『セゾン投信5周年記念「555セミナー」“個人のチカラを活かすとき”』体験レポート

昨日、申し込んでいたセゾン投信、バンガード・インベストメンツ・ジャパン共催『セゾン投信5周年記念「555セミナー」“個人のチカラを活かすとき”』に参加してきました。

セゾン投信の中野氏とバンガードの加藤氏の講演、そして、モーニングスター朝倉氏、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川氏、フォスター・フォーラムの永沢氏等のゲストによるトークセッションがありました。

中野社長からは、「5年間を振り返るセゾン投信のストーリー」というテーマで、熱いお話がありました。
セゾン投信を作るまでの苦労が泣ける。
個人の資産形成のための、長期・分散・低コストを満たす投信を作りたい。しかし、それは売り手が儲からない商品であり、出資を断られ続けたそうです。

最後に、クレディセゾンの取締役会総反対の中、林野社長が、「今の投信業界はおかしい。中野のやろうとしている個人の長期資産形成のための投信は正しいが、いつそれが世の中に認められるようになるのかは正直わからない。10年後かもしれない。でももしそれが正しいと言われる世の中になった時には、セゾンは10年前からやっていたと評価してもらえるに違いない」という言葉で出資が決まり、セゾン投信が誕生したそうです。

その後も、大変な時期に重なります。特に、リーマン・ショックの時には、さすがの中野社長も弱気になりかけたそうです。
しかし、そんなリーマン・ショックの時期も含め、今まで5年間連続して資金流入を続けてきたということが、セゾン投信がしっかりと投資家に受け入れられている左証になっていると思います。

中野社長がよく仰る「世界経済(地球経済)の発展とともにゆっくりと豊かになろう」という言葉はいつも私の心に響きます。
浅はかな評論家が、リーマン・ショック以降、軽々しく「パラダイムシフト」という言葉を使い、一時的な株価暴落を捉えて、まるで今までの資本主義経済の発展が、今後はなくなるかのような妄言を吐くことが散見されます。

人は、生活をしていくために稼がなくてはならない。そして、自分や家族のために将来は今よりも少しでも豊かになりたいと願う。
人々のそんな「当たり前」の思いと営みが、すべて世界経済の発展につながっていくのだと思います。


バンガード・インベストメンツ・ジャパンの加藤氏は、バンガードの「バンガードのユニーク経営 ―創業と成長の秘密―」というテーマでお話されました。

米国バンガードも誕生は順風満帆ではなく、創業当初、「ボーグルの愚行」と揶揄され、80ヶ月連続で資金流出したそうです。
しかし、世界で初めて作ったインデックスファンドの良さが口コミで浸透してきて、徐々に資金が流入しだし、それに合わせて運用コストも下げていき、いまや140兆円の資金を運用する世界最大の投信運用会社です。

バンガードのコンセプトも、「すべてはお客さまのために」です。
それを実現するために、ファンド保有者が会社の株主になる組織形態にして、ファンド保有者と株主の利益相反を原理的に解消しました。

また、バンガードが提唱する投資の基本は、「長期・分散・低コスト」であり、投信販売に対するフィーを一切認めません。日本でもそうなっています。

さらに、経営を監視するために、多数の社外取締役を擁していますが(バートン・マルキールやチャールズ・エリスもそうでした)、彼らは在職中は、自社のファンドを宣伝するためにセミナーをしたりできないことになっているそうです。2009年のマルキールの日本公演、昨年のエリス日本公演も、社外取締役の任期を終えたから実現したとのことでした。

そういう「哲学」と「仕組み」が合わさって、バンガードのインデックスファンド・ETFは素晴らしい品質になっているのだと思いました。

こういったお話は、過去のブログ記事にも書いたとおりです。
セミナー終了後にバンガード加藤氏とお話をする機会がありました。
加藤氏は、過去のセミナーで何度も顔を見かける私に対して、「今日は新しい知見はありましたか?」と聞いてきました。私は、「いいえ、変わっていないことを確認しにきたのです」と答えました。
世の中には、相場状況や立場によって主張を変えていく人がたくさんいます。しかし、本当に重要なことは、何年経っても変わらないことが大切なのだと思っています。


この後、第二部のモーニングスター朝倉氏、ファイナンシャル・ジャーナリスト竹川氏、フォスター・フォーラムの永沢氏等によるトークセッションがありましたが、力尽きたので記事は割愛させていただきます(申し訳ありません!)
結論めいたことをひとつだけ書いておくと、「投資信託は素晴らしい仕組みであるが、まだ課題も多い。だから業界はもっと努力するべきだし投資家ももっと賢くならなければいけない」ということです。
このブログでいつも主張していることそのものであり、大賛成です。

いつもそうですが、セゾン投信・バンガード共催のセミナーは無料ですが口座開設をゴリ押しされるわけでもなく、興味深いお話が聞けるので非常に有意義です。
自分の資産運用を継続する上でのエネルギーを十分に補充させてもらいました。


P.S
最後に、セゾン投信、バンガード・インベストメンツ・ジャパン両社のスタッフさんたちと、残った投資家さんたちとの交流会(もちろん参加者自腹)があったのですが、サプライズで、まっきーさんと竹川さんからお祝いのケーキが贈られ、中野さんはかなりうるっときていたようです(^^)
サプライズのお祝いケーキのろうそくを吹き消す中野社長
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