ニッセイ基礎研究所のレポートが始まりすぎな件

水瀬ケンイチ

年金運用などについて、私が信頼感を持ってよく参考にしているニッセイ基礎研究所。
今日のレポートを見て、思わず自分の目を疑いました。



初音ミクが開く日本経済の明日


( ゚д゚) !?  (つд⊂)ゴシゴシ  (;゚д゚) !!

まさか…まさか「初音ミク」という言葉をニッセイ基礎研のレポートで目にするとは、夢にも思わなかったとはこの事です。
しかも、タイトルは「初音ミクが開く日本経済の明日」です。
ニッセイ基礎研、始まりすぎだろ。

ニッセイ基礎研究所 エコノミストの眼
2012/03/19 初音ミクが開く日本経済の明日

内容はいたって真面目です。
詳しくはレポートをご覧いただきたいのですが、ざっとまとめるとこうです。

・もっとも流行している歌を決める基準は、レコード→CD→インターネット
・今や世界で最も有名な日本人歌手はバーチャルシンガー「初音ミク」
・世界中の人々がこれを見たり聞いたりして楽しんでいる。米国ではCM起用やコンサートも開かれている
・衣食住が満たされた今、日本経済をけん引する需要は人々のこうした高次の欲求だ
・かつて企業間の競争は、より良い製品・サービスをより安く提供するという形だった
・まだ現実には存在しない需要を見つけ出すことははるかに難しい
・だが、難しいから価値がある。昨年他界したアップルのジョブズを見よ
・「日本人は、改良は得意だが新しいモノを作り出すのは苦手だ」という人もいるが、そんなことはない
・新しい感性が日本経済を活性化させてくれることを期待したい

なかなかポジティブで素敵なレポートです。

当ブログでも初音ミクについては度々取り上げてきましたが、こういうものについて露骨な嫌悪感を抱く方が少なからずいらっしゃるようです。
しかし、これだけ実社会に広がってきた現象に対して、「所詮は一部のキモオタのもの」という認識は、そろそろ変えるべき時に来ているのではないでしょうか。

初音ミクの良さは、キャラクターがどうとか、声がどうとか、そういうことではないのです。
これを作り出しているのは、私達の身近にいる市井のクリエーターなのです。

歌詞を作る人、曲を作る人、絵を描く人、動画を作る人、振り付けを作る人、演奏する人、歌う人、踊る人……。
様々な市井のクリエーターたちが、初音ミクという共通のプラットフォーム上で競演することで、より高度なものが次々に生み出されている、そういう「在り様」が初音ミク人気の本質なのだと思います。
このあたりに、レポートが指摘する「日本経済をけん引する高次の欲求」のヒントが隠されているのかもしれません。

いつもながら、これを文字で説明するのはとても難しい。
毎回いろいろな事例を出して見せているのですが、なかなか理解されにくい。
短いながらも、いちばんよく分かるのが、Google ChromeのグローバルキャンペーンCMかもしれません。

少しでも初音ミクの世界の素晴らしさが伝わり、新しい感性が日本経済を切り開く活力になることを祈念します。




(今までGoogle Chromeグローバルキャンペーンにはレディ・ガガジャスティン・ビーバーといった世界的アーティストが出演してます。初音ミクが日本人初の出演です)




<追記> 2012/03/20 13:00
昨日のニュースです。ご参考まで。

INTERNET Watch 2012/03/19
第17回AMDアワード、大賞は初音ミクの「MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES」
『授賞式では、総務副大臣の松崎公昭氏が「初音ミクはユーザー参加型の創作コンテンツとして、最初から完璧なアイドルだったのではなく、多くのユーザーが参加することで魅力を高めていった」と授賞理由を説明。「政府としても、震災後も変わらぬ日本の魅力の発信に務めているが、今回の大賞をはじめ、海外への発信力を持っている日本のデジタルコンテンツに大いに期待している」とコメントした』
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Posted by水瀬ケンイチ