが、高金利を語る詐欺の温床の一因になってると思います

本当ですね。みんなに真っ当なリターン水準の共通認識があれば、詐欺の類に騙される被害も減るように思います。
とはいえ、欲望は手強いものでもありますが…。修行しなくては。


≫運用利回りが年5.5%が無理な事は分かります、それならば実績分配にして、無理な運用をしない方が健全だと思います

そのとおりですね。
年金基金の担当者が、確定利回りを手放さない受給者と、会社の財務への悪影響を嫌う経営者との間で板挟みになっている状況が目にみえるようですが、無理なものは無理ですから。


≫総額を言わずに損益額だけ言うのは、
≫パチンコで何万勝った負けたと言ってるオヤジと同じ感覚なんでしょうね

言い得て妙。


≫行動経済学におけるプロスペクト理論のウンタラカンタラのために、損失については過敏に反応するのでしょうね、特に株などをしたことの無い人は。

そのウンタラカンタラ部分、超重要ですから!(笑)


≫ただまあ、何か叩きやすいモノを叩きたいだけという可能性も……

大アリですね。なんだか悲しい事ですが。

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