部長「消費税増税はどうなるのかねぇ」 あなた「BEIよりマーケットは4年後と予測しているようです(キリッ」 部長「えっ」

消費税の増税について、政治は迷走を続けています。

小沢問題も含め政局絡みの様相も呈してきており、いつ消費税が増税されるのか、あるいはされないのか、まったく予想がつかないような印象を持っているかたも多いのではないでしょうか。私もよく分かりません。

ただ、ゴールデンウィークで暇なので、ちょっと遊んでみます。
いちおう客観的なデータによって投資額や資産配分を決定するなど、データを弄ぶ(?)投資法を採用している身としては、投資関連知識を使って消費税増税の時期を予測してみたらどうなるか?について書いてみたいと思います。

便利なのが、当ブログでも度々登場いただいている「ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)」です。
何度説明しても「難しくてわからない」とクレームが出る悪評高いBEIですが、そろそろ覚えてください。極限まで簡単に表すとこうです。

10年後の期待インフレ率(BEI)=10年債利回り-10年物価連動債利回り

細かい理屈を説明するのはもう諦めました。上の式のBEIが、「債券市場が予想する10年後のインフレ率なんだ」と覚えちゃってください。理屈を理解しようとすると前へ進めませんので。
10年債の利回りも物価連動債の利回りも、現時点で分かる数字なので、形式的には、現在ある数字で将来の予測っぽいことができる便利な数式のひとつです。

で、現在のBEIがどうなっているかというと、こうです。

ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)
(日本相互証券WEBサイトより・クリックで拡大)

ピンクの線がBEIですが、直近の部分に注目。やっと0を突き抜けて、プラス圏に頭を出しています。
つまり、債券市場は10年後のインフレ率がプラスになると予測していることになります。

しかし、「10年後くらいには消費税も上がってるんじゃないの?」と言ってみても、あまり説得力がありません。
「10年ひと昔」と言われるとおり、10年先では何があってもおかしくない世の中なので、あまりにざっくりし過ぎている感じがします。

もう少し精緻な予測はできないのでしょうか。

暇に任せてネットを調べていたら、いいデータがありました。ニッセイ基礎研のレポートにあったこれです。

残存期間による分類別のBEIの推移
(ニッセイ基礎研究所 年金ストラテジー 2012年5月号より・クリックで拡大)

残存期間別のBEIの推移です。
さっきの公式の「10年債」「10年物価連動債」の部分を「n年債」「n年物価連動債」に変えれば、n年後の期待インフレ率が出ます。

これを見ると、2年後・3年後はまだマイナス、4年後に一気にプラス圏に跳ね上がっています。
もちろん、インフレ率は税率だけで決まっているわけではありません。なので、3年後から4年後にかけて、どんな要因があってプラス転換しているのかは分かりません。
ただ、もし消費税増税があるとしたら、上げ幅は5%などと言われていますので、インフレ率に大きな影響をあたえることは間違いないでしょう。

信ぴょう性についてですが、日銀の白川総裁はインフレ率1%を目指し、それが見通せるようになるまで「強力に金融緩和を推進していく」と表明しています。あわせて、「市場参加者の5年後の予想インフレ率はだいたい1%だ」と市場参加者予測の時間軸を肯定するような発言もしていますので、4年後という予測の時期もまんざらでもなさそうな感じはします。

これらのことから、(非常にざっくりとしているものの)債券市場は消費税増税を4年後と予測していると言ってみてもいいのではないでしょうか。

BEIによるインフレ率予測は、客観データを利用しつつ、うまく人のせいにしながらもっともらしい意見を述べるのに最適です。
もし、ゴールデンウィーク明けに、部長が新聞を広げて鼻をほじりながら、

「いったい消費税増税問題はどうなるのかねぇ」

などとつぶやいたら、すかさず、

「将来のことは分かりませんが、BEIによると消費税増税は4年後とマーケットは予測しているようです(キリッ」

と答えてみましょう。
データをもとに増税時期を予測するなんて話はあまり聞かないでしょうから、もしかしたら、「おっコイツ、ゴールデンウィークに勉強してきたな」と思われて、評価が上がるかもしれませんよ?(゚∀゚)

なお、「ブレーク…イーブン…?なんだそれ、詳しく説明してくれたまえ」と質問地獄に陥っても、当ブログは責任を負えませんので、ご利用は自己責任で。


P.S
BEIを期待インフレ率とすることについては反論もあります。ご参考まで。
2012/01/20 一方、「ブレーク・イーブン・インフレ率」は将来の期待インフレ率を表さないという説も
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