魅惑のヘッジファンド、それ自分の投資に活用できる? (その1)

ヘッジファンド―――。

それは「金融派生商品等を活用した様々な手法で運用する、絶対収益を目指すファンド」(諸説あり)のことですが、株式や債券等の伝統的アセットクラスの相場が軟調な昨今、なんとも魅力的な響きがします。
実際はどうなのでしょうか。
ちょうど、ヘッジファンドの最近の動向を表すデータが、モーニングスターに掲載されていたので見てみましょう。

モーニングスター アナリストの視点(ファンド)
2012-04-19 オルタナティブ投資(ヘッジファンド)の動向を探る

詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、ぱっとエッセンスを把握するには、下記のグラフ2枚を見ていただくのがよいと思います。

ヘッジファンドの類似ファンド分類別の運用成績の暦年での推移
ヘッジファンドの類似ファンド分類別の運用成績の暦年での推移(モーニングスターより)
(モーニングスター上記コラムより引用)

これは、ヘッジファンドの主な投資戦略分類別の、2006年から2011年までの運用成績です。
これをモーニングスターのコラムでは、「総じて、下落局面では優位性が出ているものの、上昇局面ではややついていきにくいといった特徴が出ている」と評価しています。

本当にそうでしょうか?

様々なデータ提供で普段からお世話になっているモーニングスターさんには申し訳ないのですが、私にはそうは見えません。
もともと、ほとんどのヘッジファンドは「絶対収益」を目指すもののはずです。
その分、信託報酬が高く、中にはプラスアルファで成功報酬がかかるものも多いです。

それなのに、この6年間でまともにプラスになっているのが1年だけというのは、絶対収益を目指すファンドとしては、「え?落第じゃね…?」と言われても仕方がないレベルだと思います。

まぁこの6年間がヘッジファンドのすべてを表しているとは思いません。
ただ、2008年のリーマン・ショックという異常事態を挟んで、上昇相場と下落相場の両方が含まれ、なかなかよい調査期間だとは思います。

これだけ見ると、最近のヘッジファンドに良いところなしに見えてしまうかもしれません。
公平を期すために、もう1枚のグラフも見ていただきたいと思います。

ヘッジファンドの類似ファンド分類別の標準偏差の暦年での推移
ヘッジファンドの類似ファンド分類別の標準偏差の暦年での推移(モーニングスターより)
(モーニングスター上記コラムより引用)

ヘッジファンドの主な投資戦略分類別の、2006年から2011年までのリスク(標準偏差)を表しています。
リスク(標準偏差)は、概ね10%内外に抑えられています。
リスク(標準偏差)10%と言えば、国内外の株式クラスのだいたい半分のリスクです。さらに、外国債券クラスよりも低いレベルです。
さすがヘッジファンドと言うだけあって、かなりのリスクがヘッジされていると言ってもよいと思います。

<ご参考> GPIFが計算した各アセットクラスの期待リターンとリスク
GPIFが計算した期待リターン・リスク

以上のことから、ヘッジファンドについての個人的な「最近の評価」は、「リスクは十分に抑えられていたけど、絶対収益獲得には失敗したアセットクラス」といった感じです。
ただし、過去がそうであったからといって、今後も同じ傾向が続くとは限りません。

次回は、ヘッジファンドを今後の自分の投資に活用できるかどうか?について書きたいと思います。

(次回に続く)
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