国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」をチェック(2012年3月末時点)

水瀬ケンイチ

個人投資家の期待を集めながらも、基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETF。
海外資産クラスの主要ETFの「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年3月末時点でチェックしてみます。

以下が、「国内ETFの基準価額と市場価格の乖離率」の推移を表したグラフです。

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先月よりも、乖離率は縮小しました。
特に、1680は +0.08%と ほぼプラスマイナス0%付近、1550は -0.05%と初のディスカウント圏です。

国内ETFの基準価額と市場価格の乖離は、出来高不足とか、先物中心の運用では裁定が働きにくいとか、マーケットメーカーの意向が関係するとか、原資産が海外資産Fの場合は、原資産と為替の価格評価時点のズレがあるために乖離率はどうしても発生するとか、様々な要因があると言われており、どうもそれが複雑に絡み合っているようです。
乖離率のうちどの要因がどれだけプレミアム(ディスカウント)要因になっているのか個人投資家側では判断がつきません。

しかし、複雑な要因により乖離があることは許容したとしても、それが常にプラス圏(プレミアム状態)で推移し続けているというのは何かがおかしい。個人投資家にとって、不利益になる大きな何かがあると考えていいと思います。
ごくシンプルに考えれば、いろいろあって乖離はするものの、0%を挟んでプラス・マイナスに少し乖離しては戻るというような状態になってくれるといいと思います。
2012年3月末の1680や1550みたいな感じですかね。

そして、それが「継続」してくれることを期待します。
なぜ、継続しないといけないのかというと、ETFを買う時だけでなく、将来売る時も適正価格でなければ、せっかくの低コストが無駄になってしまう可能性があるからです。

国内ETFの基準価額と市場価格の乖離は、低コストを志向する個人投資家にとって重要なポイントだと思います。
全体的な傾向としては、乖離水準は縮小してきているように見えますが、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。

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Posted by水瀬ケンイチ